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戸田覚が教える高級キーボード活用のメリット

戸田覚が教える高級キーボード活用のメリット

2018年12月19日更新

快適な仕事はキーボードから

テーマ:高級キーボードで効率アップ

ビジネスパーソンがPCを使っている間、最も長時間かつ頻繁に操作するのはキーボードだ。キーボードにこだわってこそ、快適に仕事ができるし、負担も軽減できるはず。高級なキーボードも末永く使うことを考えれば決して高くはないのだ。

年間のタイピング数は?

 皆さんは普段どのくらい書類を作るだろう? 僕は物書きが本業なので、想像を絶するほどの量を書いている。いや正確にはタイピングしているのだが……。1日平均して1万字はタイピングしているだろう。単行本などを書くと、もっと字数は増える。ほぼ休みなく仕事をしているので、年間に300日稼働しているとしても、300万文字。10年で3,000万文字だ。

 一般的な仕事の方も、書類作成だけでなくメールやチャットでもキーボードを叩くので、累計すれば結構な文字数になっているはずだ。1日に3,000~5,000文字くらいはタイピングしていると思われる。まあ、少なく見積もっても、年間なら100万文字近くは入力している。日本語の場合は1文字に対して複数のキーを叩くのが普通なので、タイピング数は200~300万回に及ぶはずだ。こんなにもタイピングをするのに、キーボードにこだわってない方が多くて驚かされる。

 僕は、メカニカルキーボードや静電容量タイプのキーボードを愛用している。最近は静電容量タイプが主で、東プレの製品を使っている。

 実は、生産性向上の最初の一歩はキーボードにこだわることから始まると言っても過言ではないだろう。ミスを少なく、高速にタイピングできるのは、手に合ったキーボードがあってこそだ。

静電容量で高速タイピング

静電容量方式のキーボードは、いわゆるスイッチがない。キーを押し下げたときの静電気の量を感知しているので、機械的なスイッチや接点が不要なのだ。そこで面白いのが、キーを打つ深さをソフトウェアで設定できる機能だ。この機能を使うと、浅くタイピングしてもしっかりと認識される。好みにも左右される部分ではあるのだが、高速なタイピングになるほど、浅く打つ方が効率的だ。深く押し下げる距離よりも、浅めに押し下げて次のキーを叩いた方が素早く入力できるのは当然だろう。

高級キーボードは、確かに高いのだがその価値は十分にある(写真は「REALFORCE TKL S / R2TLS-JP4-BK」)。
東プレのキーボードの上位モデルはソフトウェアで、キーを押し下げる深さを設定できる。

 東プレのキーボードは専用アプリ「REALFORCE」で、3種類の深さを設定できる。僕は、主に浅めの設定にしておき、Enterなどのキーをやや深くするのが好みだ。このキーボードによって非常に早くタイピングができ、話すよりも速いスピードでテキストを入力できている。

 さらに、僕にとっては、CtrlキーとCapsLockキーの入れ替えが重要だ。一般的なキーボードでは、Aキーの左にCapsLockが配置されている。Ctrlは左下だ。僕の場合は、「Ctrl+C」などのショートカットキーを多用するのだが、この際にCtrlが左下だとコンビネーションでキーが打ちづらい。Aキーの左ならとても打ちやすいのだ。しかも、CapsLockはキーのサイズが大きいので使い勝手が良い。そもそも、日本語入力ではCapsLockを使う機会はかなり少ないので、これをCtrlキーと入れ替えると作業効率がアップするわけだ。

 この二つのキーの入れ替えもアプリから簡単に行えるので、必ず設定している。

特定のキーごとに押し下げる深さを変更可能。
CtrlキーとCaps Lockキーの入れ替えも可能。

ノートPCに外付けキーボードを

 僕は以前までテンキー付きのキーボードを利用していた。Excelを使う機会が多いので、それが便利だと思い込んでいたのだ。だが最近は、テンキーなしの方が好みだ。机の上が広く使えるメリットが大きいのだ。その上で、大量に数字を入力する際には、外付けのテンキーを併用するようにしているが、そんな機会はあまり多くない。経理などの職種以外は、テンキーなしでも十分だろう。

 さて、こんな外付けキーボードの話をすると、多くの方が「ノートPCだから使えない……」とおっしゃる。だが、それは大きな勘違いだ。ノートPCこそタイピングしやすい外付けキーボードを使いこなすべきだ。本体が回転する2in1モデルなら、L字スタイルにしてPCの手前にキーボードを置けばよい。また、通常のクラムシェルでもスタンドなどを利用してやや立てるようなスタイルを取ることで、外付けキーボードが使いやすくなる。

(左)2in1 PCではこんなスタイルで外付けキーボードが使える。
(中)こちらは、L字スタイルで使っているところ。
(右)机の上の奥行きが狭いなら、こんなテントスタイルで使えばよい。

 最近は、USB Type-Cポートを搭載するモバイルノートが増えているが、そんな機種ではアダプターを利用したい。アダプターには通常サイズのUSB端子やHDMI端子が付いているので、そこにキーボードや外付けモニターを付けっぱなしにすることで、ドッキングステーション的に利用できるのだ。外出先ではモバイルノートとして快適に利用し、オフィスに戻ったらケーブルを1本挿すだけで、デスクトップ並みの使い勝手で利用できるという寸法だ。

 高級キーボードは2~3万円程度と高価だが、5年以上は余裕で利用できる。毎週何万回もタイピングするのだから、ここは胸を張ってぜいたくをして欲しいと思う。僕は7~8年でキーボードを交換したが、入力性が低下したわけではなく、キー表面の文字が消えて指が滑るようになったからだ。そこを気にしなければ、間違いなく10年は使えたと思う。

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