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データだけをクラウドへ仮想化して端末のデータレス化を実現する

データだけをクラウドへ仮想化して端末のデータレス化を実現する

2019年03月18日更新

データだけをクラウドへ仮想化
端末のデータレス化を実現

アール・アイ Shadow Desktop

働き方改革による生産性向上にはPCを社外で使用して働くテレワークの実践が不可欠だ。しかしPCを持ち出すと盗難や紛失による情報漏えいのリスクも高まる。そこでデータだけをクラウドへ仮想化してデータを持ち歩かないセキュリティを実現する「Shadow Desktop」を紹介する。

テレワークの普及はわずか9.0%
セキュリティへの不安解消が課題

 政府が推進している働き方改革はすでに広く認知されており、多くの企業でさまざまな取り組みが進められている。しかし一方で働き方改革の推進に欠かせないテレワークを実践していない企業もいまだ多い。

 国土交通省 都市局都市政策課が2018年3月28日発表した「平成29年度テレワーク人口実態調査結果の概要」によると、テレワークの認知度は62.6%に達するものの、「テレワーク制度等に基づく雇用型テレワーカーの割合」、すなわち社員がテレワークを実践している割合は9.0%にとどまっている。さらに同調査結果では勤務先にテレワーク制度等があるのは16.3%であると報告している。

 こうした実態についてアール・アイ 代表取締役 小川 敦氏は「テレワークは政府が提唱、推進しているにもかかわらずあまり普及していないのが実情です。ただしテレワークを実践していない企業でもテレワークをやらなければならない、やりたいという意識は強くあります」と指摘する。

 実践に向けた積極的な意識がある一方で取り組みが進まないのは情報漏えいを恐れて会社支給のPCの社外持ち出しを禁止したり、社外からファイルサーバーへアクセスすることを禁止したりする企業が多く、こうしたセキュリティポリシーがテレワークの実践を妨げているからだ。またテレワークを許可した場合のセキュリティ対策のガイドラインが確立されていないことも原因の一つだ。

アール・アイ 代表取締役 小川 敦 氏

利用環境を犠牲にせずに安全を実現
データの仮想化でPCをデータレス化

 テレワークを安全に実践するための方策として、仮想デスクトップ(VDI)をはじめとしたシンクライアントシステムの導入が挙げられる。

 ハードディスクなどの記憶装置を搭載しないPCを用いるため、PCを持ち出して盗難に遭ったり紛失したりしてもデータが漏えいしないというメリットがある。

 一方でシンクライアントシステムはファイルやデスクトップ環境、アプリケーション等がサーバー側にあるため、ネットワークが使用できない状況下だとPCが使えず仕事ができなくなる。

 またネットワークが低速だと操作のレスポンスが著しく低下してしまい、ユーザーのストレスが大きくなり生産性も低下するなどの課題もある。さらに導入に手間とコストがかかるうえに運用も煩雑だ。こうしたシンクライアントシステムのメリットを生かし、デメリットを解消したのがアール・アイの「Shadow Desktop」だ。

 Shadow Desktopはシンクライアントシステムと同様にファイルを仮想化してクラウドで管理することでPCをデータレス化する。そのためPCが盗難に遭っても紛失しても情報が漏えいすることはない。

 データはクラウドで管理されるが、PCのデスクトップでファイルをクリックすると一時的にファイルがPCにダウンロードされてキャッシュされるため、ファイルの閲覧、編集が高速かつ快適に行える。

 例えば新幹線や飛行機などでオフラインになってもデスクトップ環境やファイルが利用でき仕事を続けられる。オフライン時に編集された内容はオンライン時にクラウドのデータと同期され、オンライン時にファイルに加えられた変更はリアルタイムでクラウドのファイルと同期される。

 ダウンロードされたファイルはシャットダウンすると自動的に削除されるほか、キャッシュデータは暗号化された独自フォーマットであるため元のファイルを読み出すのはほぼ不可能だ。さらに管理者がWebブラウザーの管理画面からShadow Desktopの使用を強制的に停止してクラウド上のファイルへのアクセスを不能にしたり、PCにキャッシュされたファイルを削除したりすることもできる。

Windows 10への移行にも便利
ランサムウェア対策にも有効

 Shadow Desktopではユーザーディレクトリーのデスクトップ、ドキュメント、ピクチャー、ダウンロードの各フォルダーとその中にあるファイルを全てクラウドに保管する。自宅のPCや持ち出し用の2台目PCにShadow Desktopをインストールすれば、メインPCのデスクトップを再現することができ(マイロケーションオプション使用時)、社外でもオフィスと同じデスクトップ環境とファイルを使って仕事ができる。

 さらにShadow DesktopにはWindows 10への移行や、ランサムウェア対策およびデータ保護にも有効だ。

 Shadow Desktopではデスクトップ環境のファイルがクラウドに保存されているため、新しいPCにShadow Desktopをインストールするだけで従前のPCのデスクトップ環境が再現され、データを移行することなく新しいPCがすぐに使えるようになる。

 またShadow Desktopはバージョン履歴機能を標準で装備しており、誤ってファイルを削除したり上書きしたり、ランサムウェアなどのマルウェアに感染したりしても、最大99世代にさかのぼってクラウドからデータを復元することができる(バックアップオプション使用時)。しかもデータの復元はクラウド上で行われるため、手間をかけることなく短時間で復元できる。

 Shadow Desktopは1ライセンス月額980円から、年額1万1,760円からサブスクリプションで利用できる低コストも魅了だ。さらに30日間の無償評価版も提供されており、効果を確認してから本格導入することもできる。

 小川氏は「サブスクリプションで低コスト、定額で利用できるメリットがある半面、月額利用時の更新手続きや年額利用時の更新時期の管理の煩雑さが課題となります。そこでShadow Desktopはダイワボウ情報システム(DIS)様が提供するサブスクリプション管理ポータル『iKAZUCHI(雷)』を通じて提供しています。iKAZUCHI(雷)はサブスクリプションに伴うお客様の手続きを自動化するとともに販売店様の事務作業も軽減してくれます。iKAZUCHI(雷)によってShadow Desktopが簡単に購入でき、簡単に販売できますので、当社も販売店様も長期にわたる安定したビジネスが期待できます」と意欲を語った。

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