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デジタル変革の実現に必要なITエコシステム全体をカバー

デジタル変革の実現に必要なITエコシステム全体をカバー

2017年12月04日更新

デジタル変革の実現に必要な
ITエコシステム全体をカバー

TOKYO DELL EMC FORUM 2017 レポート

今さまざまな分野や業界でデジタル変革(トランスフォーメーション)が進んでいる。この変革は新しい価値やビジネスを創造する一方で、従来のそれらを破壊する衝撃を与える。つまりこのデジタル変革の波に乗らなければ、ビジネスが立ち行かなくなる恐れがある。そこでDell EMCは2017年10月26日に都内のホテルにて開催した「Tokyo Dell EMC Forum 2017」で、デジタル変革の波に乗り、変革を加速するために有効なデルテクノロジーズのソリューションとその活用方法について成功事例を交えて紹介した。

(左)Dell EMC サービス&IT担当プレジデント ハワード・エライアス 氏
(中央左)デル株式会社 代表取締役社長 平手智行 氏
(中央右)EMCジャパン株式会社 代表取締役社長 大塚俊彦 氏
(右)デル株式会社 最高技術責任者(CTO) 黒田晴彦 氏

国内市場で前年比20%成長を達成

 デルとEMCが統合してデルテクノロジーズとなり今年9月で1年を迎えた。基調講演の冒頭でEMCジャパンの代表取締役社長 大塚俊彦氏は「TOKYO DELL EMC FORUM 2017」のテーマは「REALIZE」であると説明。日本におけるデジタル変革が構想・検討の段階から実装・実現へと進展していると話した。そして3,500名以上が参加登録しており、デルテクノロジーズが発信するメッセージに関心が集まっていることをアピールした。

 デルの代表取締役社長 平手智行氏は1年間の成果を振り返り、Dell EMCは国内で前年比20%成長しており堅調にビジネスが推移していること話し、主要なIT製品の各領域で大きなシェアを獲得しているとアピールした。

 またデジタルトランスフォーメーションへの取り組みが広がりを見せる中、ITがBT(ビジネステクノロジー)と言われる時代になっており、ITを活用することですべての企業に千載一遇のチャンスがあると強調。ただしその一方で、この波に乗り遅れると存亡の危機に陥ると警鐘を鳴らした。

 デルテクノロジーズでは年間5,000億円の技術開発投資をしており、あらゆる分野や業種の企業や組織のデジタル変革を実現するために必要なエンド・ツー・エンドの技術を進化させ、使いやすくし、実装に向けて取り組みを進めている。

 特に「AIおよびIoTの研究開発については、各社の取り組みに加えて今後3年間で10億ドルを投資する」とデルで最高技術責任者(CTO)を務める黒田晴彦氏が強調した。

デジタル変革の四つの取り組み

 基調講演でDell EMCでサービスおよびIT担当プレジデントを務めるハワード・エライアス氏は「なぜ変革をしなければならないのか。変革をするのはとても大変なことだ」と会場に問いかけ、変革することで得られるメリットを説明した。

 変革した企業は新しいプロジェクトにおいて予定よりも3倍も早いスピードで進められること。そして売り上げ目標以上の成果を収めるなど、ビジネスに財務的なメリットをもたらすこと。さらにITを最新鋭化および自動化することで33%のコストが削減でき、そこで得た資金でイノベーションに投資できることを挙げた。

 デジタル変革をはじめとした現在起こっている変革には「デジタルトランスフォーメーション」「ITトランスフォーメーション」「ワークフォーストランスフォーメーション」「セキュリティトランスフォーメーション」の四つがある。

 まずデジタルトランスフォーメーションの推進にはIT(デジタル)の活用を前提とした仕組みの構築が必要だと説明し、「業績の良い企業はITをうまく使いこなしている」と強調した。またその実現にはビジネスのトランスフォーメーションも必要だと話を続けた。

 ビジネスのトランスフォーメーションとは新しいアプリケーションとスマートデバイスを活用して、データの活用サイクルを構築することだ。エッジのデバイスが収集したデータを分析して新たな現象を発掘し、その現象が生じた経緯などを深く分析することで改善を見出す。その結果をエッジに反映することでよりよい対応や活動を実現し、その結果を再びエッジから収集して分析するというサイクルの構築だ。

 このサイクルを実現し、支えるには最新のITが必要となる。それにはITトランスフォーメーションが必要だ。ITトランスフォーメーションではクラウドの活用が不可欠となり、データセンターにもトランスフォーメーションが求められる。それはデータセンターのテクノロジーの最新鋭化だ。オールフラッシュ、スケールアウト、ソフトウェアデファインド、クラウド対応など最新のアーキテクチャを採用する必要がある。

20周年を迎えたデルのワークステーション「Dell Precision」の展示コーナー。
ダイワボウ情報システム(DIS)もデジタルトランスフォーメーションを支援する商材を展示した。

ITエコシステム全体をカバー

 運用もトランスフォーメーションしなければならない。オーケストレーションやAPI駆動型で運用を簡素化し、大幅に自動化する。その結果、ITの信頼性を高度化でき、同時にユーザーが今必要なITをセルフサービスで俊敏に提供するITaaS(IT as a Service)も実現できる。

 ワークフォーストランスフォーメーションの実現にはエンドユーザーがどこでも常に接続できる環境と、生産性の高いデバイスを提供することに加えて、必要なアプリケーションやデータが利用できることが求められるからだ。それらによってエンドユーザーの生産性が向上する。
 実際に仕事の仕方が大きく変化している。例えば仕事をしている最中に友人と会うために仕事を離れ、再び仕事をするといった柔軟な働き方をしている人が60%もいる。また3分の2以上の人がオフィス以外の場所で仕事をしている。

 そして職場のテクノロジーの水準が低いと仕事を辞めるという人が42%いる。同時に仕事をする際にテクノロジーを考慮すると回答した人が82%いる。さらに44%のミレニアム世代は今の仕事環境に満足していない。このようにエンドユーザーの生産性向上に加えて人材確保においてテクノロジーの最新鋭化は欠かせないと強調した。

 ここまで説明した三つの変革には、オープンな環境で安全にデータやアプリケーションが利用できる環境の実現、セキュリティトランスフォーメーションの実現が前提となる。

 最後にエライアスは「変革を目指すにはこれら四つのすべての変革に取り組まなければならない。デルテクノロジーズでは、さまざまな分野や業種の企業や組織が変革を進めるために必要なITを総合的に提供している。また変革への取り組みを診断する「ITトランスフォーメーションワークショップ」を無償でサービス提供している」と締めくくった。

デルテクノロジーズのソリューションマップ。
デルテクノロジーズは四つの変革を総合的に支援できる。

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