
マイクロソフト、ARM版Windows10 PCを発表
ARM版Windows 10 PCはAlways Connected PC
Windows
2017年12月5日、ハワイ州マウイで開催された第2回Qualcomm Snapdragon Tech Summit年次イベントにおいて、ARM版のWindows 10が稼働するPCが発表された。マイクロソフトは「Always Connected PC」と称している。
Always Connected PCは、Snapdragonのチップセットに最適化されたWindows 10が稼働する。その特長について、マイクロソフトは以下の三つのポイントを掲げている。
・スクリーンが瞬時に立ち上がり、ユーザーはデバイスの起動を待つ必要がない
・自動車内でも、空港でも、コーヒーショップでも常時インターネットに接続されていて、チームとの協業やクリエイティブな作業を、最も自然で安全な方法で行える
・スタンバイと適度な使用の混合環境下において、1週間のバッテリー駆動時間を提供し、常に電源コードを持ち運ばなければならないという負担からユーザーを解放する
実際に同イベントではHPの「HP ENVY x2」などの製品が発表された。HP ENVY x2はデタッチャブルタイプで、Snapdragon 835 Mobile PC Platformを採用。OSはWindows 10 S。最大20時間のバッテリー駆動が可能で、待機時間は700時間。4G LTEとWi‒Fiに対応する。12・3インチWUXGA+(1920×1280)のタッチモニターで、インターフェースは、USB Type‒C、micro SDカードスロット、SIMカードスロットなど。発売は2018年を予定している。
マイクロソフトは、レノボ独自のAlways Connected PCの提供に向けて、同社とも協業を続けている。
企業利用で価値あり
HP ENVY x2などに代表されるAlways Connected PCは、組織にとって三つの利点を提供するとマイクロソフトは紹介している。一つは「新しい働き方」。Always Connected
PCの導入によって、チームが社内にいても顧客を訪問していても、バスで通勤中でも、効率的に
働けるようにし、従業員の創造性の足かせを排除できるとアピールする。
二つ目の利点は、「セキュリティの向上」。LTEの利用がメインと考えられるAlways Connected PCは、社外におけるパブリックなWi‒Fiホットスポットを利用する必要がなくなるため、いつでも安全なネットワーク環境で仕事ができるようになるという。
最後の利点は、「コストの削減」。常時LTEの利用を想定した場合、社内にWi‒Fiのアクセスポイントを設置する必要がなくなり、導入や設置、運用管理に費やしていたコストが不要になる。
いずれにおいても、企業が利用するビジネスPCの選択肢が広がりそうだ。
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