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戸田覚がプレゼンでの動画活用方を伝授

戸田覚がプレゼンでの動画活用方を伝授

2018年01月19日更新

スライドへの動画挿入で効果絶大

テーマ:プレゼンで動画を利用する

プレゼンの機会がどんどん増えている。だからこそ、「人と違ったスライドを作りたい」と考えている方も少なくないはずだ。今回は、手軽にインパクトのあるスライドが作れる動画の挿入について解説する。とても簡単で、今作ろうと思っているスライドにも応用できる。効果は絶大なのでぜひ試していただきたい。

リアルに伝わる動画を活用

 最近は誰しもがスマホを持っていて、簡単に写真や動画を見せられるようになっている。旅行や出張先で撮影した写真や動画を知人から見せてもらうなど、もはや普通のことだ。ところが、プレゼンのスライドには写真があまり見られない。特に、作り慣れていない人のスライドには写真が少ないものだ。さらに、動画を使っている人はほとんどいない。プレゼン慣れしていても動画を貼り付けている人は希なのだ。だからこそ、スライドの差別化に役立つというわけだ。

 何かの報告や提案のためのスライドなら、動画があった方がわかりやすい。先日、ある不動産に関するスライド作成の手伝いをしたのだが、そこにも動画を入れることを提案した。すると、「よい素材がない」という答えが返ってきた。そもそも、そんなに都合のよい動画を会社が用意しているはずがないので、「自分で作ればよい」——こう伝えると、途端に「それはハードルが高い」と思われてしまった。だが、実はそんなことはない。

 PowerPointでは写真を貼り付けるように動画も簡単に挿入できるようになっているのだが、最初に考えておきたいのは、「よい動画を貼り付ける」のではなく、「動画がないよりはあった方が優れている」ということだ。つまり、情報を伝える上では、文字より図解や写真がいい。さらに、写真よりも動画の方がよいケースがほとんどだ。

 先日、中国に出張したのだが、その際にEV(電気自動車)がやたらに走っていて驚いた。その様子をスライドで伝えようと思ったら、文字よりも写真の方が優れている。EVがたくさん並んでいる道を写真で見た方が実感として伝わる。さらに、動画でEVがガンガン走っている様子を映したほうがリアルに伝わることは間違いない。

①iPhoneで動画を撮影したら、アルバムから「編集」ボタンを押すとトリミングできる。
②タイトルやテロップを入れたいなら「iMovie」を利用すれば良い。こちらは無料アプリだ。
③タイトルを挿入しているところ。操作は簡単だ。

撮影はiPhoneで十分

 自分で見たままを伝えれば良いので、動画はiPhoneで撮れば十分だ。大きな手ぶれにさえ気をつければOKで、画質も文句なしのはずだ。撮影した動画は、PowerPointに貼り付ける前に、iPhoneで加工するのがポイント。PCの動画編集アプリより簡単で使いやすいからだ。

 動画は、iPhoneの「カメラロール」で再生できる。そこで「編集」ボタンをタップすればトリミングが可能になる。左右のスライダーを動かすだけで不要な箇所を切り取れる。スライドに入れる動画はなるべく短いほうがよく、10秒以下がベストだ。30秒の動画をまとめて見せるより、内容を切り分けて10秒を3回にした方が、口頭での説明ともマッチングしやすい。テロップなどを入れたいなら、iPhoneで使えるアップルの無料動画編集アプリ「iMovie」がおすすめだ。ここでは詳しい使い方の説明は省くが、文字は簡単に挿入できる。

 動画が完成したらケーブルでつないだり、オンラインストレージを利用してPCへ転送する。後はPowerPointにドラッグアンドドロップで貼り付けるだけだ。

 ただし、レイアウトはよく考えて工夫したい。動画を貼り付ける前に、スライドのレイアウトを決めるとダンドリがよい。PowerPoint 2016なら、デザインを選ぶ際に、画面右側に「デザインアイデア」が表示されるはずだ。ここであらかじめデザインを選んでから、動画を貼り付ける。写真は貼り付けた後でもデザインアイデアのパターンが多く表示されるのだが、動画を貼り付けるとバリエーションが表示されなくなる。あらかじめ似合いそうなデザイアイデアを選んでから動画を貼るのがポイント。貼り付けた後で気に入らない場合には、元に戻すボタンを押してやり直す。

 動画を貼り付けた状態では、実は写真と同じ静止画になる。どうしても、動画がスタートする場面が美しくないことが多い。そんな時には、表紙になる画像を貼り付けておこう。貼り付けた動画をクリックして「ビデオツール」−「書式」で「調整」−「表紙画像」で設定できる。

 スマホの動画は、縦長で撮影しているケースもあるだろう。テレビなどで表示するときには縦長の動画はサイズが小さくなるだけで見やすくない。ところが、スライドの場合は箇条書きと組み合わせてレイアウトを作りやすいメリットがあるので、積極的に利用してみるとよいだろう。

 スライド作成に自信がない人や説明が苦手な人こそ、情報が一目瞭然で伝わる動画を活用して欲しい。

 僕は、スライドに動画を入れることが多くなってから撮影機会も増えている。出張先などでも、頻繁に動画を撮影している。とりあえず動画で撮っておけば、後々何かと使えるわけだ。最近のスマホは4K動画の撮影にも対応するが、スライドに貼り付けるなら、1,080Pで十分。もはや、ビデオカメラさえ使わずに仕事の動画を撮れる環境が整っているのだ。

デザインアイデアから最初にレイアウトを選んでおくのがポイントだ。
iPhoneで撮影した動画を貼り付けた。もちろん、テロップも再生できている。
表紙に写真を貼り付けておくと、動画のスタート前が美しく仕上がる。
縦で撮影した動画もプレゼンには使いやすい。

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