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必要最小限のSSDで最大の性能を引き出すactive flash技術を採用、日立製作所

必要最小限のSSDで最大の性能を引き出すactive flash技術を採用、日立製作所

2018年01月16日更新

仮想化機能が強みのミッドレンジ製品を提供

STORAGE VIRTUALIZATION
Hitachi Virtual Storage Platform G100

4世代の進化を遂げた仮想化機能

 データ量や種別の増加、そしてデータの重要性の増大によって、データ活用の基盤となるインフラに対して、高機能と高い信頼性が求められるようになってきている。そうしたビジネス環境の変化の中、「ハイエンドストレージの機能をミッドレンジにも搭載させて、すべてのお客さまのデータ活用によるビジネスチャンス獲得を支援します」と日立製作所 ITブロダクツ統括本部 プロダクツビジネス本部 国内プロダクツ統括部 担当部長の前田宏幸氏は話す。

 日立製作所が実際に提供しているミッドレンジストレージは、「Hitachi Virtual Storage Platform ミッドレンジファミリー」だ。ハイブリッドモデルの「Hitachi Virtual Storage Platform G100」(以下、VSP G100)や、オールフラッシュモデルの「Hitachi Virtual Storage Platform F400」(以下、VSP F400)などがある。これらの製品の特長は、「プラットフォームの融合」「シンプルな管理」「一貫したソリューション」の三つのポイントで表される。

 例えば、プラットフォームの融合は、同社が強みを持つ仮想化機能による既存ストレージ資産の有効活用を意味する。「当社のストレージ仮想化機能は4世代の進化を遂げています。複数ストレージの一元管理を可能にしたストレージデバイスの仮想化や、ストレージ容量の仮想化、アクセス頻度に応じてデータの保存場所を変更するストレージ階層の仮想化、そして、ストレージシステム全体の仮想化です。こうした仮想化機能によって、異機種のストレージなども一つのストレージとして扱うことが可能になり、一元的な管理や効率的なストレージ運用が実現するのです」(日立製作所 ICT事業統括本部 ITプロダクツ統括本部 販売推進本部 販売戦略部 技師 名古昌浩氏)

(左)日立製作所 ITブロダクツ統括本部 プロダクツビジネス本部 国内プロダクツ統括部 担当部長の前田宏幸氏
(右)日立製作所 ICT事業統括本部 ITプロダクツ統括本部 販売推進本部 販売戦略部 技師 名古昌浩氏

「必要最小限のSSDで最大の性能を引き出すactive f ash技術によって、システムの高性能化とコスト低減を両立できます」

必要最小限のSSDで最大の性能を引き出す

 ハイブリッドモデルのVSP G100には、少量のSSDを最大限に活用できる「active flash」という機能が搭載されている。これは、アクセスが急増しているデータをHDDからSSDにリアルタイムに移動させて、レスポンスへの影響を極小化できる技術だ。データのアクセス頻度に応じてデータが自動的に最適配置されるため、格納データの選別やデータ量の増加傾向の予測、増設に伴うデータ移動などのシステム設計が不要となる。これは同社ストレージの特長の一つであるシンプルな管理を体現する。

 このactive flash技術を活用した事例としては、グループウェア向けのシステム性能の向上に用いられたケースがある。SSDとHDDを組み合わせたVSP G100を導入し、SSDの利用効率を最大化させ、トータルコストを下げつつ高速アクセスを実現させたのだ。「必要最小限のSSDで最大の性能を引き出すactive flash技術によって、高性能化とコスト低減を両立させました」(名古氏)

 また、社内の共有ファイルサーバー用途などでも同様の効果を期待して導入された例がある。active flash技術によって、リアルタイムにデータへのアクセス頻度をモニタリングし、突発的な負荷に対しては、データをSSDに配置。アクセス頻度の低いデータはHDDに配置してトータルコストを下げつつ、高速アクセスを実現させたのだ。データの利用状況に柔軟に応じて高性能を維持できるシステム構築が可能になるという。

「販売パートナーさま経由では、このような用途での提案が増えています」と前田氏は状況を明かす。

フラッシュモジュールは自社開発

 オールフラッシュモデルとしてラインアップされているVSP F400には、日立製作所独自のフラッシュモジュール「Hitachi Accelerated Flash DC2」(以下、HAF DC2)が採用されていて、100万IOPSや1msec以下のレイテンシーなどを実現している。また、HAF DC2には独自のデータ圧縮機能が搭載されており、高いデータアクセス性能を維持しながら大量データの効率的な格納が可能だ。搭載するフラッシュディスクの台数を抑えられ、導入コストを軽減できる。また、消費電力や設置スペースの削減にも効果が出る。

「フラッシュ専用モデル化によって、同容量比較でHDDよりも低価格のオールフラッシュ構成を実現しています。フラッシュメディアを自社開発している強みですね」と前田氏はアピールする。

 オールフラッシュ製品については、業務特性によってはフラッシュのメリットが発揮できないケースも考えられるので、既存の業務システムの稼働実績データを基にした評価分析などが重要になるという。また、フラッシュによってサービスの起動が高速になるため、システム全体での速度バランスにも注意が必要になる。USBや外付けドライバーの起動が追いつかなくならないように、サービスの立ち上げをタイマーで意図的に遅らせるケースもあるという。フラッシュのメリットとしては、「確実にIOアクセス性能は上がるので、細かいサイジングが不要です。そのため、提案期間も短くできます」と名古氏は説明する。

 自社開発のフラッシュモジュールを強みにミッドレンジクラスのハイブリッドモデルやオールフラッシュモデルで市場開拓を進める日立製作所。「高機能で高信頼のストレージニーズは、ハイエンドモデルからミッドレンジに移行しています。今後はさらにエントリークラスにまで広がっていくでしょう。そうした市場の声を見越して、当社でもエントリークラスのストレージ製品の提供を検討しています。国産ならではの強みを生かして、データロストを発生させない信頼性の高い製品の提供で、お客さまの期待に応えていきます」と前田氏は展望を示す。

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