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趣味や娯楽で使うだけではもったいない「iPad Air」

趣味や娯楽で使うだけではもったいない「iPad Air」

2019年06月25日更新

ビジネスの最前線へと持ち出したくなる

iPad Air

2010年に登場したAppleの革新的なタブレット「iPad」も、2019年には「iPad mini」「iPad Air」「iPad Pro」を含め4シリーズの製品ラインアップになった。今回は、シリーズ最新モデルとなるiPad Airにフォーカスして、ビジネス用タブレットとしての魅力や可能性を探っていく。
text by 森村恵一

「iPhone Xs」と同一プロセッサーを搭載

 iPad Airの魅力を表現するならば、“iPhone Xsに匹敵する性能が半額”だ。なぜなら、iPad Airに搭載されたプロセッサーは、iPhone Xsと同じ64ビットアーキテクチャの「A12 Bionicチップ」だからだ。そして高性能でありながら、約6万円という手の届く価格なのだ。約12万円のiPhone Xsと比較すると、ほぼ半値に近い。それでいて、画面は10.5インチのRetinaディスプレイで、自然な色彩を実現する「True Tone」も採用している。

 さらに、iPad Airは「Apple Pencil(第1世代)」と「Smart Keyboard」にも対応する。つまり、iPad Airは1世代前のiPad Proを最新のプロセッサーにしてリニューアルしたようなタブレットといえるだろう。動画やゲームを楽しむだけではなく、ビジネスで活用できる高い性能と使い勝手を実現した。筆者の周りでも、Apple Pencilを活用してビジネスの創造性を発揮するベンチャー企業の経営者やコンサルタントが増えている。まずはApple PencilにフォーカスしてiPad Airの魅力を探ってみよう。

メモアプリでApple Pencilを最大活用

 Apple Pencilの魅力を実感するiOS向けアプリケーションの一つが、簡単なメモと録音に対応したノートアプリケーション「Notability」だ。iPad Airの画面を白紙に見立てて、Apple Pencilで文字や図を自由に手書きできる。単にペンでメモを書くだけのアプリケーションならば数多くあるが、Notabilityが便利だと感じるポイントは、録音機能との同期にある。

 iPad Airのマイクから録音する機能を利用すると、音声などを保存するだけではなく、ペン操作も同時に記録するのだ。例えば、会議中にApple Pencilでメモを書き込むと、録音時間と同期して、保存後にプレイバックできる。

 音声再生時に内容や重要な意見などが何分に録音されているか覚えていなくても「あ、ここ重要」と思ったときに、Apple Pencilで画面にキーワードなどを書き込んでおけばよい。書き込んだ文字をタップすると、書き込んだ時間に記録した音声が再生される。ICレコーダーなどの録音に比べて、圧倒的に再生が簡単で直感的になる。おそらく、このNotabilityの便利さを一度体験してしまうと、全ての会議や打ち合わせにiPad AirとApple Pencilを持ち込みたくなるだろう。

 冒頭で触れた経営者は、ビジネスミーティングの全てをiPad AirとApple Pencilで残している。手書きの記録でも、Notabilityのようなアプリケーションを使うと、書き込んだ情報を画像認識で検索できるので、デジタルデータとして活用可能だ。また、調査レポートを執筆しているコンサルタントの知人は、頭の中にあるビジネスモデルなどを具現化するために、iPad AirとApple Pencilで図やチャートを下書きしている。紙とペンで描いてしまうと、修正が面倒になるが、アプリケーションを使って作画すると編集が容易なので、模式図や構造図のように試行錯誤を繰り返す作図にとって、iPad AirとApple Pencilの組み合わせは、理想的なツールだ。

Notabilityの使用イメージ。音声再生時に書き込んだ文字をクリックすれば、メモした時間に記録された音声が再生される。

キーボードを活用して2in1PCのように

 iPad Airをビジネス用途のモバイルデバイスとして提案できるもう一つのポイントが、Smart Keyboardだ。Smart Keyboardは、かな入力にも対応するフルサイズのキーボードで、iPad Airのカバーとしても機能する。

 キーボードがあると、メールの返信や企画書の修正などの作業も容易になる。以前からタブレットと無線式キーボードを持ち歩く人は多かったが、その使い勝手を進化させたアクセサリーが、Smart Keyboardだ。これまでもiPad Proでは利用できたが、iPad Airでも使えるようになり、より低コストでの導入が可能だ。ビジネスで大量に導入する場合に、iPad AirとSmart Keyboardの組み合わせは、2in1PCよりもコストパフォーマンスに優れた提案になる。

 Smart KeyboardもApple Pencilも、iPad Proの時代から見れば、決して新しい製品ではない。しかし、今回のiPad Airに対応したことにより、これまでは一部のハイエンドなユーザーだけに限られていた使い勝手をより多くのビジネスニーズに展開できる可能性が広がった。

 モバイルPCがタブレット的な使い勝手を求めて2in1化を加速してきたように、タブレットの本命であるiPad Airも、アクセサリの充実やコストパフォーマンスを向上させたことで、よりスマートで魅力的なモバイルデバイスへと進化した。iPad Airには、Apple PencilやSmart Keyboardを生かせるアプリケーションが数多くある。アプリケーションと組み合わせて提案することで、新たな商材となるだろう。

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