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富士通の最新MR ノートPC が異次元に誘ってくれる

富士通の最新MR ノートPC が異次元に誘ってくれる

2018年03月22日更新

最新MRノートPCが異次元に誘ってくれる

LIFEBOOK AH-MR/B3

15.6型ワイドノートPCとヘッドセットをパックにした富士通の「LIFEBOOK AH-MR/B3」は、現実世界と仮想世界をミックスするWindows Mixed RealityによるMR(複合現実)という異次元に誘ってくれるガジェット。旅行やゲームにエンターテインメントなど、これから広がりを見せていくWindows Mixed Reality の世界をいち早く体験できる優れたMRノートPCだ。

ケーブルを差すだけで新しいRealityを体験

 富士通のLIFEBOOK AH-MR/B3は、OSにWindows 10 Home 64ビット版を採用し、1.80GHzで動作するインテル Core i7-8550U プロセッサー(HTテクノロジー対応)を搭載したノートPC。4コア/8スレッドのハイパワーで、インテル UHD Graphics 620をCPUに内蔵し、標準で8GBのメインメモリーと、約1TBのHDDを装備している。15.6型ワイドディスプレイは、LEDバックライトのTFTカラーLCD(スーパーファイン液晶)。解像度は1,920×1,080ドットで1,677万色に対応。BDXL対応Blu-ray Discドライブ とODMD採用ステレオスピーカーにHD Webカメラを内蔵している。そして、USB 3.1 Type-C、USB 3.0 Type-A、HDMI出力端子を備える。

 このUSBとHDMI端子に付属のヘッドセットをつなぐだけで、簡単にWindows Mixed Realityを体験できる。実際に利用してみると、あまりにもあっさりとWindows Mixed Realityのポータルサイトがヘッドセットの中に表示される。後は、付属のコントローラーを認識させれば、新しいリアリティを体感できる。

 これまで、仮想現実(VR)を体験するためには、専用のゴーグルに加えて、装着者の位置や移動量などを計測するために、センサー機器などを別途に設置しなければならないケースもあった。しかし、Windows Mixed Realityでは、ヘッドセットの前方にあるカメラがセンサーとなって空間情報を把握する。そのため、最初にWindows Mixed Realityのポータルサイトが起動すると、ヘッドセットの装着者による位置情報のキャリブレーションを求めてくる。画面に表示される内容を確認して、必要な動きをすればキャリブレーションは完了する。以降は、Windows Mixed Realityの仮想空間に没入できる。

コンシューマー向けと商用システムの違い

 Windows Mixed Realityを体感できる富士通のAH-MR/B3は、コストパフォーマンスに優れたコンシューマー向けのMRセットだ。ハードウェアの性能だけを見れば、充分にビジネスでも利用できるハイスペックだが、MRの観点からするとグラフィクス性能の面で、商用システムとの違いがある。AH-MR/B3に搭載されているグラフィクスシステムは、インテルのCPU内蔵型モデル。これだけでも、充分にMRを楽しめるのだが、その体感はヘッドセットを装着している本人に限られる。

 商用システムでは、ヘッドセットだけではなく別のモニターなどにVR映像を同時に映し出す例が多い。そうした利用には、もうひとクラス上のグラフィクス専用回路やボードが必要になる。富士通の製品ラインアップの中には、そうしたハイエンドなPCもあるが、このAH-MR/B3はあくまでも個人で楽しむことを目的に、コストパフォーマンスを優先した設計になっている。

 とはいえ、コンシューマー向けのモデルだからといって、ビジネスに利用できないわけではない。むしろ、これから進化するWindows Mixed Realityの可能性を体験する上では、研究や評価という目的に適した1台といえる。

MRはVRもARも包含する新しいReality

 ゴーグルで仮想空間を楽しめるシステムは、これまでにも数多く登場してきたが、Windows Mixed Realityが目指すMR(複合現実)は、VR(仮想現実)もAR(拡張現実)も包含する。VRに関しては、すでにゲーム専用機やスマートフォンなどを利用した簡易ゴーグルによる体験を手軽に楽しめるようになっているが、娯楽の分野を除けば商業的に成功している例は少ない。

 もう一方のARは、スマートフォンのカメラなどで撮影した現実の映像にインフォメーションやオブジェクトなどを合成して表示するコンテンツが多い。そのため、娯楽というよりもナビゲーションとして利用される事例が中心になっている。

 これらの仮想空間に対して、Windows Mixed Realityではどちらの“R(現実)”も実現できるだけではなく、マイクロソフトが「HoloLens」というシステムで取り組んできた現実とバーチャルの複合的な没入体験も提供する。すでにHoloLensの利用例としては、外科手術などのシミュレーションやエレベーター整備のガイダンスなど、現実のオペレーションを拡張する情報の提供がある。

 Windows Mixed Realityのプラットフォームが、HoloLensのような事例を構築できるのかどうかは未知数だが、ゴーグルの規格に違いがあるとはいえ、マイクロソフトが過去の知見や技術を今後のMRに盛り込んでくる可能性は高い。そうしたMRがビジネスになるかどうかは、まさにこれからのシステムインテグレーターの取り組みにかかっている。その意味では、コンシューマー向けのモデルとはいえ、HoloLensよりも安価にMRシステムの入口に立てるAH-MR/B3の存在には大きな価値がある。

 富士通では、AH-MR/B3に付属するヘッドセットも別売している。Windows Mixed Realityの動作条件を満たすPCを利用していれば、このヘッドセットを利用して新しいリアリティを体験できる。しかし、Windows Mixed Realityの利用条件は、かなりハードルが高いので、その意味ではノートPCもセットになっているAH-MR/B3は、MRに興味のあるビジネス志向の顧客にも、積極的に提案できる製品といえる。

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