
戸田覚が教えるグーグルマップのビジネスでの使い方
Googleマップで超効率的な外回り
テーマ:地図アプリを使いこなそう
今やスマホを持ち歩くのが当たり前になり、誰でもGoogleマップを使う時代だ。だからこそ、単純に利用するだけでは差が付かない。ビジネスパーソンにとって便利な機能を理解して使いこなしていこうではないか。外回りが圧倒的に効率化できる、一度知ったら手放せなくなる機能を紹介しよう。
PCとスマホで地図を共有
スマホ以前の時代には、外回りの仕事に就いている人は必ず地図を持ち歩いていた。僕もセールスに携わっていた頃は、文庫本サイズの地図帳を持ち歩き、顧客の位置に赤丸を付けていた。今では懐かしい思い出だ。当時は番地から場所を調べ上げるのがとても得意だったことを覚えている。
今は、スマホでGoogleマップを見ればいいので、地図を持ち歩く人は非常に少なくなった。だが、紙の地図にマルを付けたような使いこなしはまだ有効なので、今回は外回りに便利な機能を紹介していこう。
多くの方が、オフィスではPCで情報を整理しているはずだ。これから出かける先もまずPCで確認しているだろう。届いたメールに待ち合わせ場所が書いてあったり、名刺データから相手の所在地を調べてみるはずだ。さて、そんな検索結果をPCとスマホで簡単に共有できることをご存じだろうか?
一番簡単なのは、PCとスマホで同じアカウントでログインしておくことだ。もちろん、自宅PCとスマホでもいいし、モバイルノートとスマホなどでもOKだ。同じアカウントで利用すると検索したキーワードの履歴が残る。会社で調べた住所を、スマホで再度入力しなくてもよくなるから楽だ。履歴を見るのは簡単で、スマホのGoogleマップで検索ボックスに何も入力せずにタップすれば良い。
駅までの徒歩の時間も表示
訪問先へのルートを調べる際には、いわゆる乗換系のアプリやWebページを利用して、交通経路を調べている方が多いだろう。もちろん、それでもかまわないのだが、実は、Googleマップはもっと進んだ機能を搭載させている。目的地を入力したら電車や車で経路を探索できるのだ。しかも、電車で検索すると、徒歩の時間まで考えてくれる。これがとても素晴らしく、リアルな移動時間に近い数値を出せるのだ。
ただし、Googleマップにすべて任せてしまうのもちょっと危険だ。と言うのも、そもそも地下鉄やターミナルでは駅から出るだけですごく時間がかかることがある。また、階段や急な坂などを完璧に判断してはいないようだ。そのため、僕はだいたい2割程度の余裕を見ている。つまり、60分と表示されたなら、75分ほどはかかると考えるのだ。最近はやたらに電車が遅れるので、余裕を持った方が良いことは間違いない。僕は1時間程度は前もって現地に到着し、カフェで仕事をしていることが多い。
さて、この探索した経路だが、これもそのままスマホに転送できる。PCのGoogleマップで「ルートをモバイルに送信」をクリックするだけだ。複数のデバイスを持っている方は、送り先を選べばよい。
頻繁に訪問する場所は登録
人によって記憶力はまちまちだが、色々な訪問先を回っていると、意外にも場所を忘れてしまわないだろうか? 僕はよくある。駅や出口まではわかっているのに、「あれ? 何本目を曲がるんだっけ?」と、現場で困るのだ。記憶力には自信があるつもりでも、実はこんなことがよく起こる。そこでおすすめなのが、地図帳にマルを付けるのと同じように、Googleマップに訪問先を記録しておくことだ。
この方法は、ちょっと手順が長いので詳しく紹介しよう。まず、場所を登録するには専用の地図を作る必要がある。PCのGoogleマップでメニューを開いたら、「マイプレイス」から、「マイマップ」を選択し、「地図を作成」をクリックする。これで、自分だけの新しいマップを作成できる。もちろん、用途に応じて複数作ることも可能だ。
作成したマップを開いたら、訪問先の名前や住所で場所を検索する。行き先が見つかってマップ上にマーカーが表示されたら、「地図に追加」をクリックしよう。たったこれだけの作業で頻繁に訪問する場所を登録できる。最後に、左上のメニューで地図の名前を付けておけばOKだ。
作成した地図は、同じアカウントでログインすれば、スマホからも利用可能なので、出先でふいに場所がわからなくなっても重宝する。どうせ訪問先を検索するなら、マイマップ上で登録しまくるだけでかなり効率が上がるはずだ。
このマイマップは共有することもできる。営業の引き継ぎなどでシェアしたり、課やグループで仕組みを構築しておけば、後々便利に使えるだろう。Googleマップも使いこなすと、「訪問先グループウエア」的な利用ができる。顧客の住所から訪問先を一気に登録する機能もあるので、そちらは追々紹介していこう。
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