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顧客起点の働き方改革に取り組むNECネッツエスアイ

顧客起点の働き方改革に取り組むNECネッツエスアイ

2018年11月06日更新

社員の力を引き出す働き方改革

業務の効率化や残業の削減は働き方改革の始まりに過ぎない。よりクリエイティブな仕事環境の創出で、社員の力を最大限に引き出し、売り上げに結び付けられる取り組みこそが、真の働き方改革と言えよう。本特集では先駆的な試みやソリューション開発を行っている企業を取材した。

共創ワークを加速させるオフィス改革

ナンバーワンのスピードで
オンリーワンのアイデアを生み出す

「顧客起点での働き方改革の実践」――。ネットワークをコアとするITシステムの企画から構築、保守運用などを事業とするNECネッツエスアイは、多様な働き方への対応や業務の無駄を省くといった既存の働き方改革の一歩も二歩も先を行く最新の働き方改革を実践中だ。今年の2月、飯田橋本社の営業、SEのオフィスを、イノベーションの創発という視点からリニューアルしている。

 そもそも、NECネッツエスアイが働き方改革に着手したのは、今から11年前の2007年にさかのぼる。その当時、大量の紙に埋もれ、閉鎖的な会議が行われていた環境が業務の見直しの上で大きな課題になった。そこで、生産性と社員のモチベーションの向上をオフィス改革から目指す「EmpoweredOffice(エンパワードオフィス)」というコンセプトを打ち出して、働き方の改善に着手した。

「企業の競争力の源泉は人とオフィスです。ITを駆使したオフィス改革で、オフィスの無駄をなくして、社員の働きやすさを改善し、業務の生産性の向上を図りました」(NECネッツエスアイ エンパワードオフィス事業統括本部 鷲山光洋氏)

 まずは、iPadを活用した会議のペーパーレス化やオフィス内へのデジタルサイネージ、プロジェクターやモニターの設置・活用による「ノーペーパー・ワーキング」を実施。さらに、閉鎖的な空間を作り上げていた会議室を削減。オープンスペースで会議を行えるようにし、誰もが自由に参加できる会議スタイルに変更した。また、Web会議の積極的な活用で、支社など離れたオフィスとの距離を感じさせない働き方も実現させた。複数枚を組み合わせた大画面モニターに各拠点の映像をリアルタイムで投映させておくことで、同じフロアで仕事をしているような状況を作り上げたのだ。

「関西支社や中日本支社のフロアと本社フロアの映像をリアルタイムにつなぐことで、いつでも距離を超えたコミュニケーションが可能な空間にしたのです」(鷲山氏)

 これらの施策は、コストダウンと働き方の改善に大きな効果をもたらした。例えば、オフィスフロアの面積は32%削減され、オフィスコストは20%少なくなった。電力の使用量も52%減った。一方、社内満足度調査では、「さまざまな知識や経験を持った人とコラボレーションしやすい」が45%向上、「遠隔地のメンバーとも距離を意識せず働きやすい」が33%向上した。また、「業務内容に合わせて、働く場所を選びやすい」が57%向上、「インフォーマルコミュニケーションがしやすい」が40%向上している。「紙を使わなくても仕事がしやすい」も34%上がった。

①②共創スペースとなるAGORAをはじめ、オフィス内には数多くのモニターが設置されている。その総数はSEのフロアだけで283面。
③④⑤いつでもWeb会議やプレゼンが行える。

2007年当時のNECネッツエスアイ旧品川本社のオフィス。文字通り紙に埋もれている。

イノベーションを生み出すオフィスに

 こうした取り組みを進める中で同社は、2015年からテレワーク環境の整備にも着手。ITインフラや制度、勤務管理の仕組みを整えて、2017年7月からは全社員がテレワークを行えるようにしている。「勤務管理にはSkype for Businessと連携して勤務状況を把握できる『テレワークウオッチ』という自社開発ツールを利用しています。Skype for Businessのプレゼンス情報を取得して、勤務時間をカウント・記録できるため、勤怠参考時間の記録やテレワークの実施申請から勤務終了までの管理を可能にしています」(鷲山氏)

 NECネッツエスアイでは、自宅や拠点以外でも働けるように、全国120カ所にサテライトオフィスを用意するなど、社員がテレワークを利用しやすい環境づくりを心がけている。結果として多くの社員がテレワークを利用した自律的な働き方を実践できていることに加えて、実際の業務成果として管理層の97%が、「オフィスと同等、または同等以上」と回答している。さらに約20%は「成果が高まった」と回答した。「テレワークの利用で、部下のマネジメントをより意識するようになり、コミュニケーションが増えた結果です」と鷲山氏は喜ぶ。

 このような成果を踏まえつつ、さらなるチャレンジとして新たな働き方改革に踏み切ったのが、今年2月のオフィスリニューアルだ。「厳しい競争に打ち勝つためには、お客さまの経営に深く刺さる提案力が必要です。そこで、ナンバーワンのスピードでオンリーワンのアイデアを生み出せるオフィスを目指して、リニューアルを実施したのです」(鷲山氏)

 キーワードとなったのが「共創」だ。NECネッツエスアイが目指したのは、「人と人の関わりを誘発して新しい発想を生み出し、イノベーションが起こる可能性を高める働き方」だ。「お客さま起点で働き方のプロセスとルールを見直しました。そして、社内業務を50%削減し、お客さま対応時間を20%増加させ、その上でイノベーションタイムを拡大させられるオフィスを目指したのです」(NECネッツエスアイ エンパワードオフィス事業統括本部 菊池 惣氏)

「会議をゼロベースで見直しました。不必要な会議はなくし、無駄な時間を削減できるようにしたのです」

NECネッツエスアイ
鷲山光洋氏(左)
菊池 惣氏(右)

 続きを読む  オフィス改革の基盤はWeb会議ソリューションーーNECネッツエスアイ

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