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NTTグループで利用されてきた高信頼RPA「WinActor」

NTTグループで利用されてきた高信頼RPA「WinActor」

2018年10月09日更新

NTT研究所発の高信頼RPA

WinActor

 2010年、NTTグループの業務を効率化させるためにNTT研究所で業務の自動化ツールが開発された。その自動化ツールは、NTTグループ内での数年の活用を経て 2014年に外販に至った。それが、RPAツール「WinActor」だ。現在、導入企業数は1,500社を超え、直近では毎月100社ほどの新規導入が進んでいる。

「AIブームの中で、お客さまからもAIによる業務自動化の相談が増えています。しかし、そもそもAIがなくても自動化できる定型業務さえ自動化されていないケースが少なくありません。そこでまずは、RPAによって定型業務を自動化してデジタル化を進め、データの活用基盤として成長させるという流れができつつあります」(エヌ・ティ・ティ・データ 社会基盤ソリューション事業本部 ソーシャルイノベーション事業部 中川拓也氏)

 WinActorは、アプリケーションの操作をロボットによって自動化できるツールだ。Internet ExplorerなどのWebブラウザーやExcel、Word、Outlook、AccessなどのOffice製品に加えて、ERP、OCR、ワークフロー、個別の作り込みシステム、共同利用型システムなどの操作を自動化できる。「Windows端末で操作可能なあらゆるアプリケーションを自動化できるのが特長です。カスタマイズされた基幹システムからSaaSアプリケーションまで、自動化の対象を選びません」(エヌ・ティ・ティ・データ 社会基盤ソリューション事業本部 ソーシャルイノベーション事業部 城本美紗子氏)

NTT DATA Corporation Takuya Nakagawa Misako Shiromoto
エヌ・ティ・ティ・データ 中川拓也氏、城本美紗子氏

 NTT研究所が開発しただけに、マニュアルからロボットのシナリオ作成画面までが完全に日本語対応していることに加えて、ユーザーが簡単に取り扱える操作性も魅力だと城本氏は続ける。「ロボットに覚えさせる操作シナリオは、実際の業務操作をWinActorに録画(自動記録)させてひな形を作成し、シナリオの編集画面で動作条件を編集するだけで完成します。シナリオの編集は、フローチャート画面上でのドラッグ&ドロップとクリック操作で行えるため、プログラミングの知識がなくても、業務フローの感覚さえあれば誰もが作れます。あとは、シナリオに沿ってロボットが業務操作を自動で実行します」

 WinActorはサポート体制も万全だという。NTTデータによる150人規模の技術サポート人員と、全国に200社存在するWinActor技術パートナーの存在がその裏付けとなる。ユーザーが安心して利用できる環境が整備されているのだ。「WinActorの『RPA技術者検定』も用意しています。入門講座から上級者向けの実技試験まで幅広いレベルの検定で、お客さまの技術習得をサポートしているのです」(城本氏)

 WinActorには PC版とサーバー版が用意されている。PC版は 1台から利用できるなど、「スモールスタートが可能」(城本氏)だ。大規模に展開する場合は、PC版で作成したロボットをそのまま移行できるサーバー版と多数のWinActorの管理を可能にする「WinDirector」の利用によって、ロボットの管理体制も確立できる。「WinDirectorは、多数の WinActorの一元的なジョブスケジューリングや実行ログ管理、現在のステータスの確認などを可能にします。安全面だけでなく、ロボットとサーバーの効率的なリソース活用の面でも効果があります。導入済みのお客さまはまだ 30社ですが、トライアル中のお客さまが 100社ほどおり、好評を博しています」(城本氏

OCRとのセット提案も伸びる

 WinActorはどのような企業で利用されているのか。中川氏は次のように説明する。「リリース当初は、一般企業の経理や、金融業における料金督促、融資の審査業務など、本社部門での利用が中心でしたが、最近は製造業における工場の生産管理や、小売業における店舗業務などで活用が増えています。導入目的についても、コスト削減以外に、リードタイム短縮によるお客さまサービスの向上や、作業ストレスの軽減による仕事の満足度向上など、多様なご期待を背景に普及が進んでいます」

 NTTデータが強みとしている OCRソリューションとのセット提案もこれから伸びていくだろうと中川氏は予想する。「紙は間違いなく減るでしょうが、伝達能力の高さからなくなることもありません。そのため、紙とデジタルの連携がスムーズな状態が一層求められると考えており、キーとなるのがOCR技術です。さらにRPAのW inActorと連携させることで、例えば、請求書を OCRでデジタル化してRPAのロボットで自動処理をするような効率的なフローが構築できるのです」

 今後、人手不足が顕著になる地方や中小企業においてもRPAの重要性が増していくと城本氏は指摘する。そうした状況の中で、WinActorの売りやすさが販売パートナーにとって大きなビジネスチャンスを生むとアピールする。「使いやすさからエンドユーザーに紹介しやすく、技術支援もしっかりしているため売りやすいと評価していただいています。最近では、W inActorを導入された金融機関が販売パートナーとして法人顧客へ営業を始めるケースが増えています。また、販売パートナーさまが、自社のソリューションとWinActorを組み合わせたオプションを共同開発するなど、新たな事業を始めるきっかけにもなっています」

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