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USB Type-Cを軸にしたノートPCと外付けモニターの活用法を戸田覚が伝授

USB Type-Cを軸にしたノートPCと外付けモニターの活用法を戸田覚が伝授

2019年05月22日更新

ノートPCの作業効率を一気にアップ

テーマ:外付けモニターを活用しよう

昨今は、ノートPCを使うのが当たり前になっている。会社のデスクでもノートPCで作業することが増えてきた。その際に活用したいのが、大画面の外付けモニターだ。作業性に大きく寄与する最新の外付けモニター活用術を紹介していこう。

大画面モニターとUSB Type-C

 大画面モニターが作業性を大きく向上することは、本連載でも触れてきたが、最近はその価値がさらに向上していると感じている。昔に比べるとマルチウィンドウを使う機会が増えているのだ。さまざまな情報をインターネットから得るのが普通になったので、Webブラウザーを開きながら書類を作るようなケースはとても多い。カタログを閲覧しながら作業していたのと比べると大きな変化だ。

 さらに、数年前ならコミュニケーションはメールで事足りたが、今やビジネスチャットとメールの併用は当たり前。Skypeなどのテレビ会議を頻繁に使う会社も増えている。ファイルの共有も進み、複数のスプレッドシートを開いて情報をチェックすることも少なくないはずだ。

 つまり、画面に開いておきたいウィンドウは年々増えているのだ。こうなると、ノートPCでは画面が狭くて苦しい。高解像度のモデルを手に入れたところで、文字が小さくなりすぎるだけ。大画面モニターのありがたみは、年々向上しているのだ。

 今や、22~24インチのモニターなら1万円台から買える。27インチの4Kモニターでも3~5万円程度から手に入る。これらの大画面モニターをデスクに置いておくだけで作業性は大きく向上するのだ。昨年もモニターに言及したが、その頃に比べても4Kモデルはさらに値下がりしている。

 中でも注目したのは、USB Type-C接続のモデルだ。こちらはまだやや高価だが、今後の有望株としてチェックしておきたい。ノートPCにも、USB Type-C端子を持つモデルが増えているので、ケーブル1本で簡単につながるのだ。まあ、ここまではHDMI端子でも同じなのだが、USB Type-Cでは対応している機種なら充電までできてしまう。これまで、長時間モニターを使いたいときには、HDMIで接続した上にノートPCにはACアダプターをつなぐ必要があった。USB Type-C接続なら、ケーブル1本でつなぐだけで、モニター側からノートPCに充電までできてしまうわけだ。

 まだ価格は高いし、そもそも普段使用しているノートPCにもUSB Type-C端子は搭載されていないかもしれない。だが、これから先はこんな接続方法が普及するはずなので、頭の中に入れておいて欲しい。個人的にはテストを兼ねてすでに使用しているが、ノートPCをつなぐだけで認識されて、簡単に出力できる。入力切り替えよりも楽なのも大きなメリットだ。

大画面のモニターをノートPCと併用すると作業効率が大幅アップする。
※写真内のモニターは「Dell デジタルハイエンドシリーズ U2719DC 27インチワイドフレームレス USB-Cモニタ-」。
一般的な接続は、HDMI端子を利用する。
最近、モデルが増えてきたのが、USB-C接続の大画面モニター。ノートPCの充電までできてしまう。

アダプターを使って便利に

 さて、もう一つ注目したいのが、USB Type-Cのアダプターだ。ノートPCをデスクトップ的に使いたいときには、専用のクレードルやドックを利用していた。対応機種が限られる上に、非常に高価で、役員でもなければ使えなかった。ところが、最近はUSB Type-Cアダプターがどんどん普及し始めている。価格も非常に安くなっていて驚かされる。

 僕はすでにいくつか所有している。例えば、通常のUSB端子が二つ、SDカードスロット、microSDカードスロット、HDMI端子が付いているUSB Type-Cアダプターなどだ。サイズも非常にコンパクトで、スマホの半分程度の大きさなので机の上でも邪魔になることはない。MacBook用とされている製品も多いのだが、USB Type-C端子の付いているWindows PCでも問題なく使えるはずだ。

 多くの種類が販売されているので、自分の用途に合わせて選択すれば良い。要するに端子の数や種類で選ぶわけだ。この手の製品は大は小を兼ねるので、多少端子が多すぎるくらいの製品を選んでおいた方が後で困らないはずだ。

 実際の使い方は、USB Type-Cアダプターに外付けモニターやキーボード、マウスなどをつないでおく。会議や外出などで持ち出しているノートPCを、席に戻ったらUSB Type-CアダプターにつなげばOK。外付けモニターやキーボードなどが一気に使えるようになるわけだ。まさに、クレードルやドッキングステーション的な使い方が実現する。

 マウスやキーボードはBluetooth接続の製品を使っている方も多いのだが、机上でガッツリ使うなら、有線接続の方がおすすめだ。ペアリングが切れてつなぎ直す面倒さがないし、会社で複数台を利用していると、混線などで快適に使えないケースも出てくる。また、電池やバッテリー切れも面倒だ。僕の場合は、マウスはケーブルが嫌いなので専用無線接続のワイヤレスタイプを利用。キーボードは有線接続のモデルを長年愛用している。

USB-C端子に接続する外付けのアダプターをモニターと組み合わせて使うと便利だ。
※写真内の外付けアダプターは、「デルUSB-CモバイルアダプタDA300」。
ノートPCはパネルを閉じて邪魔にならない場所に置いて、デスクトップPCのように使える。

電源オプションで一工夫

 USB端子がいくつかあれば、このようにマウスやキーボードをつないだり、USBメモリーを利用したファイルのやりとりも可能になる。また、スマホをつないで充電したり、ファイルの転送にも使える。ほとんど使わないSDカードやmicroSDカードスロットも、あればいざというときに便利だ。デジカメのファイルをやり取りするときも、ケーブルでつなぐより作業性が良い。

 なお、USB Type-Cアダプターを選ぶ際には、充電機能の有無もチェックしておこう。PCにUSB Type-C端子が一つしかない場合には、USB Type-CアダプターにACアダプターをつないで充電できる製品が使いやすい。

 さて、モニターや周辺機器を接続したら、ノートPCの使い方を考えよう。もちろん、外付けモニターとプラスして2画面で使ってもいい。ただその場合、ノートPCのキーボードが邪魔になる。そんなケースでは、ノートPCのモニターを閉じて、完全に黒子に徹してもらえば良い。机の隅に置いたり、スタンドを利用して立てかけておくのだ。これで、机の上が広く使える上に、デスクトップとほぼ同じ快適さで作業ができる。

 この際のコツが、コントロールパネル「電源オプション」の設定だ。「カバーを閉じたときの設定」で、電源に接続している際には「何もしない」にしておく。これで、出先から会社に戻ってUSB Type-CアダプターにノートPCを接続したら、パネルを閉じて脇に置けばOK。あとは、デスクトップPCと同じように作業ができるわけだ。USB Type-C端子の普及によって、外付けモニターもどんどん使いやすくなってきている。

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