
生産性を高める14インチの大画面レッツノート「CF-LV7」
働き方改革に貢献する14インチモバイル
レッツノート CF-LV7
パナソニックのレッツノートは、日本を代表するモバイルPCだ。これまで、12インチのモデルが主流だったが、この夏から 14インチのモデルが登場した。今回レビューする「CF LV7」は、今年の春に登場した12.1インチの「CF SV7」の兄弟モデルにあたり、画面がフル HDの 14インチで本体もサイズアップしている。そのちょうどよい大きさが、働き方改革に求められるモバイル PCの生産性向上につながる。
基本スペックが充実
レッツノート CF-LV7のモデルは、光学式ドライブの内蔵・非内蔵、vPro対応・非対応などで分かれる。光学式ドライブの内蔵はレッツノートシリーズの特長でもあるが、セキュリティ対策などを強化したい場合には、非内蔵のモデルも選択肢となるだろう。CPUは、インテル Core i7-8650U vPro プロセッサー 1.90 GHz、インテル Core i5-8350U vPro プロセッサー 1.70 GHz、インテル Core i5-8250U プロセッサー1.60 GHz。ストレージは、SSDが512GBから128GBまで用意されている。ちなみに、カタログやWebサイトに記載されている標準スペックのほかにも、カスタマイズが可能なモデルもある。法人向け機種では、ある程度のロットがまとまると、コネクターやオプションなどのカスタマイズにも対応する。
バッテリーパックはSとLの2種類があり、最長で19時間の連続利用が可能。最近のモバイルPCは、バッテリーを内蔵しているモデルが多いが、レッツノートはビジネス用途を重視した脱着式を採用している。そのため、バッテリーが劣化してきたら容易に交換できる。修理などに出す必要がなく、バッテリーの劣化でビジネスを止める心配はない。また、予備バッテリーを携帯すれば、充電できない場所でも安心して長時間の利用が可能な質実剛健かつ誠実な設計となっている。
新幹線のテーブルにジャストフィット
レッツノートシリーズには、過去のモデルから共通したデザイン面での統一感がある。その一つが、天板のデザイン。特長的な凹凸は、自動車のボンネットが参考になっている。そのおかげで、外部からの圧迫に強い設計になっている。カバンに入れて通勤していると、ラッシュアワーなどで強く押されてしまって、気がついたら液晶画面が割れていた、という経験をしたユーザーも多い。ボンネット構造のレッツノートは、多少の圧迫には耐えられるので、満員電車でも液晶をしっかりと守る。パナソニックの試験によれば、100kgfの圧力に耐えられるという。働き方改革でモバイルPCを持ち運ぶ機会が増えてくると、こうした丈夫な設計は、ビジネスの継続性を保証する重要なポイントとなる。
レッツノートのもう一つのアイコンと言える丸いトラックパッドは、その外周をなぞるとスクロールに対応しているので、慣れると使いやすい。四角い画面に対して、丸いパッドだと四隅へのリーチが足りないのではないかという懸念も、実際に操作してみると全く気にならない。反応のよいタッチパッドなので、軽快に操作できる。
何よりも新型のCF-LV7が優れているポイントは、14インチという大画面にある。解像度は1,920×1,080ドットのフルHDで、画面に多くの情報を表示できる上に、面積が広いので文字や数字も見やすい。その視認性の高さが、モバイルPCを使った作業の効率に大きく貢献する。
CF-LV7は、14インチというサイズでありながら、新幹線のテーブルにジャストフィットするサイズにもなっている。そのため、モバイルPCとしても十分な機動性を備えている。重量も1.25kgと軽いので、ビジネスバッグに入れても十分に持ち運べる。出張や移動だけではなく、自宅への持ち帰りなどでも苦にならない。
パナソニックでは社外への持ち出しだけではなく、これからの働き方改革で増えてくる「社内でのモビリティ」においても、CF-LV7が活躍すると捉えている。なぜなら、最近のオフィスでは固定席のないフリーアドレス制を採用したり、立ち話や雑談から仕事のアイデアを生み出せるようなファシリティ設計が進んだりしているからだ。
そうした環境にあって、固定的な席でPCを使うスタイルは、過去のものになりつつある。社外だけではなく、社内でもノマドのように積極的に移動して、多くのスタッフと会議やコミュニケーションを重ねることが求められているのだ。その一方で、PCを使う作業は高度化し複雑化している。そのため、機動性だけを重視したモバイルPCでは、個人の生産性を下げてしまう心配もある。そこで、14インチの大画面にフルHD解像度を表示できるCF-LV7が活躍するというのだ。
故障の全てを完璧に修復できる国内工場の安心感
レッツノートシリーズは、国内で生じた全ての故障を神戸にある工場で対応している。そのため、どのような破損状況でも、ほぼ元の状態に修復される。代替え機種に交換するとか、一部の仕様が異なるという対策ではなく、保守部品のある限りは、完全に元通りにしてくれる。
そのために、レッツノートでは長期にわたって利用できる高品質な部品を選定している。例えば、キーボードはタッチ感の優れた独自のリーフ型構造を採用し、多くのモデルで共有することで、コストダウンと高品質化を維持している。その一方で、最近のPCでは搭載していないこともあるVGAコネクターや有線LANなども装備している。
VGAへのこだわりは、プレゼンテーションなどで利用するプロジェクターやモニターが、どんな年代のものであっても、確実に利用できることを重視している。ディスプレイ用コネクターに関しては、数々の規格が乱立してきた中にあって、VGAコネクターだけは多くのモニターやプロジェクターに共通した基本仕様として安心して利用できる。そうしたビジネス面での配慮も、重要なポイントとなる。
もちろん、USB 3.1などの最新規格にも対応し、Core i7モデルではパフォーマンスも高い。また、細かいポイントだが、無線LANのオン/オフを物理的なスイッチで設定できるので、セキュリティ面でも安心な設計となっている。加えて、CF-LV7は顔認証に対応しているため、Windows 10のログインを自分の顔で行える。利便性と安全性が向上するので、持ち歩くPCには特に必須といえるだろう。
14インチの大画面と高速処理、充実したコネクター類、長時間バッテリー、堅牢性を備えて、オフィスから新幹線、自宅まで、オールラウンドで使えるCF-LV7は、働き方改革にジャストフィットのモバイルPCと言えるだろう。
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