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ユーザー企業の要望に応じた移行先をトータルで提案

ユーザー企業の要望に応じた移行先をトータルで提案

2018年07月12日更新

Don’t forget! Windows Server 2008/R2 EOS

Windows ServerのEOSも忘れずに! Part2

2018年1月14日にWindows 7と同時にサポートが終了するWindows Server 2008/R2。PC-Webzine 6月号において、Windows Server 2016へのリプレース特集を実施したが、今月号の第2特集でも、サーバーベンダー3社に取材し、各企業が実施しているリプレース提案と、おすすめの製品について話を聞いた。

ハイブリッドクラウド環境の構築に必要な
サーバーとネットワークをトータルサポート

Chapter 1 シスコシステムズ

ハイブリッドクラウド環境を統合的に管理

 シスコシステムズ(以下、シスコ) プロダクトマネージメント プロダクトマネージャ 中村 智氏は、Windows Server 2008/R2のEOSに伴うユーザー企業の動きを次のように説明する。「まず大きな選択肢として、Windows Serverをクラウドへ移行するのか、オンプレミスで移行するのかという二つが考えられます。クラウドに移行する場合は、Microsoft Azure(以下、Azure)をはじめとしたパブリッククラウドに統一するのか、それともマルチクラウド環境で運用するのかなど、クラウドの選択肢を選んだ場合でも、企業の意向は細分化されます」

 実際、企業が社内インフラを移行する場合、クラウドは外すことのできない選択肢だ。しかし、クラウドへの移行を選択した場合でもフルクラウドを選択するケースはあまり多くなく、オンプレミスと併用して運用するハイブリッドクラウド環境を選択するケースがほとんどだ。例えばAzureへの移行を選択した場合は、オンプレミス環境ではAzure Stackなどが利用される。シスコはそうしたユーザーに対してAzure Stack向けシスコ統合システム「Cisco Integrated System for Microsoft Azure Stack」を提供しており、クラウド向けに設計された同社のIAサーバーを基盤に、セキュアなハイブリッドクラウド環境を提案する。

 Azureと連携するオンプレミス製品は、Azure Stackに限らない。例えば既存のWindows Server 2008/R2サーバー上でアプリケーションを稼働させている場合、同社のIAサーバー「Cisco Unified Computing System」(以下、Cisco UCS)へのリプレースがおすすめだ。ベアメタル環境または仮想化環境として導入・構築できることに加え、クラウドと併用して利用する場合は、ハイブリッドクラウド環境を共通の基盤で管理できるCisco UCS Managerが用意されており、統一されたUIで管理や連携が行える。

シスコシステムズ 中村 智 氏
ホワイトボードには同社が提案するリプレース提案の選択肢と、クラウドオンプレミス間の連携図が示されている。

クラウドとオンプレミスのスムーズな接続をサポート

 HCI環境への移行を希望する企業に対しては「Cisco HyperFlex」の提案も行っており、こちらもCisco UCS Managerによる統合管理に対応している。また、クラウドホスト型のシステム管理「Cisco Intersight」も提供しており、管理サーバーを構築せずに運用した企業のニーズにも対応している。

「Windows Server 2008/R2サーバーからのリプレースと一口に言っても、ユーザー企業さまが抱えている課題や、既存のシステムはそれぞれです。そのため、まずはクラウドかオンプレミスか、といった選択肢からヒアリングを行い、その後ハイブリッドクラウド環境を利用する上で最適なソリューションを提案しています」と中村氏。

 ハイブリッドクラウド環境で重要になるのは、統合的な管理のしやすさはもちろんだが、双方を接続する際のセキュリティやネットワーク設定、パフォーマンスも重視する必要がある。シスコでは、セキュリティを「Tetration」、ネットワーク設定を「Application Centric Infrastructure」(ACI)、パフォーマンスを「AppDynamics」によってそれぞれサポートしており、クラウドとの連携や、仮想環境を提供する際に十分なパフォーマンスを提供できる仕組みを整えている。

 中村氏は「例えばTetrationでは全てのパケットを監視していて、ホワイトリストを自動生成します。より厳密なコネクティビティのみを許可することで、セキュリティを強化します。このようにサーバーなどのプラットフォームからネットワークまで、取り巻く環境を全てサポートしているのがシスコのサーバー提案の特長です」と語る。

Cisco Unified Computing System(Cisco UCS)

ハードウェア固有の情報を変更可能

 それでは、シスコが提案するハードウェア製品にはどのような優位性があるのだろうか。「ネットワークと統合している点が大きな強みです。HCIであるCisco HyperFlexは、サーバーストレージをシステム化して運用管理を簡単にしているだけでなく、ネットワークと統合していることで、管理者が別途ネットワークの設定をする手間なく運用が可能になります。またストレージIOが高速で、どの仮想マシンでも安定した性能を発揮できます。柔軟な構成やノード追加、ハードウェア復旧が簡単で早いことなども評価されており、現在2500社に導入され、毎月100社ずつ導入件数が増加しています」と中村氏は語る。

 ネットワークの管理がしやすいのはCisco UCSも同様だ。シスコはもともとネットワーク製品の提供を行っていたベンダーだが、サーバーとネットワーク仮想環境を別々に構築すると、管理が複雑になってしまうことに課題を感じていた。そこでより簡単なシステムを構築するため、ハードウェア設定の自動化や論理的設定を行えるCisco UCSをリリースした。「特長はソフトウェア定義ができるサーバーである点で、具体的にはMACアドレスやBIOS設定など、従来であれば設定変更ができないサーバーハードウェア固有の情報を変更できるのです。これにより、例えば従来使用していたサーバーが故障してしまっても、故障したサーバーのサービスプロファイルを別のサーバーに割り当てることで、リプレースが容易に行えるようになります」と中村氏。新しい環境にリプレースするにあたり、ただ入れ替えるのではなく、運用の簡素化を前提に集約率を高めるのであれば、Cisco UCSがおすすめだ。

 中村氏は「当社がユニークなポイントは、ハードウェアからセキュリティ、ネットワークまでをサポートするプラットフォームベンダーであるところです。しかし、それらをユーザー企業さまのそれぞれの課題に基づいて構築する点においては、シスコのプラットフォームをよく知る販売店さまの協力が不可欠であり、当社の認定パートナーとともに提案を進めていきたいと考えています」と語った。

Cisco HyperFlex

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