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レゴ エデュケーションの新プログラミング教材「レゴ エデュケーション SPIKE プライム」

レゴ エデュケーションの新プログラミング教材「レゴ エデュケーション SPIKE プライム」

2019年07月24日更新

45分で組み立てからプログラミングまで学べる
“レゴ エデュケーション SPIKE プライム”

2020年度から、小学校を皮切りに順次プログラミング教育がスタートする。そうしたプログラミングの学びの中で注目を集めているのが、STEAM教育だ。STEAM教育とは科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、アート(Art)、数学(Mathematics)の頭文字を取り、各分野を融合させた総合的な学習を指す言葉だ。過去に、STEM教育を本連載にて紹介したが、STEAM教育はSTEM教育にアートの要素を組み込み、より児童生徒が主体的に、創造性をもって学ぶことが求められている。

子供たちのアイデアをカタチにする

 レゴの教育部門であるレゴ エデュケーションは、STEAMを重視したプログラミング教育を加速する新製品「レゴ エデュケーション SPIKE プライム」(以下、SPIKE プライム)を開発し、2019年夏にグローバルで展開を進めていく。日本での販売価格は4万5,800円(税抜)を予定しており、8月末までに提供をスタートする。

 SPIKE プライムについて、同社の日本代表を務める須藤みゆき氏は次のように語る。

「SPIKE プライムは、小学校高学年の児童から、中学校・高等学校の生徒を対象とした新しい実体験型プログラミング教材です。プログラミング経験の有無にかかわらず、理論的に考えて問題解決能力を伸ばし、楽しみながら学習への自信を高められるようにデザインされています」

 SPIKE プライムには、楽しくプログラミング学習に取り組めるよう、新型ブロックをはじめとするカラフルな「レゴ ブロック」と、高性能なセンサーやモーターなどのハードウェアが用意されている。新型ブロックには、上下左右さまざまな向きからブロックを接続できるパーツや、センサー類が内蔵されたテクニックブロックとレゴ ブロックをつなぎ合わせやすくしたブロックなどがある。

 センサーパーツとして、距離センサー、カラーセンサー、フォースセンサーが用意されている。さまざまなセンサーやモーターを接続できる入出力ポートを六つ備えた、ブロックの形をした「レゴ テクニック ラージハブ」と接続して、子供たちは多様なアイデアをカタチにできる。

SPIKE プライム アプリケーションの画面。ブロックを組み合わせてプログラミングするため、プログラミングになじみのない児童生徒も違和感なく学べる。右側には組み立て手順などの動画が表示されるため分かりやすい。国内販売するバージョンでは全て日本語化される予定だ。

45分授業に合わせたカリキュラム

 工夫されているのはハードウェアばかりではない。プログラミングを行う「SPIKE プライム アプリケーション」は、ビジュアルプログラミング言語「Scratch」をベースとしており、ブロックを組み合わせて直感的にプログラミングできる。

 須藤氏は「SPIKE プライムを初めて使う場合でも戸惑わないように、アプリケーションにはスタートガイドを用意しています。準備段階や難易度に応じてステップが分かれており、簡単にプログラミング学習をスタートできます」と語る。例えばSPIKE プライムの心臓部とも言えるラージハブの簡単な使い方や、バッテリーの取り付け方なども動画で解説されるため、児童生徒が自発的に組み立てられるのだ。

 SPIKE プライム アプリケーションでは、四つのテーマからなる30種類以上の豊富なレッスンプランを用意している。テーマは「設計と開発」「社会とロボット」「生活の中の技術」「ロボットカーの制御」といった、実社会とつながるものが設定されている。組み立てからプログラミングまで45分で実践できるカリキュラムが組まれており、学校での標準的な授業時間内にプログラミングを学べる。

「日本以外の国でも、授業一コマは45分で構成されているケースが大半です。組み立てからプログラミング、振り返りまでを45分で終えられるようにすることで、学校現場で展開しやすくしました。SPIKE プライムのようなプログラミング教材は学校全体でシェアして活用する点からも、授業時間内にプログラミングが学べる本教材はニーズが高いと考えています」と須藤氏。

 グローバルで展開するSPIKE プライムだが、日本の学校現場でも使いやすいよう教員をサポートする取り組みも独自に実施する。例えば、レゴ エデュケーションでは「教育版 レゴ マインドストーム EV3」(以下、マインドストーム EV3)や「レゴ WeDo 2.0」(以下、WeDo 2.0)といった実体験型プログラミング教材を従来から提供しており、それらを活用した授業案を公開して教員の授業作りをサポートしている。SPIKE プライムを活用した授業案も順次公開していく予定だ。「日本独自の45分カリキュラムも開発していきます。すでに複数の学校現場に貸出を行い、カリキュラム開発のための実証実験の準備を進めています」と須藤氏。

SPIKE プライムのブロックを組み立てて作成したロボット。カラフルでかわいらしいイメージだ。

日本独自のサポートも実施

 マインドストーム EV3とSPIKE プライムはともに10歳以上を対象、WeDo 2.0は7歳以上を対象としており、学年や学校の特性に応じた教材提案を進めていく。例えば、マインドストーム EV3をすでに高学年で使用している小学校では、中学年でプログラミングの基礎を学ぶためにSPIKE プライムを導入するとよいケースもある。また、SPIKE プライムは45分の授業で活用できるメリットから、プログラミング教育実践に向けて、新規にプログラミング教材を導入する学校現場にも適している。

「2020年からスタートする小学校のプログラミング教育に注目が集まりがちですが、2021年からは中学校でもプログラミングの学びが増加します。SPIKE プライムでは中学校の指導要領でも明示されているライントレース/障害物検知のプログラミングも可能ですので、さまざまな学校現場への提案が実現できます」(須藤氏)

 SPIKE プライムをはじめとしたレゴ エデュケーションのプログラミング教材は、須藤氏が語ったように学校現場のニーズに即したカリキュラムで提供されているため、販売パートナーにとっても提案がしやすい。授業案もレゴ エデュケーションが用意しているため、教員にとっても授業に組み込みやすく、導入に踏み切りやすいのも魅力だ。

「SPIKE プライムをきっかけに、当社のプログラミング教材に対するタッチポイントをさらに増やしていきたいと考えています。小学校への普及はもちろん、全ての学校現場に行き渡らない場合は学習塾や通信教育などにリーチして、多方向で当社のプログラミング教材を活用してほしいですね。当社が提供しているレゴの得意な部分として、クリエイティブ感覚を養う力があり、それはSTEAM教育におけるアートの力につながります。創造性のある解決を提案する力を養う教材として、当社のプログラミング教材を生かしてもらえたらうれしいですね」と須藤氏は展望を語った。

SPIKE プライムで提供される教材セット。マインドストーム EV3と比較するとパステルなカラーリングを採用し、性別を問わず親しみを持ってプログラミングに取り組んでもらえるよう工夫している。

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