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Dell EMCのサーバーを導入する決め手は運用管理の自動化ツールにあり

Dell EMCのサーバーを導入する決め手は運用管理の自動化ツールにあり

2019年04月16日更新

Dell EMCのサーバーが世界1位の理由

“帰りが早くなった”と情シスに言ってもらえる
無償の運用管理ツールを使わない手はない

IDCの調査によれば※、2019年3月時点での世界のx86サーバー市場におけるシェアのトップに位置しているのはDell EMCだ。出荷金額で6四半期連続、出荷台数では9四半期連続でNo.1の座にある。その理由はさまざまあるだろうが、今回は、管理面やセキュリティ面での優位性について、「Dell EMC カスタマーソリューションセンター」の担当者に話を聞いた。
※IDC Worldwide Quarterly Server Tracker 2018 Q4 - Share by Company, Units and Vendor Revenue
IDCでは2社以上のベンダーにおいて出荷金額の差が1%以下の場合、ベンダーランキングではタイ(同位)として扱っている。

サーバーの運用管理をできる限り自動化

 ITシステムの運用管理に余計なコストをかけるべきではない。これはグローバルで企業に共通した意識になっているだろう。デジタルトランスフォーメーションの側面でももちろんそうだが、国内においては、少子高齢化が要因となって生じている人手不足の面から、運用管理負担の軽減が情報システム部門の大きな課題となっている。「ひとり情シス」という言葉も注目を浴びているが、国内企業の大半を占める中小企業においては、他の業務との兼任の情シス担当者も少なくない。働く環境の整備を推進する上でも、できる限り無駄な作業は削減していきたい。

 そうした観点で考えると、企業の情報システムの基盤となるサーバーの運用管理は、これまで情シス担当者に多大な負担を強いてきた。サーバーの導入・設定から運用時の障害対応までがサーバーごとに必要で、それこそ膨大な作業がサーバーの運用管理に費やされてきたのだ。

 こうした課題について、x86サーバーのグローバル市場で現在、シェアトップに位置しているDell EMCは、どのような解決策を提供しているのだろうか。その答えを教えてくれたのは、東京の三田にある「Dell EMC カスタマーソリューションセンター」のセンター長 相場宏二氏だ。同センターでは、Dell EMCが提唱している「ITのシンプル化(Simplify IT)」の具体的なデモンストレーションや技術検証を実施している。

 相場氏は、 Dell EMCが提供している第14世代のPowerEdgeサーバーについて、“管理タスクのインテリジェントな自動化”を特長として挙げる。これは、Dell EMC PowerEdgeサーバーに内蔵されているサーバーライフサイクル管理チップのiDRAC9と、同社が提供するシステム管理ソリューションの組み合わせで実現するというが、どういうことなのだろうか。

「一言で言えば、サーバーの運用管理をできる限り自動化して、情シス担当者の負担を軽減できる仕組みをDell EMCは提供しているということです」(相場氏)

Dell EMC カスタマーソリューションセンターで説明を受けた。左の写真に写っているのがセンター長の相場氏。右の写真に写っているのは、サーバー担当の岡野氏だ。

無償の統合管理ツール

 Dell EMCがサーバーの運用管理向けに提供しているのは、「OpenManage Enterprise」という無償のツールだ。これは、Dell EMC PowerEdgeサーバーに内蔵されているiDRAC9と連携してサーバーの統合的な管理を実現するシステム管理ソリューションとなる。実際には、サーバーのデプロイ、アップデート、監視、メンテナンスまでを一つの管理画面から統合的に実現する。

「例えば、サーバーを導入して稼働させるためには最初に多くの設定が必要になります。それらをサーバー1台1台に設定していくのは非常に手間がかかります。OpenManage Enterpriseを利用すれば、サーバーの設定モデルを作成でき、後はその設定を導入するサーバーにコピーしていけば設定作業を終了させられるのです。OSやネットワークの設定まで可能です。また、サーバー稼働後のファームウェアのアップデートのチェックと適用作業なども一元的に行えます」(相場氏)

 情シス担当者の業務で大きな負担となっているのは、サーバー導入時の作業だけでなく、社内に何台も存在するサーバーの運用面でも同様だ。正常稼働の維持から障害発生時の迅速な対処まで、常に気にかけていなければならない。例えば、サーバーの状態を確かめるために、毎回本社や拠点のサーバールームに赴くのは時間と移動コスト、そして労力の点で重い負担になっている。OpenManage Enterpriseを利用すれば、こうした負担も軽くできそうだ。

 実際、OpenManage Enterpriseでは、稼働しているサーバーの一覧や詳細なインベントリー情報、サーバーの正常性、アラートの一覧などを画面で一元的に把握できる。もちろんWebベースなので情シス担当者はいつでもどこでもそれらの情報を確認できて便利だ。先述したファームウェアの管理なども、検証済みのカタログを利用してバージョンを比較し、旧バージョンのものを一括でアップデートすることが可能だ。

「特にアラートなどはひと目で分かりやすく表示します。アラートにはフィルタリングをかけてチェックしたい項目だけを表示させるようなことも可能ですし、アラートポリシーの作成で、特定のアラートだけを管理者に通知させるような仕組みも構築できます」(相場氏)

スマホアプリで監視や対応措置も可能

 OpenManage Enterpriseを利用すれば、Dell EMC PowerEdgeのタワーサーバー、ラックサーバー、ブレードサーバーまでが一つの画面でまとめて管理が可能になる。さらにDell EMC PowerEdgeサーバーだけでなく他社のサーバーまでもが管理対象になっているという。「OpenManage Enterpriseは、業界標準のシステム管理ツールとなっているMicrosoft System Center、Windows Admin Center、VMware vCenterのプラグインも提供していて、これらのツールと連携した管理も可能になります。Dell EMCが提供するサーバーやツールだけでなく、他社製のサーバーやツールも含めた幅広いシステム管理が実現するのです」(相場氏)

 こうした管理体制の構築によって、従来一つひとつのサーバーに行っていた作業の統合や、サーバーが設置されている拠点への移動コストや時間の削減などが可能になるだろう。情シス担当の負担を大幅に削減できるようになるのだ。OpenManage Enterpriseでは、Dell EMC PowerEdgeサーバーに搭載されているLEDを使って交換が必要なディスクを示すことなども可能だが、こうした気の利いた機能などの存在も、OpenManage Enterpriseの利用者からは好評のようだ。

 OpenManageのシリーズには、「OpenManage Mobile」というスマートフォン向けのアプリケーションも提供されている(Apple App StoreとGoogle Playで無償ダウンロードが可能)。「OpenManage Mobileを使えば、スマートフォンから社内サーバーの監視も可能になります。OpenManage Enterpriseと統合されているので、OpenManage Enterpriseで確認が可能なサーバーの状態監視や設定の変更などがいつでも実現するのです」(相場氏)

 アラートの通知をOpenManage Mobileで受け取ることももちろん可能だ。移動中などでもアラートへの対処が行えるようになる。OpenManage Mobileでは、サーバーの電源投入やシャットダウン、再起動といった機能を使用した対応措置が可能のようだ。

 OpenManage EnterpriseやOpenManage Mobileの利用によって得られるメリットについて、Dell EMCでは次のような数値を挙げている。

「新規サーバーのデプロイに必要な時間の99%を短縮」「ネットワーク設定のコンフィグレーション作業を55%高速化」「213のマニュアル作業・プロセスを排除」「10,000サーバーの構成に15分」「パーツ交換の作業時間を6倍高速化」「サーバー構成・設定のプロファイル化で91%の時間短縮」

 これらはDell EMCの自社調べの数値ではあるが、利用していないユーザーにおいては、OpenManage Enterpriseを試してみる価値は十分にあるだろう。

NIST準拠のセキュリティ機能を搭載

 Dell EMCのサーバーは、セキュリティ面でも優位性を持っているという。Dell EMC インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括 製品本部 岡野家和氏は、「第14世代のDell EMC PowerEdgeサーバーには、『サイバー・レジリエント・アーキテクチャ』が採用されています」と切り出す。“レジリエント”とは「強靱である」「回復力のある」といった意味の言葉であり、サイバー攻撃に対する強靱性や回復性を備えたアーキテクチャが第14世代のDell EMC PowerEdgeサーバーには採用されているというのだ。

「防御、検知、迅速な復旧という三つの観点からセキュリティ機能をハードウェアに実装させています」(岡野氏)

■防御
セキュアブート、暗号化署名入りファームウェア、System Lockdown(システムロックダウン)

■検知
ドリフト(逸脱)検出、ライフサイクルログ、セキュリティアラート

■迅速な復旧
自動BIOSリカバリー/高速OSリカバリー、System Erase(システム消去)

 これらの中でもユニークなのはSystem Lockdown(システムロックダウン)だ。これは、システム上で怪しい動きなどを検知した場合、システムをロックして変更やインストールができないようにする仕組みだ。「非常事態モードにする機能ですが、サーバーは稼働し続ける点がメリットです」と岡野氏がアピールするように、システム自体を停止するわけではないので、業務を続けられるのが魅力だろう。

「ドリフト(逸脱)検出は、決められたベースラインからサーバーの構成やファームウェアのバージョンが逸脱した場合に検知し、ワンクリックで修復できる機能です。System Erase(システム消去)を利用すれば、サーバー内のデータを一瞬にして消去できます。これは、扱っているデータの暗号化キーを消去するシンプルな仕組みです。地味ですがサーバー廃棄時のデータ消去を手軽に行えるので管理者の負担を大きく軽減できます」(岡野氏)

 これらのセキュリティ機能はいずれも、米国国立標準技術研究所(NIST)が設定しているセキュリティ対策基準に準拠しており、セキュリティの最前線の対策が実現できると考えて良さそうだ。

 第14世代のDell EMC PowerEdgeサーバーでは、無償提供のOpenManage Enterpriseによる運用管理機能から強固なハードウェアベースのセキュリティ機能までが実現されている。Dell EMC カスタマーソリューションセンターでは、これらの機能の検証環境を提供しているので、実際に試してみたいユーザーや販売パートナーは利用してみるといいだろう。

「ぜひ、Dell EMCカスタマーソリューションセンターを利用してください」と相場氏はアピールする。


充実の販売店さま向けサーバー情報サイト

Dellの販売店さま向け情報サイト「eカタログ」上にある、「情報ガイドステーション」にはサーバーやシステム管理、HCIの情報が充実している。今回紹介したOpenManage EnterpriseやiDRAC9の設定手順詳細をはじめとしてサーバーやHCI製品の分かりやすい選定ガイドや消費電力ツール、技術ブログまで、提案導入に関わる幅広い情報が網羅されているので、ぜひ活用をお勧めしたい。
http://japancatalog.dell.com/c/ent/


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