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2in1ノートPCのイメージを一新する「VAIO Pro PA」

2in1ノートPCのイメージを一新する「VAIO Pro PA」

2019年02月25日更新

究極の2in1を目指した

VAIO Pro PA

Windows 10を活用するビジネス向けモバイルPCとして、クラムシェル型と呼ばれるスタンダードなノートPCと、タブレットとしての使い勝手も兼ね備えた2in1ノートPCというモデルがある。その2in1モデルの最新機種となる「VAIO Pro PA」は、クラムシェル型の性能も追求した究極のモバイルPCを目指している。
text by 森村恵一

従来の欠点を克服するスタビライザーフラップ

 Windows 10の特長となるタッチ操作を活用するために、数多くの2in1モデルが登場してきた。その傾向は、大きく二つに分かれている。一つは、タブレットとしての形状をベースにして、カバーにキーボードの機能を備えたもの。代表的なモデルは、マイクロソフトの「Surface Pro」だ。もう一つは、ノートPCのクラムシェル型をベースにして、タッチ操作の利便性を探ったもの。しっかりしたキーボードの打鍵感が魅力で、ノートPC、時々タブレットというユーザーに支持されてきた。

 例えば、代表的な形としてはタブレットとキーボードを脱着式にしたモデルがある。この脱着式のモデルには、メリットとデメリットがあった。まずメリットは、ノートPCのような使い勝手だ。しっかりしたキーボードでのタイピングは、文書作成やデータ入力など、本格的な作業に活用できる。その反面、過去の脱着式モデルには、頭でっかちという欠点があった。脱着式では、PCとしての機能をタブレット側に全て装備するため、バッテリーも搭載されることからモニターが重くなってしまう。その結果、ノートPCとしてのバランスが悪くなり、使いやすい角度にモニターを傾けられない。過去に登場した2in1の中には、そうした理由からメジャーになれなかった機種も多い。

 そんなネガティブな2in1ノートPCのイメージを一新する最新製品が、VAIO Pro PAだ。モニターとキーボードを結合するヒンジ部分に搭載された独自開発の「スタビライザーフラップ」により、2in1ノートPCの欠点を克服し、革新的な使い勝手を実現した。スタビライザーフラップは、モニター開閉時に重量バランスの崩れを起こさないように、モニターを開くと同時にフラップを開き、支点を後ろへと下げていくものだ。これにより、アンバランスな膝上での使用時も安定する形状とバランスが保たれる。VAIO Pro PAは、2in1としても、タブレットとしても、もちろんスタンダードなノートPCとしても、究極の性能を目指している。

ヒンジ部分にあるのがスタビライザーフラップだ。スタビライザーフラップが全体のバランス維持に役立っているため、キーボードと画面のバランスをとるために必要だと考えられたキーボード側の重量約200gを不要にしている。

ビジネスニーズに合わせた豊富な機能

 VAIO Pro PAのメインモジュールとなるタブレット部分は、12.5インチの画面でフルHDの解像度を表示し、インテル Celeronプロセッサーからインテル Core i7プロセッサーまでが選べる。タブレット部分のみの重さは約607gで、約7.7~8.5時間の稼働を実現している。

 キーボードにバッテリーを搭載したモデルを選ぶと、取り外した状態でもリモートでタブレット側のモニターを操作できる機能も用意されている。ポート類も充実しており、USB 3.0とUSB 2.0、SDメモリーカードスロット、HDMI端子、VGA端子、有線LAN端子も備える。ビジネス用途を考慮して、実際のビジネスの現場で使われる新・旧のインターフェースを共存させている。

 充電はUSB Power Deliveryに対応しており、ACアダプターだけではなく、「5Vアシスト充電」によりスマートフォン用のモバイルバッテリーも利用できる。モバイルPCとしての性能も充実している上に、タブレットとしての使い勝手に加えて、スタビライザーフラップにより2in1タイプを使っているとは感じられないほど、自然なノートPCとして操作できる。さらに、高性能なタブレット部分を専用の拡張クレードルに取り付けると、まるでデスクトップPCのように外付けキーボードやマウスとモニターを利用できる。
 インテル Core i7プロセッサーまでの高性能なCPUを搭載でき、ファンレス設計になっているので、デスクトップPCよりも静かでパワフルな環境で仕事ができる。まさに、モバイルから本格的なデスク利用まで、オールラウンドに対応する1台といえる。

オフィスからホームまで働き方改革をサポート

 VAIO Pro PAは、タブレット部分の脱着方式も追求しており、モニターを開いている状態はもちろんのこと、閉じていても取り外せるようにイジェクト装置が工夫されている。二つあるイジェクト装置のおかげで、モニターを開かなくても、スマートにタブレットを取り外せる。移動中にカバンの中でタブレット部分だけを取り出したい、という用途に対応したという。また、タブレット部分は裏表で脱着できるので、表示面を上にした状態でも利用可能だ。

 そして、モニターを取り外しても、キーボードからリモート操作ができるオプションも提供している。そのため、客先でのプレゼンテーションなどで、モニターだけを相手が見やすい場所に置いて、手元のキーボードでスライドをめくる、といったスマートな操作もできる。もちろん、家庭でも拡張クレードルを用意してデスクトップPCのように操作すれば、在宅勤務の効率もはかどる。

 ちなみに、タブレット部分とキーボードやクレードルなどとの接合部分には、脱着時に稼働する爪のような専用端子が使われている。爪が接合面を軽く削るように動くので、金属面を毎回クリーニングする。その結果、接続不良などの不具合が発生しにくくなる。さらに、タブレット部分は、メンテナンス性に配慮して接着剤などを使わずに接合している。そのため、長期間の使用でバッテリーが消耗しても、容易に交換できる。まさに、ビジネスニーズに配慮した設計となっている。

 筆者も数多くの2in1タイプのノートPCを使ってきたが、その使い勝手はクラムシェル型のノートPCには及ばなかった。満足できなかったポイントは、モニター部分の頭でっかちによるバランスの悪さと、キーボードの未熟さだった。2in1タイプのノートPCの多くは、開発リソースをタブレット部分に注力する傾向がみられ、キーボードはオマケという印象が強かった。

 そうした過去の2in1に比べ、VAIO Pro PAは、まさに自然なクラムシェル型ノートPCの使い勝手を実現した1台だ。机の上でも膝の上でも、違和感なく利用を可能にするスタビライザーフラップは、キーボードに適度な傾斜を与えてくれるため、タイピングも心地よい。その上、モニターを取り外すとパワフルなタブレットとして活用できる。2in1かクラムシェル型かで迷っているユーザーにとって、VAIO Pro PAは全ての問題を解決してくれる。

キーボードからリモート操作ができるオプションを選択すれば、画面を相手と共有しながら、キーボードで詳細情報を入力するといった使用方法が可能だ。

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