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PCの使い方を革新する「Surface Studio 2」

PCの使い方を革新する「Surface Studio 2」

2019年05月27日更新

クリエイターからエグゼクティブまでワークスタイルを一新する

Surface Studio 2

マイクロソフトの「Surface Studio 2」は、モニターを傾ける独特のスタイルで、PCの使い方を革新する魅力的なデバイスだ。デザイナーやクリエイター御用達のPCだと思われがちなSurface Studio 2だが、建築設計者を中心にビジネス用途を拡大している。
text by 森村恵一

PixelSenseディスプレイとパワフルなメモリー

 Surface Studio 2は、前モデル「Surface Studio」の基本設計を踏襲して、処理速度に関する内部の性能を大幅に向上させた。そのポイントはCPUとGPUにある。まず、CPUは「第7世代 インテル Core i7-7820HQプロセッサー」を採用し、処理性能を35%向上した。GPUは「NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB GDDR5メモリー」と「NVIDIA GeForce GTX 1070 8GB GDDR5メモリー」が選択できるようになった。以前から需要の高かった“高性能なグラフィック性能を”という要望に応えた。

 28インチの「PixelSenseディスプレイ」は、4,500×3,000ドットの解像度で10ポイントマルチタッチ機能を搭載している。同梱の「Surface ペン」や別売りアクセサリーのダイヤル式入力デバイス「Surface Dial」をサポートする。そのPixelSenseディスプレイの最大の特長が、「ゼログラビティヒンジ」と呼ばれる画面の傾斜機構にある。デスクトップPCのような垂直の状態から、「スタジオモード」と呼ばれるほぼ水平な角度まで無断階で傾けられる。ディスプレイを斜めに傾けると、それはまるで大きなタブレットのようになる。この状態で、Surface ペンやSurface Dialを使えば、作画やフォトレタッチ、作図などのクリエイティブな作業を効率よく進められる。これまで垂直の画面を目で追いながら、手元のペンタブレットで作業していたワークスタイルをSurface Studio 2は一新する。

建築設計の分野で需要が高まる

 初代Surface Studioは、Surface ペンやSurface Dialによる作業の効率性や使い勝手を伝える目的で、クリエイターによるアートワークなどの様子が広く紹介されていた。ディスプレイを傾けたスタジオモードは、その名の通り“クリエイターの作業場(スタジオ)”に適していた。一方で、実際に日本で販売が始まると、クリエイターのほかにもSurface Studioの魅力に注目した業種があった。建築物の意匠設計などに従事する建築設計業だ。

 フォトレタッチやイラストレーションなどのクリエイティブな作業と、アーキテクトの設計製図には共通点が多い。以前から「紙」を中心として「手書き」による作業が行われていた分野だ。Surface Studio 2によるCADソフトの利用は、新しい発見や生産性の向上につながる。すでに、日本ではSurface Studio 2のスタジオモードに注目して、建築設計の業務に導入した企業があり、マイクロソフトでも事例として紹介している。こうした設計部門における導入事例は、建築事務所や中小の工務店といった図面を扱う部門に向けて、Surface Studio 2を提案する大きなヒントとなるだろう。

 さらに、Surface Studio 2で作成した図面を2in1デバイスのSurfaceシリーズで持ち出して、現場で効果的に活用する提案も可能だ。Surface Studio 2と連携できる「Bluebeam Revu」というPDF図面の閲覧アプリがある。Bluebeam Revuでは、Surfaceの画面に表示されたPDF図面に対して、Surface ペンで書き込める。現場でのペーパーレス化を実現し、迅速な図面修正ができるため指示の正確性が増す。つまり、Surface Studio 2を建築設計の分野に提案することで、Bluebeam RevuやほかのSurfaceシリーズも商材にできる機会が広がるのだ。

ハドルルームのデジタルハブとして

 Surface Studio 2は、クリエイターやアーキテクトだけではなく、広く一般のビジネスに活用できる特長も備えている。その一つが、「Microsoft 365」で提供する各種のコラボレーションツールを複数人で利活用するデジタルハブとしてのニーズだ。Surfaceシリーズには、大きな会議室で共同作業を促進するための「Surface Hub 2」というインタラクティブスマートホワイトボードがある。Surface Hub 2は、「Windows」「Office」「Microsoft Whiteboard」「Microsoft Teams」などのマイクロソフトのコラボレーションツールを活用できる大型ディスプレイだ。その役割をSurface Studio 2で担うこともできる。少人数のスタッフが、積極的な意見を交換する小規模なミーティングルーム、いわゆるハドルルームのような空間に、Surface Studio 2を活用する。インタラクティブなコラボレーションツールとして、ディスカッションが活発になるだろう。

 クリエイターやアーキテクト、エグゼクティブまで、幅広く提案できるSurface Studio 2は、実際に使用するとその魅力を実感できる。そのためには、日本マイクロソフトの品川本社を訪れるのが確実だ。ディスプレイを傾けたスタジオモードやSurface ペンを使った手書き入力など、ぜひ体験してみてほしい。

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