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AIのユースケースを広げるレノボ

AIのユースケースを広げるレノボ

2017年12月14日更新

AIのエントリーポイントを下げる

AIイノベーションセンターを発足

「風力発電における効率性の向上のためにAIを活用したり、医療におけるCT画像の判定や工場ラインにおける良品・不良品のチェックなどをAIに行わせるような事例が増えつつあります。AIによってより精緻でリアルタムな分析や検知が可能になるのですね。特にIoTと結びつけた事例は国内で増えています」

 このように語るのは、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ アライアンス&マーケティング本部 ソリューション開発部 部長の早川哲郎氏だ。レノボでは現在、米国、ドイツ、中国でAIイノベーションセンターを立ち上げて、積極的な研究開発を進めている。AIを活用したシステムは、人間の能力とコンピューターの能力を融合させることで実現する「オーギュメンテッドインテリジェンス(拡張された知能)」という世界を形成していくという。

 そのレノボがHPCやAI向けにラインアップしているのが「ThinkSystem SD530」だ。仮想化やハイパーコンバージドインフラストラクチャー、クラウドといったエンタープライズワークロード環境に加えて、HPCやAIにおいても、同一のプラットフォームで性能を発揮するよう設計されている。

 ThinkSystem SD530は、前面アクセス式SD530サーバー(ノード)を最大4台搭載できるモジュール型の2U型Lenovo D2 エンクロージャーと合わせて構成される。各ノードは2基のインテル Xeon プロセッサーを搭載できる。ThinkSystem SD530はブレード型のもつ高効率と高密度性能を備えていて、ラック型サーバーの価格感とシンプルさも実現しているという。GPUは2Uの中に4基搭載可能だ。「GPUを多く必要とするユーザーをターゲットにした製品です」(早川氏)

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ アライアンス&マーケティング本部
ソリューション開発部 部長 レノボ・サーバー・エバンジェリスト 早川哲郎 氏

ユースケースを広げる

 2UでGPUを4基搭載できるThinkSystem SD530を提供するレノボだが、「GPUを搭載できる数の競争にはそれほど意味はありません」と早川氏は指摘する。これからは、いかにAIを活用しやすくしていけるかが勝負になるという。そうした試みが、「AIのエントリーポイントを下げる」結果にもつながる。「例えば、AIで多くのサーバーを活用する際のワークロードのマネジメントシステムなどがこれからは必要になるでしょう。そのため、それができるソフトウェアをハードに搭載して提供していくような試みを当社は進めています」(早川氏)

 また、AIを活用するためには、データの収集体制なども整備しなければならない。データの収集と分析、そして展開までの一連の流れにおいて、「より効率的な収集や学習、結果の展開、適用を可能にするインフラをお客さまと一緒に構築していかなければなりません。そうした中で、サーバー、ストレージ、エンドポイント端末までを用意できるレノボの強みが生きるのです」と早川氏はアピールする。

 このような体制を整える中、まずは「AIのユースケースを広げていきたい」と早川氏は意気込む。国内では冒頭でも触れたとおり製造業での活用が広がっていて、生産の効率化や高品質化に利用されている。加えて、早川氏は次のような例も挙げる。

・流通業などでも画像解析を利用してカスタマイズされた運送の仕組みを実現
・運輸業における可能性、例えば高速バスの乗車人数の把握
・さまざまな業種における映像監視の自動化

「農業や医療なども含めて、AIを利用することでさまざまな業務を自動化できるのです。ただし、AIを活用するアプリケーションは競争領域になります。そのため当社のイノベーションセンターとお客さまとでエンドツーエンドで一緒に作り上げていくことになるでしょう」と早川氏は話す。

「ThinkSystem SD530」

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