
時代遅れの電卓とはお別れして超便利な電卓アプリを活用しよう
生産性を向上させる電卓アプリが超便利
テーマ:時代遅れの電卓とはおさらば
仕事の現場では、古めかしい道具も案外使われている。その筆頭と言えるのが電卓ではないだろうか。Excelを使いながら電卓を叩いている人の多いこと——。時代遅れの電卓とはお別れして、超便利な電卓アプリを活用しようではないか。より正確に素早く計算ができるようになるはずだ。
計算の履歴を表示・編集
Excelを使いながら電卓を併用したい——という気持ちはよくわかる。ちょっとした計算ならExcelで式を入力するより電卓の方が手っ取り早いだろう。だから、古めかしい電卓が机の上に常駐している方も少なくない。
また、スマホで電卓を使うとしても標準の電卓アプリを利用している人をよく見かける。iPhoneで画面を下から上にスワイプすれば標準の電卓がすぐに起動できる。ところが、この電卓は、あまりにも普通の電卓すぎる。単なる四則演算をする程度にしか使えず、機能としては百円均一の店舗に売っている電卓とほとんど変わらないのだ。ちなみに、iPhoneの本体を横にすると高機能な関数電卓に早変わりするのだが、こちらも微妙。数学や科学などの学習や研究には役立ちそうだが、仕事にはほとんど使えない。
そこで、仕事向けの電卓アプリをいくつか紹介していこう。
まずおすすめしたいのが、「計算機+」だ。計算能力としてはシンプルなのだが、ちょっと違うのは画面の上にメモのようなスペースが表示されることだ。これがキモで、電卓で入力した計算式がそのまま表示されていくのだ。例えば「78×95=7,410」といった形に計算の履歴が表示される。「大したことがない」と思う方もいるかもしれないが、実はこれが大変に便利なのだ。というのも、普通の電卓は計算すると入力した数字が消えてしまう。だから、タイプミスも確認することさえできない。昔は一つの集計表を2度計算して答えが合うことを確認したものだ。計算機+があれば、そんな面倒な作業は不要だ。履歴を見ればタイプミスが簡単に確認できる。
実は、こんな履歴が表示される電卓アプリは少なくない。余談だが、20年程前には、ロール紙をセットして計算結果をプリントする電卓が欲しくて仕方がなかった記憶がある。
計算機+が素晴らしいのは、履歴を編集できることだ。計算のプロセスをタップすると、数値を編集可能だ。例えば、「78×95=7,410」の「95」をタップして、ほかの数字に変更できるのだ。さらに、計算結果を利用して再度計算を行える。こうすると計算式がつながっていくわけだ。この状態で途中の数値を編集すると、引用した次の計算まで値が変わる。なんと便利なことだろう。
なお、Androidでは、Googleが純正アプリとして提供している「電卓」が同じように重宝する。数値の編集もできるし、履歴の確認にも対応している。
消費税の電卓も重宝する
さて、仕事で役立つ電卓としてもう一つインストールしておきたいのが、消費税計算が簡単にできる電卓だ。
僕が気に入っているのは、iPhone向けの「割引計算・消費税計算」という電卓アプリだ。アプリを起動した時点で、画面には「消費税」「本体価格」「割引後」といった項目が並んでいる。金額を表示するか計算をして「=」を押すと自動的に消費税込みの金額が表示されるのだ。さらに、値引きを○割もしくは%で指定できる。「1万円の8%割引の税込み計算」などが、一瞬でできてしまう。さらに、画面左上の「税抜き」をタップすると「税込み」へ切り替えられる。「税込み1万円は9,260円」という計算も一発だ。
どの計算も普通の電卓で何度かキーを叩けば算出できるのだが、この電卓を使うと面倒さがないのが良いところだ。しかも、キーを叩く回数が減るほどにミスも軽減される。消費税と割引の計算をするならぜひインストールしておきたい。
Androidでは、「割引・消費税電卓」というアプリを使うと同じように便利に計算できる。なお、今回紹介したアプリはどれも無料だが広告が表示される。
さて、実はExcelと併用する最強の電卓はWindowsの標準アプリだ。コルタナに「Calc」と入力するとすぐに起動できる。何より便利なのは、計算した結果をコピー&ペーストでExcelに貼り付けられることだ。これで入力ミスも防げる。もちろん、Excelの数値を逆に貼り付けることもできる。
この電卓では履歴も表示されるのが素晴らしい。さらに、日付けの計算や通貨の計算もできるので試して欲しい。「1インチは何センチか」といった計算さえ手軽にできる。昔の標準電卓に比べると相当に機能アップしているので使わないと損だ。
Windowsの標準電卓を紹介すると、マウスで数字をクリックするのが面倒で——という声を聞くのだが、そんな必要はなく、数字はキーボードで打てば良いのだ。演算記号も同様で、テンキーが付いているキーボードなら非常に素早く利用可能だ。
テンキーが付いていないPCでも、最新の2in1モデルなら、タッチで使えるのがうれしい。まさに電卓として利用可能なのでぜひ試して欲しい。
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