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クリエイティブな新感覚キーボード「KX1000s マルチデバイス ワイヤレス キーボード」

クリエイティブな新感覚キーボード「KX1000s マルチデバイス ワイヤレス キーボード」

2017年11月13日更新

PC作業の生産性をキーボードから見なおしてみる

ロジクール KX1000s マルチデバイス ワイヤレス キーボード

スマートフォンやタブレットの活用が進んでいるビジネスの現場でも、キーボードで文章を入力するPC作業は、昔も今も業務の基本。その「文字を入力するキーボード」に、新しい使い勝手をもたらすクリエイティブな逸品が、ロジクールの「KX1000s マルチデバイス ワイヤレス キーボード」(CRAFT)だ。キーボード収集家の筆者にとって、垂涎の1台でもある。 text by 森村恵一

上質なキータッチとクリエイティブな入力ダイヤル

CRAFTの特長は、左上にあるプログラマブルなクリエイティブ入力ダイヤルの利便性にある。だが、その魅力に触れる前に、まずはキーボードとしての基本的な性能からチェックしていこう。写真からもわかるように、CRAFTはロジクール製品の中でも最高峰に位置するキーボードだ。ガンメタリックのカラーに黒いキーボードは、LEDライトで綺麗に光る。見た目の美しさだけではなく、アイソレーション型のキーには、独特の凹みがあり指先がキーを捉えやすくなっている。

キーを支える内部の構造は、いわゆるパンタグラフ式と呼ばれる高級な部品が使われていて、安定した沈み込みを実現している。そのキーボードが高級か否かを確かめる簡単な方法は、スペースバーやシフトキーのように、少し長いキーの端を軽く押してみるといい。そのときに、「スッ」とスムーズに下に沈むキーは、パンタグラフ式に代表される高級な部品を使っている。反対に、ガクガクと沈んだり斜めに押されるようでは、見えないところに安い部品が使われている。この見えない部品の優劣は、キーボードのコストに反映されるが、そこに投資するか否かは、実はビジネスの生産性にとって重要なポイントとなる。

キーボードが使いやすいと、それだけで文字の入力がはかどり、結果的に業務の効率も向上する。多い日では、5,000文字以上の文章を入力する筆者にとっては、キーボートの良し悪しは仕事に直結する重要な問題だが、そこまでタイピングをしなくても、打感やデザインに優れたキーボードが目の前にあると、それだけで仕事に対して前向きに取り組めるようになる。そんなポジティブな効果が、CRAFTの第一の魅力といえる。

スマートデバイスの生産性も向上させるEasy-Switch

PC作業の中心がキーボードであることは間違いないが、最近ではスマートフォンやタブレットをビジネスに利用していると、文字を入力する頻度が高くなっていると感じる。それは、メールであったり、ちょっとした文章の直しや、ときには会議の議事録やメモなどもタッチ操作で入力しているからだ。そうなると、スマートフォンやタブレットでもキーボードが使いたくなる。

個人的には、家で作業しているときには、ちょっとした返事はスマートフォンで書くものの、しっかり伝えたいときには、ついついPCを立ち上げてキーボードを使いたくなってしまう。今どきの若い人たちは、フリック入力に慣れているから、むしろキーボードが苦手という話も聞くが、やはり慣れてしまうとタイピングに勝る効率の良い文字入力はない。特に、文章を書くという創造的な作業には、キーボードが不可欠だ。

そんなキーボードの利便性をスマートフォンやタブレットにももたらしてくれるのが、CRAFTの「Easy-Switch」という切り替え機能。Easy-Switchは、ロジクール製品にとっては新しい機能ではないが、これまでスマートフォンやタブレットでキーボードを使ったことがない人には、新鮮な使い勝手を提供してくれる。最大3台まで切り替えられる「1」「2」「3」というボタンが用意されていて、PCとスマートフォンとタブレットを一つのCRAFTで使い分けられる。キーボードが使えるようになれば、スマートフォンやタブレットでの生産性も向上する。これがCRAFTを活用する第2の魅力となる。

OfficeやAdobe製品に対応した入力ダイヤル

CRAFTの最大の魅力は、OfficeやAdobe製品に対応したクリエイティブ入力ダイヤルの「CROWN」だ。その基本的な仕組みは、以前に本連載でレビューしたSurface Dialに類似しているが、機能や性能面ではCROWNが優れている。最大のポイントは、アプリケーションに合わせたカスタマイズ性の高さだ。CROWNによるダイヤル操作は、通常の「回転」と「押す」操作に、「押したまま回す」という3種類が用意されている。この3種類の操作に対して、専用アプリを使うとそれぞれに機能を設定できる。

例えば、Excelに対してCROWNの回転を水平スクロールにすると、ダイヤルを回してセルを左右に移動できるようになる。右手のマウスにあるホイールで上下にスクロールさせて、左手のダイヤルで左右にスクロールできると、大きなワークシートの移動が圧倒的に便利になる。またCROWNのプッシュをアプリケーションの切り替えにしておくと、複数のウインドウを開いて作業しているときに、マウスを使わないで手早くソフトを選べる。そしてWebブラウザーで複数のタブを開いているときに、ダイヤル操作でタブを切り替えられるのも便利だ。

このほかにも、Adobe Creative Cloudを使うクリエイターに向けて、ロジクールではAdobeと協力して、便利なCROWNの機能を用意している。例えば、動画編集ソフトのPremiere ProでCROWNを使うと、動画の早送りや巻き戻しをダイヤルで操作できるようになる。これは昔のビデオ編集機で「ジョグダイヤル」と呼ばれていた操作で、長時間の動画素材の中から、必要なシーンを選ぶ作業を効率化する機能になる。

クリエイティブな作業をする人たちのために、CROWNには豊富な機能が用意され、自由にカスタマイズできるようになっている。

CROWNはAdobe Creative Cloudなどに対応している。

高級キーボードの提案から新たな商機を掴む

CRAFTは一部のクリエイター向けの高級キーボードなのだろうか。筆者のように、キーボードの優劣が仕事に直結するようなユーザーにとっては、まさに投資する価値のある逸品といえる。しかし、多くのオフィスユーザーは、自分たちが使っているキーボードの良し悪しには、あまり気を使っていない。その理由は、キーボードの違いによる作業の差を実感していないからだろう。

キーボードの生産性の違いを体感するためには、そもそもキーを叩く速さや正確さが求められる。キーを見ながら叩いているユーザーでは、打感の良し悪しを感じる余裕がないのかもしれない。だが、CRAFTはキー以外にもダイヤルという魅力がある。そこから高級なキーボードの魅力を提案できるようになれば、新たな商機も得られる。

フルセットのPCに比べると、キーボードという周辺機器は提案しやすい。また、高級なキーボードは長く使えるので、PCを交換しても使い勝手が変わらない、というメリットもある。その上、ダイヤルによる新たな生産性の向上を提案できれば、まとまった商談になる可能性もある。CRAFTという高級キーボードによるクリエイティブな業務効率の改善は、多くのビジネスに貢献するはずだ。

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