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LoRaWANシステム構築に不可欠な検証を提供

LoRaWANシステム構築に不可欠な検証を提供

2018年11月15日更新

つながるIoT環境構築に不可欠な接続検証

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前項で紹介したぷらっとホームとマクニカネットワークスは、LoRaWANを活用したIoTシステムをアプライアンスやパッケージで提案していた。しかし、ゲートウェイやセンサーだけを自社で取り扱っているベンダーや販売店も少なくない。そうした企業がLoRaWANを利用しやすいよう、NECが提供しているのがLoRaWANパートナープログラムだ。

IoTの不安要素を解消する接続検証

 LoRaWANでIoTに最適なネットワークを構築するためには、センサーデバイスとゲートウェイ、ネットワークサーバー、アプリケーションサーバーが必要だ。もともとIoTビジネスに取り組んでいた企業であっても、1社だけでこれら全てのデバイスを提案することは難しい。また、他社からこれらのデバイスを調達する場合でも、それぞれ接続検証を実施する必要があり、正しく“つながる”IoT環境を構築できるかといった不安が残る。

 そこでNECは、LoRaWANの利用促進に向けて関連機器メーカーとのパートナープログラムをスタートさせた。本プログラムでは、関連企業に対してデバイスやゲートウェイと、デバイスを制御/管理するNECのネットワークサーバーとの相互接続性を確認するために必要な検証環境を無償で提供する。本検証で利用するネットワークサーバーは、NECが昨年末に通信事業者向けに提供を開始したLoRaWAN準拠のネットワークサーバーだ。LoRaWANを活用したLPガス遠隔検針実証実験などですでに活用されている。

 NEC デジタルサービスソリューション事業部 シニアマネージャー 高木健樹氏は、「例えばセンサーデバイスの関連企業が参画した場合は、当社からゲートウェイとネットワークサーバーを貸し出し、接続検証を実施してもらいます。ゲートウェイ関連企業には当社からセンサーデバイスとネットワークサーバーを貸し出すなど、ベンダーの強みを生かしながら、ネットワークサーバーとのセット販売で導入先を拡大していただけるようサポートを進めていきます」と語る。

エコシステムでLoRa市場を活性化

 本パートナープログラムにおいてNECのネットワークサーバーとの接続確認が取れると、接続確認済み製品として、同社のWebサイトに掲載される。またNEC独自の取り組みとして、デバイスの提供のほか、接続試験項目の提供や接続検証サポートも行う。

「本プログラムでは、さまざまなパートナーとの共創を実現し、LoRaWAN利用促進を図りながらIoT市場の活性化を目指します。デバイスやゲートウェイベンダーだけでなく、アプリケーション、クラウドサービス、キャリア、インテグレーション、アカデミック、セールス・ソリューションといったLoRaWANを活用したビジネスを検討されている企業との共創を進めていきたいですね」(NEC デジタルサービスソリューション事業部 マネージャー 山下亜希子氏)

 すでに10社を超える企業が本プログラムに参加しており、GPSによる見守りトラッカーや照度センサーの活用などさまざまな分野での検証が行われているようだ。

NEC デジタルサービスソリューション事業部 小椋理人氏は次のように語る。「最近ではLoRaWANの活用もより広がっています。LoRa市場をさらに活性化させていくため、デバイスベンダーは当社のパートナープログラムで導入先を拡大していただき、アプリケーションベンダーには低コスト・かつ短時間でのソリューション提供を実現できる環境を提供します。こうした円滑な検証とサービス提供によって、エンドユーザーにとって安心・安全な社会を実現できるエコシステムの構築を目指していきます」

 LPWA市場はまだ立ち上がったばかりで、対応する製品も決して多くない。しかし広域のネットワークを実現できる点や、消費電力が極めて低く、電池交換が数年単位で必要ない点など、IoT環境を実現する上で理想的とも言える通信方式でもある。今回紹介した製品やパートナープログラムを参考に、今後のIoTビジネスに生かしていきたいところだ。

(左)NEC デジタルサービスソリューション事業部 シニアマネージャー 高木健樹 氏
(中央)NEC デジタルサービスソリューション事業部 マネージャー 山下亜希子 氏
(右)NEC デジタルサービスソリューション事業部 小椋理人 氏

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