ホーム > PC-Webzineアーカイブ > 戸田覚が教えるモバイルバッテリーの選び方

戸田覚が教えるモバイルバッテリーの選び方

戸田覚が教えるモバイルバッテリーの選び方

2018年06月14日更新

働き方改革にはバッテリーが重要

テーマ:モバイルバッテリーの選び方

働き方改革で、場所を問わずに仕事をするという機運が高まっている。昔からモバイルに関心が高かった人は少なくなかったのだが、さらに仕事がしやすくなってきたわけだ。今回は出先や移動中に仕事をするために重要なバッテリーにスポットライトを当てる。快適に仕事をするための選び方・使い方を紹介していこう。

バッテリー切れは厳禁

 スマホからPCまで全てのモバイル向け電子機器は、バッテリーが切れたら単なるお荷物にしかならない。にもかかわらず「バッテリーが切れた!」「バッテリーの残量がない!」という声を頻繁に耳にする。もちろん、プライベートならそこで利用をやめればいいだろう。だが、仕事ではそうはいかない。

 そもそも、最近では移動中や外出先だから連絡がとれない——は通用しない。バッテリー切れで連絡がつかずに、大事な仕事を逃しても仕事の失敗として認識されるのだ。

 外出が多い人にとって、スマホが使えることは、仕事上でも生命線となっている。僕は、短時間の外出ならバッテリーを持って出ることはしない。会社でスマホを充電しているので、3〜4時間出かけたところで、バッテリーが切れることはまずないからだ。

 ただし、ほぼ一日外出するケースでは、朝フル充電状態だったとしても必ずバッテリーを持参する。その際に選ぶのは、5,000〜7,000mAh程度のコンパクトなモデルだ。実際にバッテリーを使うことはあまりなく、使うとしても夕方から少し利用する程度だ。だから、緊急用としてコンパクトなモデルをかばんに入れておくわけだ。

 早朝から新幹線や飛行機に乗って出かける日帰り出張の場合には、10,000mAhのバッテリーを持参する。早朝から出かけて途中で充電できないなら、帰りには確実にバッテリーが不足することはわかっているからだ。

 しかも、新幹線などでの移動が長いと、スマホを利用する時間も普段より長くなる。特にPCでテザリングをするとバッテリーがガンガン減るので、必ずある程度容量の多いモデルを持参している。

 ちなみに、僕は、常に2台のスマホを持ち歩いている。万一どちらかが故障してもフォローできるからだ。ビジネスチャンスを失うことを考えると、少しも邪魔だとは思わない。

バッテリー各種。ちょっとした移動にはコンパクトな円筒タイプを使う。中くらいの大きさのモデルは10,000mAhで、大きな二つは20,000mAhを超えているモデルだ。サイズが大きくなると重量も増える。

PCもモバイルバッテリーで充電

 さて、最近ではPCさえモバイルバッテリーで充電できる時代になってきた。まだ対応機種は出たばかりなので使える人は少ないだろうが、今後の機種選定時の参考情報として押えておいて欲しい。

 PCのACアダプターは、これまでずっと各社が独自のコネクターを採用してきた。ところが、最近はモバイルノートの上位モデルから、USB-C(USB Type-C)へと切り替わってきている。メーカーの垣根を越えて共通の端子が採用され始めたのだ。コネクターが同じだけでなく、USB PD(USB Power Delivery)という充電の規格にも対応。これによって、ACアダプターが共通で使えるようになる。もちろん、必要な出力が確保されていないと充電できないか、できても時間がかかるのだが、今後はどんどん汎用的になるはずだ。

 バッテリーもUSB PDに対応していれば、PCに充電できる可能性が高い。僕自身は、USB PDに対応したThinkPad X1 Carbonなど、複数のモバイルノートを利用している。これらは、USB PD対応の外付けバッテリーで充電できるのだ。

 海外出張などで長時間飛行機で移動し、空港でもコンセントの形状の違いなどで充電できる確信が持てない場合には、必ずPCに対応したバッテリーを持参する。PCに充電するなら、20,000mAh以上の大容量バッテリーがマストだ。実際には充電しながら使うケースはほとんどなく、移動中などで使わないときに充電しておくわけだ。

PCにもバッテリーから充電できる時代が到来した。

急速充電で時短

 スマホにもUSB PDに対応した製品が登場しており、急速充電が可能になっている。そもそも、スマホの急速充電は、多くのバッテリーが5V/1A出力の時に、5V/2Aによる充電を指していた。これはいわば古い急速充電だ。いまは、標準規格のQuick Chargeを採用するケースと、メーカー独自の急速充電を採用するタイプがある。この新しい急速充電に対応したスマホを利用すれば、相当な時短になる。

 例えばiPhone 8とiPhone Xは、実質的にUSB PDに対応している。最大30分で50%の充電ができるのだ。バッテリーだけでなくケーブルも用意する必要があるのだが、それでも間違いなく便利だ。今後は、スマホも多くのモデルがUSB PDに対応していくだろう。

 話をまとめよう。これから、バッテリーを買うなら、使い方によって選び方が異なってくる。ちょっとした充電ならさほど速度も気にならないので、コンパクトなモデルを選べばよいだろう。出張などで使うなら、スマホの急速充電に合ったバッテリーを手に入れるべきだ。

 また、モバイル向けのPCをこれから買うなら、充電端子にUSB-Cを採用し、USB PDに対応しているモデルが絶対条件になる。こんな新しいPCを手に入れたら、20,000mAh以上のUSB PD対応バッテリーの購入を検討してもいいだろう。ただし、メーカー公認の使い方ではないので、自己責任で利用して欲しい。出力が足りないと充電できないケースも出てくるので、その辺りの情報収集もお忘れなく。

大容量のバッテリーでも急速充電の規格に合わないと充電は普通の速度になる。
Galaxy S8+の場合、Quick Chargeに対応しているバッテリーを使うと急速充電ができる。
iPhone Xは新しい急速充電に対応し、USB PDなら30分で約50%充電できる。

キーワードから記事を探す