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PC接続不要でケーブルレスを実現したVRヘッドセット「Lenovo Mirage Solo with Daydream」

PC接続不要でケーブルレスを実現したVRヘッドセット「Lenovo Mirage Solo with Daydream」

2018年09月19日更新

スタンドアローン型VRヘッドセットが
ビジネスの可能性を広げる

Lenovo Mirage Solo with Daydream

2018年のCESで発表され、VR業界から熱い注目を浴びた「Lenovo Mirage Solo with Daydream」。GoogleのDaydreamに対応した、ケーブルなどが不要のスタンドアローン型VRヘッドセットだ。すでに、国内外で多くのビジネス用途が模索されているという。新たな市場を切り開くガジェットとなりそうだ。

PC接続が不要でケーブルレス

 Lenovo Mirage Solo with Daydreamの最大の特長は、スタンドアローンの実現にある。これまでのVRヘッドセットは、画像の処理を高性能なCPUに依存していたため、ケーブルでPCと接続して利用していた。それに対してLenovo Mirage Solo with Daydreamは、ヘッドセット単独でVR体験を実現できるのだ。

 Lenovo Mirage Solo with Daydreamが対応しているGoogle Daydreamは、Androidスマートフォンを中心に開発されたVR規格だ。国内でも、高性能なAndroidスマートフォンを差し込んでVRを体験するゴーグルは、Googleからも販売されていた。しかし、スマートフォンを装填するタイプのVRゴーグルでは、画面の解像度や視野角などの面で、専用のVRヘッドセットと比べると没入感が薄かった。

 Lenovo Mirage Solo with Daydreamは、VR専用に設計されたヘッドセットであり、2,560×1,440ドットという高解像度のIPSパネルを採用し、110度の視野角を実現する非球面レンズで迫力のあるVRを実現した。プロセッサーはQualcomm APQ8098 オクタコア プロセッサー(最大2.45GHz)で、4GBのメインメモリーと64GBのフラッシュメモリーを搭載している。

 もちろんOSは、GoogleのDaydream 2.0を搭載し、数多くのコンテンツを楽しめる。例えば、Google Playにある「Fire Escape: An Interactive VR Series」というアプリは、まるで自分がニューヨークのブルックリンのアパートに暮らしているかのような仮想体験が楽しめる。Lenovo Mirage Solo with Daydreamに付属するリモコンを使って、向かいの部屋の窓をのぞき見たり、画面に映るスマートフォンを操作するなど、臨場感のあるシーンが展開される。

6軸によるスムーズなVR体験が魅力

 Lenovo Mirage Solo with Daydreamが、スタンドアローン型VRヘッドセットとして機能を発揮できる理由は、WorldSense対応のデュアルモーショントラッキングカメラをはじめとして、ジャイロセンサーや電子コンパス、近接センサーなどのセンサー類の充実にある。これらのセンサーを駆使して、Lenovo Mirage Solo with Daydreamは、6軸のヘッドセットの動きを検知してVRコンテンツに反映する。

 6軸では、左右や上下の首の動きだけではなく、かがんだり立ったりする体の上下移動も検知できるので、体を反らす動きやかがむ動きもVRで体験できる。ヘッドセット自体も顔などに触れる部分はクッション素材を使用し、ダイヤル式でのサイズ調整と、違和感のない重心バランスにより、ストレスを感じにくいフィット感を実現している。

 この夏に、名古屋でLenovo Mirage Solo with Daydreamを活用したVRお化け屋敷が開催される。コンシューマー向けのイベントではあるが、VRヘッドセットのビジネス導入事例としては、エンターテインメントの市場が有望だ。建築のプレゼンテーションや仮想内覧のように、構造物の仮想体験でもVRヘッドセットのビジネス需要は高い。特に、ケーブルレスで柔軟に動けるVRヘッドセットがあれば、ショールームやプレゼンテーションの場でも、アピール度がアップする。

 医療の現場でも導入が検討されている。例えば、心療内科でPTSDのケアにVRコンテンツを活用したり、手術のシミュレーションに3D映像でトレーニングを重ねる、といった用途が研究されている。観光などでも効果がある。大型スクリーンと比べると、VRヘッドセットは没入感があるので、仮想体験で観光地の魅力を伝えやすい。

 一方で、海外のケア施設などではVRヘッドセットを活用した高齢者のアルツハイマー予防の取り組み例もある。高齢者の脳を活性化するために、本人の若い頃に暮らしていた町や思い出のある地域のVR映像を体験してもらうことで、脳に刺激を与えるという。こうした個人に特化したVRコンテンツの活用となると、これまでは記録と編集と再生に手間と時間がかかっていた。しかし、Lenovo Mirage Solo with Daydreamと同時に登場した「Lenovo Mirage Camera with Daydream」によって、誰でも簡単にVRコンテンツが作れるようになる。

Lenovo Mirage Camera with Daydream。Mirage Soloとの組み合わせで提案領域が広がる。

VRヘッドセットとVRカメラを組み合わせて提案

 Lenovo Mirage Camera with Daydreamは、上下左右180度の4K映像が撮影できるVR180対応 4K(3,840×2,160ドット) 2眼カメラだ。VRコンテンツというと、360度カメラの利用を思い浮かべがちだが、Lenovo Mirage Camera with Daydreamならば、より手軽に180度のVRコンテンツを制作できる。360度カメラを使うと、コンテンツとして見られたくないアングルもあり、撮影者本人が写ってしまうことが多い。それに対して、180度カメラであれば撮影者が写りこむことはない。また、撮影後の映像を編集しなくても、ステレオカメラの原理でVRコンテンツとしてすぐに利用できる。

 実際にLenovo Mirage Camera with Daydreamを利用するには、スマートフォンとペアリングして、撮影した静止画や動画をGoogleフォトにアップロードすればいい。それだけで、Lenovo Mirage Solo with DaydreamからGoogleフォトにアクセスすれば、すぐにVRコンテンツを閲覧できる。

 VRヘッドセットをビジネスの商材として検討する上で、180度のVRコンテンツを手軽に高画質で制作できるLenovo Mirage Camera with Daydreamは、提案力のある製品となる。観光や内覧、離れた地域や一般の人の立ち入りが困難な場所でも、Lenovo Mirage Camera with Daydreamで撮影してGoogleフォトで共有するだけで、商談ルームでのVR体験が実現する。エンターテインメントからビジネスの仮想体験まで、VRヘッドセットとVRカメラの組み合わせが、新しいビジネスチャンスを切り開く。

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