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Dynamics 365提案を進めるROITパートナーズのクラウドビジネス

Dynamics 365提案を進めるROITパートナーズのクラウドビジネス

2019年01月29日更新

Office 365とシームレスに連携するDynamics 365は
短期間の開発で企業の生産性を大きく高める

マイクロソフトが提供するクラウドサービスの中で、 Office 365やAzureを取り扱う販売店は少なくない。実際にユーザー企業に提案し、業務効率向上などの成果を上げたというケースも多いだろう。しかし、Dynamics 365はどうだろうか。知名度こそ高くはないが、実はOffice 365単体で提案するよりも企業の生産性を向上できる可能性を秘めたクラウドサービスだ。今回は実際にDynamics 365の販売提案を行うROITパートナーズに話を聞いた。

Lesson1 オンプレミスの基幹系システムはコストが大きい

 多くの企業の基幹業務を支えているERPやCRM。しかし、これらのシステムをオンプレミスで導入する場合、非常にコストがかかってしまうという欠点が存在する。それらの課題を解決するために、昨今ではクラウド型のERPやCRMなどが提供されており、コストを抑えつつビジネスを円滑に進めるためのツールが充実しつつある。

 その中でも、マイクロソフトが提供する「Dynamics 365」は、ERPとCRMを組み合わせた新しいクラウド型統合業務サービスだ。日本マイクロソフトのCSP(クラウドソリューションプロバイダー)であるROITパートナーズは、このDynamics 365をメインの商材としてクラウドビジネスを進めている。

 同社がDynamics 365のビジネスをスタートしたきっかけについて、代表取締役を務める柿崎直紀氏は次のように語る。「当社を設立する以前は、IT企業でERP導入などを行うエンジニアとして働いていました。しかし、特にオンプレミスのERPは導入コストが高くなってしまったり、導入後にアドオンを追加するだけでも導入費用と同等の開発コストがかってしまったりするなど、ユーザー企業の負担が大きなシステムでした。そうしたユーザー企業の課題を解決するために、2016年5月に当社を設立しました」

Lesson2 多様なクラウドと連携するDynamics 365

 設立後のROITパートナーズでスタートしたクラウドビジネスについて、柿崎氏は「ユーザー企業への負担を最小限に抑えるためには、オンプレミスでCRMやERPを構築するのではなく、クラウドサービスで提供するのが最適だと考えていました。いくつかのクラウドサービスを検討しましたが、多くの企業で導入されているOffice 365との連携や、データ可視化ツール『Microsoft Power BI』と連携がしやすい点から、Dynamics 365を中心としたクラウドビジネスをスタートしたのです」と語る。

 Dynamics 365は前述した通り、ERPとCRMが組み合わさったクラウド型統合業務サービスで、2016年11月に提供がスタートされた。同社はDynamics 365が提供開始されてすぐにCSPとして日本マイクロソフトと契約し、Dynamics 365のライセンス販売と、BI製品を含むデータ連携などのコンサルティングや保守運用のクラウドビジネスを行っている。

 Dynamics 365をビジネスで利用するメリットを「マイクロソフトのプラットフォームにとどまらず、多様なサービスとの連携が優れている点が挙げられます」と柿崎氏は語る。例えばOffice 365といったマイクロソフトが提供するクラウドサービスだけでなく、ビジネスシーンでCRMやSFAで多く利用されているSalesforceと連携することも容易だ。「これらの連携は、利用するユーザー企業にとってはもちろん、当社のようなCSPパートナーにとっても、コーディングなしでシームレスな連携を提案できるなど、メリットが大きいのです」と柿崎氏は活用のメリットを語る。

Lesson3 自社の強みを生かしたコンサルもセットで提案

「もちろん、マイクロソフトのクラウドサービスですので、Office 365との連携もスムーズです。例えばCRM機能をOutlookの予定表やメール履歴と連携させることで、営業効率を向上させられます。具体的には、メールの送信履歴をDynamics 365と連携することで、製品サポート側が顧客に送信したメッセージを、営業側が簡単に参照したり、訪問履歴を確認したりといった管理が可能です。また、Excelで編集した内容をDynamics 365と連携させたり、Microsoft Teamsのタブの中にDynamics 365を表示させたりするような連携も可能です」と柿崎氏。これら各種のマイクロソフトツールを連携させて、基幹系のデータベースとしてDynamics 365を利用し、それらのデータをPower BIで分析、その結果をOffice 365でインプットするといったシームレスな運用も可能だという。

「Dynamics 365は基幹系システムのため、単体提案はもちろん、ほかのクラウドサービスとのセット提案もしやすい点が魅力です。Office 365はもちろん、Azureなどと組み合わせた提案をすると、ユーザー企業の課題解決がしやすくなります」(柿崎氏)

 クラウドサービスを組み合わせた提案のほか、コンサルティングを含めた付加価値提案もクラウドビジネスでは不可欠だ。ROITパートナーズはもともと建設業をメインとしたプロジェクト型企業との取引が多く、プロジェクト管理に特化したアプリケーション開発を得意としていた。そのノウハウを生かし、同社では2017年1月からプロジェクトサービス企業向けにDynamics 365のコンサルティングから導入・開発、保守・運用までをトータルで支援する「プロジェクト サービス企業ソリューション」を提供し、ユーザー企業ごとに適したプロジェクト管理システムの開発を手がけている。自社の強みを生かしつつ、Dynamics 365のライセンスに付加価値をつけて提案することで、利益を獲得しているのだ。

Lesson4 わずか2.5ヶ月でプロジェクト管理システムを構築

 同社のプロジェクトサービス企業ソリューションを提案し、実際にAI開発を行うベンチャー企業において、Dynamics 365をメインとしたプロジェクトの見える化、リソースを最適化するためのシステムを開発した事例がある。複雑化するプロジェクト管理業務負担を軽減するため、プロジェクト管理、リソース管理、顧客管理などの機能を備えたクラウドアプリケーション「Dynamics 365 for Project Service Automation」と、データ可視化ツールPower BIを連携し、プロジェクトの情報を一元的に管理しつつ、プロジェクトごとの収支や全社収支の管理会計帳票をスムーズに作成できるようシステム構築を行った。システムは2.5ヶ月で完成してリリースされ、実際に現場で活用されたところ、人材管理や経営資料作成などを効率化できるなど、大きな成果を上げたという。

「Dynamics 365は基幹系のクラウドサービスの中でも参入が遅かったため、知名度こそ高くありませんが大きなビジネスチャンスを秘めたクラウドサービスです。現在Dynamics 365を扱う技術者自体が不足しているため、開発に対する知識を身に付ければユーザー企業のビジネス課題解決に役立てられます。また当社としてもOffice 365を提案する販売店と協業して開発に取り組むケースもありますので、“クラウドで面白いことをしたい”と考える企業と連携して、Dynamics 365を中心とした提案を進めていきたいですね」と柿崎氏は語った。

 多くの企業でクラウドサービスの活用が進む中でも、Office 365の導入シェアは高い。そのOffice 365とシームレスな連携が可能なDynamics 365を提案すれば、従業員個人で完結していた業務や情報をチームで共有可能になり、ビジネスの効率化に寄与できる。まずはDynamics 365の基本情報や活用事例を知ることから始めてみよう。

本日の講師
ROITパートナーズ 代表取締役 柿崎直紀 氏

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