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レノボが提唱する「未来を定義するデータセンター」とは? 

レノボが提唱する「未来を定義するデータセンター」とは? 

2018年07月04日更新

次世代アーキテクチャと利用・提供モデルの変革

テクノロジーの進歩が、ビジネスの世界に飛躍的な変化をもたらしている。経営の核心を担うITシステムには、環境に適応できる柔軟性や俊敏性が求められるようになった。ITの世界を牽引するリーダーたちは、新たなアーキテクチャや利用モデルの提供で、企業システムのさらなる革新を促す。

Future-Defined Data Center

Lenovo

未来を定義するデータセンターこそが、変化の時代に適応できる。昨年7月に発表した「ThinkSystem」と「ThinkAgile」をコアに、レノボはデータセンターの革新に挑む。

変化と革新に対応

 ビジネス環境を取り巻く「変化と革新」に呼応するデータセンターやITインフラの姿として、レノボが構想しているのが、「Future-Defined Data Center」だ。レノボの資料によれば、現在企業は、持続的な成長と顧客・従業員ニーズへの呼応が必須となっている。また、要求の厳しいワークロードと、より優れたより迅速な洞察も求められている。「こうした要求には、変化することでのみ対応できる」とも指摘している。

 このような環境下において、企業システムの基盤となるデータセンターやITインフラにはどのような要素が必要になるのか。それは、必要なときに、理にかなったコストで、必要な機能を提供できる新たなアプローチ、考え方、テクノロジーを備えたデータセンターやITインフラだ。そして、それを体現するのが、Future-Defined Data Centerとなる。その要素は以下の通り。

・企業の簡素性
最新のインフラと自動制御によって簡素化された一元管理で、管理者の負担を軽減しながら、卓越したパフォーマンスと信頼性を実現

・ソフトウェア定義の敏捷性
オンプレミスとクラウドのインフラを最も効果的に組み合わせることで、アプリケーションとリソースが、オンデマンドでデータセンター環境に分散され、新たなレベルの効率性を実現

・高性能コンピューティング
専用の超高密度のデータセンターテクノロジーで、高性能コンピューティングとAIの厳しい要求を満たすパフォーマンスを提供

・ハイパースケールの拡張
厳格な仕様に合わせて設計され、完全にカスタマイズされたデータセンター機能を使用して、最大限のスケーラビリティを達成。幅広いポートフォリオ、世界に誇るサプライチェーン、包括的なサービスによって実現する

「オンプレとパブリッククラウドを連携させるスタートポイントがThinkAgileです」
レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 橘 一徳氏

次世代ハイブリッドクラウド

「Future-Defined Data Centerのコアとなるのは、『ThinkSystem』と『ThinkAgile』です」とレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 執行役員 パートナービジネス管掌 製品・パートナー営業統括本部 統括本部長 橘 一徳氏は説明する。ThinkSystemは、従来のSystem xサーバーをはじめとするx86サーバー群やストレージ、ネットワーク製品を統一したブランドで、ThinkAgileは、ソフトウェアデファインドのコンバージドシステムとアプライアンス製品の統合ブランドだ。

「ThinkSystemとThinkAgile、そして、ライフサイクルマネジメントを実現する運用管理ソフトの統合ブランド『Lenovo XClarity』を組み合わせてプラットフォームを構築します」(橘氏)

 Future-Defined Data Centerは、次世代のハイブリッドクラウドシステムとも見なせる。ThinkSystemとThinkAgile、XClarityのプラットフォーム上で稼働するのは、Microsoft AzureやNutanix、VMwareだ。

「ThinkAgileは、パブリッククラウドと連携したハイブリッドクラウドを実現する上での先行投資にもなります。昨今の業界の動きとして、Microsoft Azure Stackの提供、NutanixとGoogleやVMwareとAmazon Web Servicesの提携など、オンプレミスとパブリッククラウドの統合の流れが進んでいます。そうした中で、ThinkAgileは、オンプレミスとパブリッククラウドとの連携のスタートポイントとして位置づけられるのです」(橘氏)

 実際にレノボでは、オンプレミス版Azure HCI「ThinkAgile SX for Microsoft Azure Stack」、Nutanixを搭載したHCI「Lenovo ThinkAgile HX&SX for Nutanix」、VMwareを搭載したHCI「ThinkAgile VX」をラインアップしている。「HCIとパブリッククラウドが連携したハイブリッドクラウド基盤上で、IDCがイノベーションアクセラレーターと呼んでいる『認知システム(コグニティブ/AI)』『IoT』『ロボティクス』『AR/VR』『3Dプリンター』『次世代セキュリティ』などの技術を動かしていくことになります」(橘氏)

 こうした展望を持つレノボが今年度注力しているのが、AIのプラットフォームビジネスの立ち上げだ。

三つの“D”のアプローチ

 レノボのエンタープライズシステム事業において、データセンターのインフラとなるThinkSystemやThinkAgileとともに注力領域となっているのがAI/HPCだ。もちろんFuture-Defined Data Centerでも、AIの基盤やアプリケーションが動かされていくからだ。そこでレノボはAI市場を開拓すべく、データサイエンティストとプラットフォームベンダー向けにソリューションを提供していく。それが、機械学習とフレームワークを含むAI基盤のスタックを容易に構成可能にする「Lenovo AI Solution Stack」と、ジョブスケジューリングやモニタリング機能の提供でAI基盤に最適化した運用環境を実現するAI/HPC向け統合ポータルソフト「Lenovo Intelligent Computing Orchestrator」だ。

「現状ではデータサイエンティストとプラットフォームベンダーの間には距離があります。その距離を、AIアプリの容易な開発体制やAI基盤の効率的な運用環境を実現するLenovo AI Solution StackとLenovo Intelligent Computing Orchestratorによって埋めていきます。そして、データサイエンティストコミュニティとプラットフォームベンダーコミュニティを連携させていきます」(橘氏)

 レノボのAI市場に対する実践的なアプローチは、三つのDで表現されている。それが、「Discover」「Develop」「Deploy」だ。Discoverについて橘氏は、「気付きの段階です。AIの活用領域を発見するために、AI専門家とパートナーの連携によるエコシステムを構築します」と話す。Developは学習用データなどの準備フェーズだ。AIアプリが効果的に推論結果を導き出せるOSフレームワークやハードをCTOで組み立てられるようにする。これがLenovo AI Solution Stackだ。そして、Lenovo Intelligent Computing OrchestratorによってDeployを行う。「ジョブスケジュールやジョブモニタリングを簡単にハードウェアに実装できます」(橘氏)

 これらの取り組みでレノボは、AI市場における大きなエコシステムの構築を目指す。「企業にとって、これからは革新的なAIを事業にどう組み込んでいけるかが勝負になります。当社は、販売パートナーの皆さまとともに、AI活用におけるお客さまの困りごとをカウンセリングし、最適なソリューションを提案していきます」(橘氏)

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