ホーム > PC-Webzineアーカイブ > 小さな本体に大きな商機、マウスコンピューターの小型PC「MousePro C100 シリーズ」

小さな本体に大きな商機、マウスコンピューターの小型PC「MousePro C100 シリーズ」

小さな本体に大きな商機、マウスコンピューターの小型PC「MousePro C100 シリーズ」

2018年02月22日更新

極小PCが切り開く大きなビジネスチャンス

MousePro C100 シリーズ

乃木坂46のテレビCMで話題を集めているマウスコンピューターの法人向け小型PC「MousePro C100シリーズ」は、小さな本体からは想像できないほど、大きなビジネスの可能性を秘めている。昨年の9月から販売を開始して、好調に売上を伸ばしている極小PCを使ってみた。

スティックPCへの要望を凝縮

 最初にMousePro C100を目にして驚くのは、その小ささ。70×70mmという表面積は、コップを置くコースターよりも小さい。それでいて、USB 3.0ポートとUSB 2.0ポートを前面に備え、背面には有線LANとHDMIポートがある。もちろん、無線LANやBluetoothも装備している。さらに、microSD(SDHC/SDXC)のカードリーダーまで用意している。

 PCとしての性能は、CPUにインテル Celeron プロセッサーN3350を搭載し、メモリーは4GB、そして64GBのeMMCストレージ(空き容量は約37.1GB)をオンボードに組み込んでいる。描画性能は、インテルHDグラフィクス500により最大で1,920×1,200までの解像度に対応する。おそらく、一般的な事務用のPCとして利用するのであれば、実用十分な性能を備えている。モニターなどの背面に取り付けられるVESAマウントキットも標準で付属している。これだけコンパクトで性能も十分にあると、さまざまなビジネスシーンでの利用が考えられる。

 MousePro C100が誕生した背景について、マウスコンピューターでは「2014年に販売したスティックPCに寄せられたフィードバックを反映した結果」だと説明する。マウスコンピューターでは、「すべてのモニターをPCに。」というコンセプトで、インテル Atom プロセッサーを搭載した「m-Stick」というスティックPCを市場に投入してきた。

 Windows 10が利用できるスティックPCとして、デジタルサイネージやコールセンター需要を中心に普及した。その一方で、インテルAtomプロセッサーよりも高い性能への要望やUSBポートの数など、より本格的なPCに近い仕様を求める声も多く寄せられたという。加えて、リモート管理のための有線LANやWakeUp機能など、より実践的に利用するためのコネクターや仕様も求められていた。そうした要望を反映し、スティックPCに代わるコンパクトさを凝縮した最新モデルとしてMousePro C100が誕生した。

 実際にMousePro C100を50インチのモニターにつないで使ってみると、小さな本体からは想像できない実用十分なPC性能を体験できる。Youtubeなどの動画の再生はスムーズで、Webブラウザーも快適に動作する。eMMCストレージの効果もあり、HDDで動作するノートPCよりもサクサクと使える。USBポートも二つあるので、マウスとキーボードを同時に利用でき、Bluetoothを使えばポートも解放できる。さらに、HDMIケーブルで接続されたPCをモニターのリモコンで制御できるように、HDMI-CEC規格にも対応している。デジタルサイネージなどの用途で活用するときに、モニター側の操作だけでMousePro C100を起動させる、といった使い方も可能になる。

サイネージからタブレットの置き換えまで用途は幅広い

 MousePro C100を商材として提案できるビジネスの領域としては、スティックPCの時代から堅調な需要があったデジタルサイネージを筆頭に、コールセンターなどでの端末用途や定型業務の多いビジネスPCのリプレース用途が考えられる。

 すでに商談として進んでいる案件の中には、シティホテルの客室に配備する用途がある。宿泊客からは見えない場所に配備して、部屋でのPCサービスとして提供するだけではなく、ビデオオンデマンドやルームサービスの受付、インフォメーション発信など、1台何役ものマルチ端末として利用できるという。本体には冷却用のファンは入っているが、通常の使い方ではほとんど音が気にならないので、客室に配備しても宿泊客が不快に感じることはない。小ささと多機能さと静かさを生かした利用例だ。

 MousePro C100の小ささに注目して、これまでタブレット端末などで対応していた受付や案内業務を「モニター+極小PC」に置き換えようとする事例もある。最近では、会議室や受付にHDMI対応の大型モニターを設置するオフィスも多い。そうした場所にMousePro C100を配備すれば、大型モニターを有効に活用できる。基本はWindows 10が動作するPCなので、アプリケーションを開発したり、Webブラウザーを活用すれば、簡単な受付業務や案内システムは短期間で構築できる。

 さらに、ここまでコンパクトだと家庭でのIoT端末としての利用も期待できる。Windows 10の音声認識システムのコルタナが利用できるので、AIスピーカーの代わりとして、スマートホームやスマートオフィスへと発展させるシステム開発も可能だ。

MousePro C100はその小ささ故に、デスクにおいてもまったく気にならない。

“mouse”のブランドを活用した提案が効果的

 マウスコンピューターのPCは、従来からWindows 10の基本システムやOffice 365のアプリケーション、セキュリティ対策の他には、余計なソフトをインストールしていない。そのピュアさが、PCの性能を追求するマニアやプロフェッショナルに支持されて、ビジネス用途だけではなく、グラフィクス処理や高度な計算処理などで活用されてきた。

 それに加えて、冒頭でも触れているようにテレビCMに乃木坂46を起用したことで、一部の玄人筋だけではなく企業の経営層や意思決定者などにも、社名が広く浸透してきたという。こうした効果から、現場の担当者がPCの機種提案にマウスコンピューターを推奨すると、決済者からは「ああ、あの乃木坂の」という理解を得られるようになっている。このような認知度を活用して、極小PCのMousePro C100を提案すれば、商材としての注目度も高まるだろう。

キーワードから記事を探す