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シスコのWebexはコラボレーションのプラットフォームに

シスコのWebexはコラボレーションのプラットフォームに

2019年04月08日更新

需要拡大が続くコラボサービス

Collaboration as a Service

二桁成長を続ける

 コミュニケーションやコラボレーションを実現する、いわゆる会議ソリューションの市場が拡大している。特に昨今は、働き方改革やそれに付随するテレワーク需要もあり、離れた場所にいる従業員同士がいつでも手軽にコミュニケーションをとれたり、チームでコラボレーションが可能になるソリューションへの注目が高まっている。そうした中で、4~5名程度で気軽に行う“ハドルミーティング”といった会議形態への着目や、ハドルミーティングを実現するための場所の構築提案なども活気づいている。

 こうした背景下において、Collaboration as a ServiceやCommunication as a Serviceとして利用できるCisco Webex(Webex Meetings、Webex Teams)の契約件数が非常に伸びていると話すのは、シスコシステムズ コラボレーションアーキテクチャ事業部長の石黒圭祐氏だ。「四半期ごとに二桁成長を続けているCisco Webexは、ライセンスの購入の仕方にも変化が現れています。必要な分(想定使用人数分)だけライセンスを購入する形態ではなく、実際に使用した分だけ費用を支払う形態の採用が増えてきているのです。ライセンスを購入したけど利用しなかったという無駄なコストやライセンスの管理工数自体も抑えられる形態ですね」

 コミュニケーションやコラボレーションの市場拡大に合わせて、提供されるソリューションの数も増えてきている。その中にあって、Cisco Webexの強みは何になるのか。シスコシステムズ コラボレーションアーキテクチャ事業 プロダクトセールススペシャリストの谷内健治氏は次のように説明する。

「Cisco Webexは、コミュニケーションやコラボレーションの“プラットフォーム”です。市場ではさまざまなソリューションが提供されていますが、それらとの相互接続を実現している点が、大きな強みですね。例えば、マイクロソフトのSkype for BusinessやTeams、GoogleのハングアウトなどともCisco Webexは連携します。APIをつないでインテグレーションできる環境を構築しているのです。さまざまなサービスと連携できる強みが、『Cisco Webexならこれからも安心して使える』という信頼感につながっているのです」

Cognitive Collaboration

 この3月には、「Cognitive Collaboration」をテーマにしたCisco Webexへの新たな機能拡張が発表された。Cognitive Collaborationとは、コラボレーションの全段階で、コンテキスト(文脈)認識と“インテリジェンス”を活用し、人間関係の促進と顧客接点の拡張を目的とする概念だ。この概念をもとに、「よりスマートに、より速い決断ができる組織横断のハイパフォーマンスチーム」の実現を目指す。

 実際には、参加者のプロフィール情報をリアルタイムで作成したりできる「People Insights」、会話型のAIインターフェースを実現する「Webex Assistantの拡張」、参加者を自動的に認識する「顔認識」、コンタクトセンター向けの「Customer Journey Insights」などの機能強化が果たされる。

 これらに加えて、Office 365との連携も深化した。具体的には、Webex TeamsとOneDriveやSharePointを連携させることで、OneDriveやSharePointに保存されているファイルをWebex Teamsで直接参照したり編集したりできるようになるのだ。従来までは、OneDriveやSharePointに保存されているファイルをWebex Teamsで共有する場合、OneDriveやSharePointから対象のファイルを一度デスクトップに保存してから、Webex Teamsにアップロードする作業が必要になっていたが、そうした作業が今後は不要になる。

「こうした連携は、シスコのコラボレーション全体の開発陣のトップがGoogleの出身であったり、Webexのクラウド担当がマイクロソフトの出身者であることも大きく影響しています。Cisco Webexは今後もマイクロソフトやGoogleのソリューションとの連携を強化し、ユーザーがより使いやすいコラボレーションツールへと進化させていきます」(石黒氏)

(左)シスコシステムズ 石黒圭祐 氏
(右)シスコシステムズ 谷内健治 氏
「他社ソリューションとの連携を強化し、ユーザーがより使いやすいコラボレーションツールへと進化させていきます」

デバイス提案も可能

 as a Serviceとしての普及拡大も進むCisco Webexは、一緒にデバイスを販売できる点が、販売パートナーへの大きなメリットになるとも谷内氏はアピールする。より充実したコラボレーション環境をオフィス内で実現するとなれば、専用のカメラやマイク、スピーカーの設置は必須だ。そこで、Cisco Webexのコラボレーション向けデバイスとして、カメラやスピーカー、マイクとディスプレイが一体となった「Cisco Webex Room」や、カメラやスピーカー、マイクが統合された「Cisco Webex Room Kit」などが用意されている。

 この中に、新たにハドルミーティング用途として「Cisco Webex Room Kit Mini」も加わった。「4~5名程度で行う小規模な会議スペース向けのデバイスです。働き方改革の流れの中でハドルルームと呼ばれる少人数での会議スペースの設置が加速しています。そうした需要にマッチするソリューションであり、Webexとのセット提案による売上拡大が期待できます」(石黒氏)

 Cisco Webexと連携して、デジタルホワイトボードとしても利用できる「Cisco Webex Board」の販売も好調だという。石黒氏は、「最近では、建設現場などでの活用も広がっています。図面の確認のためにモバイルの導入も進んでいますが、そうしたデバイスとともにCisco Webex Boardを現場で利用し、コラボレーションを促進しているのです」と解説する。

 このように、時流に乗って着実にユーザーを開拓しているCisco Webexについて、シスコシステムズでは販売パートナー向けのトレーニングやセミナーを随時開催している。「Cisco Webex Teams上では、販売パートナーの皆さまの素朴な疑問に答えるスペースも用意したりしています。これらもぜひ活用していただきたいですね」(谷内氏)

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