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ノートPC提案におけるパナソニックとVAIOの強みとは?

ノートPC提案におけるパナソニックとVAIOの強みとは?

2019年06月10日更新

モバイル専業メーカーの強み

Panasonic

「モバイルPCだけを作っている強みが生きます」と切り出すのは、パナソニック AVCネットワークス社 モバイルソリューションズ事業部の堀 清隆氏だ。働き方改革で広がるモバイルワークにおいて、最も懸念されるのはセキュリティとなるが、パナソニックは同社のモバイルPC レッツノートシリーズにおいては、持ち出しを前提にした製品開発と提案を進めてきた。そのノウハウの結晶である最新の製品群は、エンドユーザーの製品選定や販売パートナーの提案において、頭一つ抜け出すと言うのだ。

 例えば、レッツノートシリーズでは、ストレージ内のデータを遠隔で消去できる「TRUST DELETE Biz」の利用が可能だ。これは、レッツノートが盗難されたり紛失してしまったりした場合に、インターネット経由、もしくはLTE経由でPC内のデータを消去できるサービスだ。

「LTE対応モデルでLTEを利用していれば、電源がオフの場合でもデータの遠隔消去が可能です」と、パナソニック コネクティッドソリューションズ社 モバイルソリューションズ事業部の川野正隆氏は説明する。消去プログラム自体がBIOSの中に存在し、電源オフやOS未起動の状態からでも、遠隔操作で電源を入れて消去プログラムを動作させられるのだ。

「SIMのスロット自体もバッテリーを装着する部分の内側に配置しているため、盗難者がSIMの存在に気付く前にデータの遠隔消去を実行してしまえるのです」と堀氏は加える。TRUST DELETE Bizは、監査や製薬などセキュリティへの配慮が一段と高い業種を中心に、すでに5万台に採用されている信頼性の高いソリューションとして認知されている。

 レッツノートでは、ストレージを暗号化して不正アクセスを防止できる「SecureDocマネージドサービス」も利用可能だ。HDD/SSD全体をセクター単位で暗号化するため、PCからストレージを取り出して、他のPCに接続してもデータは参照できない。盗難・紛失時には、サービスデスクに依頼すると、遠隔からPCをロックできるサービスだ。

左から、パナソニック 川野正隆氏、堀 清隆氏、浅川 亮氏

レッツノートは売りやすい製品

 働き方改革においては、「利便性と携帯性が両立している12インチクラスが売りやすい商材になるでしょう」と、パナソニック コネクティッドソリューションズ社 モバイルソリューションズ事業部の浅川 亮氏は見通す。そこで同社は、12.1インチ「CF-SV7」のDISオリジナルモデルを6月から用意するという。このオリジナルモデルには4年間の保守も添付される。「Windows 10への移行のピークは8月から9月と予測しています。そのピークに合わせてCF-SV7のDISオリジナルモデル(内蔵ドライブ搭載・非搭載、SIM内蔵など)を用意し、在庫が枯渇しない体制を整えます。販売パートナーの皆さまにはより多くのビジネスチャンスを獲得していただきたいですね」と浅川氏は期待する。

 パナソニック自身はすでに2016年末から自社のWindows 10への移行を始めていた。十数万台規模のPCのWindows 10への移行を実施したのだ。その過程で、データ移行、マスター作成、動作検証におけるノウハウを培ってきた。「Windows 10への移行における計画段階からご相談に乗ることが可能です」と堀氏は力を込める。

「保守・サポートは自社で提供しており、法人対応のフィールドSEによるサポート体制も整えています。販売パートナーの皆さまにとってレッツノートは安心して販売できる製品であり、手離れがよい商材と言えるでしょう」と川野氏もアピールする。

CF-SV7
光学式ドライブ内蔵の12.1 インチモデル。SIMスロットは、バッテリーを装着する部分の内側に用意されている。

シンクラ端末としての提案も

VAIO

「一味違った提案ができる」――。法人市場の開拓途中であるVAIOならではの強みをこのように表現するのは、同社 執行役員の花里隆志氏だ。すでにWindows 10への移行需要は昨年夏ごろから本格化し、順調に販売を伸ばしているという。

 働き方改革の影響もあり、いつでも仕事ができる環境づくりの一貫としてノートPCの導入が加速している。選定ポイントである使いやすさや持ち運びやすさなどに対するVAIOのアピールポイントとして花里氏は、「軽くて、丈夫で、快い」を挙げる。

 VAIO製品は、11.6インチ「VAIO Pro PF」から、12.5インチ「VAIO Pro PA」、14インチ「VAIO Pro PK」などがラインアップされており、このほかにも13.3インチや15.6インチのノートPCが存在する。例えば、12.5インチのVAIO Pro PAは、デタッチャブルタイプの2in1製品であり、キーボードでの入力時にクラムシェルと変わらない使い勝手を実現させるため、「スタビライザーフラップ」と呼ばれる独自の機構が採用されている。

 14インチのVAIO Pro PKは、大画面ながら重量を約999gに抑えているのが大きな特長だ。13.3インチの「VAIO Pro PG」と同等のフットプリントに14インチのディスプレイを搭載させた狭額縁モデルで、携帯性と作業性を備えている1台だ。

「VAIOのラインアップは、VAIO独自のチューニング『VAIO TruePerformance』による高パフォーマンスの実現や、打鍵のしやすさと静寂性にこだわったキーボード、豊富な端子の搭載、そしてLTE対応など、ビジネスに求められる要素がつまった“かゆいところに手が届く”製品に仕上がっています」(花里氏)

VAIO 花里隆志氏

高い品質が決め手に

 テレワークの実現やセキュリティの確保のために、VDIやリモートデスクトップ環境においてシンクライアント端末を採用するケースはこれから増えていきそうだ。そうした状況におけるシンクライアント端末としてもVAIO Proシリーズを提案できると花里氏は話す。「Windows 10 IoT Enterpriseの搭載でVAIO Proシリーズをシンクライアント化できるのです。薄くて快適なVAIOが、シンクライアント端末として活用できます」

 Windows 10 IoT Enterpriseは機能アップデートをなくして、固定化した状態で継続的に利用できる特定用途向けのOSだ。通常なら必要となる機能更新時の検証・評価なども発生しないため、長期的に安心して利用できる。さらにWindows 10 IoT Enterpriseは、ストレージへの書き込みの制御、USBデバイスのアクセス制御、キーボード入力の制御、スタートメニューのレイアウトのカスタマイズ、アプリケーション使用制御といった各種のロックダウン機能が利用できる。これらによって、VAIOの性能はそのままに、VDIなどの環境に最適なシンクライアント端末化を実現するのだ。

 VAIOを利用したシンクライアント端末の導入は拡大している。その中でも、従来からシンクライアント端末を採用してきた企業において、シンクライアント端末の刷新時に新たにVAIOを選定したケースもある。その理由にはビジネスシーンに求められる高い品質があった。「5年間の使用を見越したタフさ」「VGA、LANポートといったインターフェースの充実でPC1台あれば全ての業務が行える点」などが評価されてVAIO製品が選ばれたのだ。

「販売パートナーの皆さまには、VAIOの提案で新しいビジネスを創り出していただきたいですね」と花里氏は期待する。

VAIO Pro PK
14インチで約999g。Windows 10 IoT Enterpriseも搭載できる。

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