ホーム > PC-Webzineアーカイブ > オールフラッシュ並の性能をハイブリッド・低コストで実現するHPE Nimble Storage

オールフラッシュ並の性能をハイブリッド・低コストで実現するHPE Nimble Storage

オールフラッシュ並の性能をハイブリッド・低コストで実現するHPE Nimble Storage

2018年01月12日更新

オールフラッシュと同等性能をハイブリッドで実現

CASL ARCHITECTURE X INFOSIGHT
HPE Nimble Storage

高いビジョナリー性が評価

 オールフラッシュ並の性能をハイブリッドモデルでも実現する製品として、日本ヒューレット・パッカード(HPE)が提供を始めたのがブロックストレージ(SAN)の「HPE Nimble Storage」だ。

 Nimble Storageはそもそも、ネットアップとData Domainの開発者らによって創業された企業だ。フラッシュと予測分析を活用した革新的なストレージの提供で業界を牽引していた。そのNimble StorageをHPEが買収。2017年後半からはHPEによって製品が提供されている。

 HPE Nimble Storageのラインアップはオールフラッシュモデルの「AFシリーズ」とフラッシュとHDDのハイブリッドモデルである「CSシリーズ」、そして、バックアップ・セカンダリー用途の「SFシリーズ」が用意されている。HPE Nimble Storageは、HPEのストレージラインアップにおいて中堅中小企業向けの位置づけとなる。このHPE Nimble StorageについてHPE ハイブリッドIT事業統括 データプラットフォーム統括本部 Nimble営業本部 技術部 シニアセールスエンジニアの竹内 洋氏は次のように解説する。

「Nimble Storageはビジョナリー性が高く評価された新興ストレージベンダーであり、HPEとの統合によって汎用ストレージ市場を牽引するポジションとなっています。仮想化基盤、VDI、データベース、ファイルサーバーなど多岐にわたる適用領域を持ち、金融、教育、医療、製造、官公庁・自治体などさまざまな業界で採用されています」

HPE ハイブリッドIT事業統括 データプラットフォーム統括本部 Nimble営業本部 技術部 シニアセールスエンジニア 竹内 洋氏

「オールフラッシュ並の性能をハイブリッド・低コストで実現するHPE Nimble Storageは、InfoSightによる高い可用性も実現した手離れのよいストレージです」

年間で約1,000万円のコスト削減

 HPE Nimble Storageの特長は大きく分けて二つある。一つは「フットプリント(設置面積)の小ささ」だ。「一般的なストレージは性能を出すために多数のディスクを並べる必要があり、設置スペースが広くなってしまいます。一方、HPE Nimble Storageは、CPUがすべての性能を決めるCPUドリブンのアーキテクチャを採用しています。そのため、性能を出すためにディスクを大量に搭載する必要がありません。フットプリントを大幅に縮小でき、省スペースや低消費電力を実現するのです」(竹内氏)

 実際、競合他社製品とのコンペにおいて、その省スペース性や低消費電力性が評価されて導入に至るケースが多いという。省スペースや低消費電力はそのままラックコストや電力コストの削減につながるため、大きな評価ポイントになるのだ。HPE Nimble Storageを導入することで、既存構成と比較して年間で約1,000万円のコスト削減を可能にした例もあるという。また、HPE Nimble Storageは設計や設定もシンプルに行えるため、運用管理において月あたりで40時間削減できている例もある。「手軽に扱える点が評価されて、ネットワーク系の製品しか販売していなかった販売パートナーさまが、初めて取り扱うストレージとしてHPE Nimble Storageを選択していただいた例もあります」(竹内氏)

 HPE Nimble Storageが、SSDとHDDを併用するハイブリッドモデルにおいてもオールフラッシュモデルと同等性能を実現できるのは、「CASLアーキテクチャ」の採用による。同アーキテクチャによって、書き込みデータをシーケンシャル化し、ランダムアクセスをなくすことでHDDを利用したハイブリッド環境でも高速な処理を実現しているのだ。「一般的なハイブリッドストレージでは、データのアクセス頻度などに応じてSSDとHDDにデータを配置する階層化のアプローチが主流です。一方、HPE Nimble Storageはキャッシュ用途でしかSSDを利用しないのが大きな特長です」(竹内氏)

 低コストという観点では、SDDとHDDにはそれぞれ、安価で大容量の3D-NANDフラッシュとニアラインSASディスクを採用している。必要なSSD搭載量は全実効容量の10%程度、SSDはキャッシュ用途のためRAIDは不要となる。

 HPE Nimble Storageのオールフラッシュモデルとハイブリッドモデルの大きな違いは、重複排除と圧縮にある。オールフラッシュモデルは両方使用するが、ハイブリッドモデルは圧縮しか利用しない。そのため、データの削減効率の面ではオールフラッシュモデルのほうが優れているという。

1秒単位の稼働データを5分間隔で収集

 HPE Nimble Storageのもう一つの特長は、ビッグデータの分析から故障予測や対処法の提示を実現する「InfoSight」の存在にある。実際に1万2,000社を超える企業で利用されている製品の1秒単位の稼働データを、5分間隔で収集して分析しているのだ。

「InfoSightでは、1台のアレイから1日あたり3,000〜7,000万以上のセンサーデータを収集します。収集するデータの中身は、ファンの速度などのハードウェアデータから、Read/Write IOPSなどのI/O統計、スナップショットやレプリケーション状態などのデータ保護、CPUやキャッシュ使用率などのパフォーマンス統計、接続されているインフラストラクチャ統計まで多様です。障害につながる事象を検知すると、自動でユーザーに対処法をアドバイスします」(竹内氏)

 エンドユーザーはInfoSightによって、SaaSによるHPE Nimble Storageのリアルタイム監視とプロアクティブな健康診断というメリットを享受できる。システムに影響が出る前に事前に対策をアドバイスしてもらえるため、管理者の運用管理負担を大幅に軽減できるのだ。竹内氏は、「実際のサポートケースにおいて、93%はInfoSightによって検知し、その中で86%は解決策を自動的に提供することでクローズまで行えています。ケースクローズまでの平均的な対応時間は42分です。その結果、お客さまの当社サポートに対する満足度調査の平均結果は5点満点中4.9という高い支持を得ています」とその成果を紹介する。

 InfoSightのデータは、サポート対応の自動化だけでなく、ストレージから仮想環境までのITインフラの可視化(顧客はポータルサイトで確認可能)や製品開発へのフィードバックなどに生かされている。このInfoSightの仕組みは今後、同社の他のストレージラインアップやサーバー、アプリケーションにまで拡張させて、インフラ全体にわたった運用管理の自動化を推進していくという。

 このようなソリューションの提供によって、「HPE Nimble Storageは、実績値として99.999928%の可用性を達成しています」と竹内氏は誇る。そして、「トラブル対応が少なく手離れのよいHPE Nimble Storageは、お客さまにとっても販売パートナーのみなさまにとっても仕事が楽になる製品です」とアピールする。

キーワードから記事を探す