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マイクロソフトの「Surface Studio」が新たなデスクトップ市場を切り開く

マイクロソフトの「Surface Studio」が新たなデスクトップ市場を切り開く

2017年09月20日更新

デスクトップPCを再定義

Surface Studio

約20年ほど前、日本でWindowsが普及し始めた頃から、デスクトップPCといえば
モニターの前にキーボードとマウスを置き、ほぼ垂直の画面に向かって作業するものだった。
マイクロソフトが提供する「Surface Studio」は、そんなデスクトップPCの使い方や活用意図を
大きく変革し、再定義する「インテリジェント エッジ」となる。

クリエイター向けの新しいデスクトップデバイス

Surface Studioの大きな特長は、自由に角度を変えられるモニターだ。片手で軽々と高さや角度を変えられるため、ユーザーが好きな姿勢で絵や文章を描ける。マイクロソフトでは「特に画面を完全に倒したスタジオモードでは、『作図テーブル』と同様の角度になり、使い勝手も一緒で、最新テクノロジーをフルに生かしたクリエイティブを行えます」と話す。さらに「Surface Dialを組み合わせることで、右手ではSurfaceペンを持って画面に絵を描きながら、左手のDialでペンの色や太さをリアルタイムに変えるなど、マウスやキーボードに戻ることなく、ずっとデジタルキャンバスでの作業に集中できます」と補足する。

Surface Studioは、生産性が高くクリエイティブな活動に没頭できるように、「画面に直接書き込めるハイエンドなクリエイター向けデスクトップPC」というこれまで存在しなかった市場を創ろうとしている。Surface Studioは「イラスト、動画、写真、文章執筆など、何らかのクリエイティブな仕事に従事しているクリエイター向けの新しいデスクトップデバイス」となる。

モニターの角度をスタジオモードにすると、これまでのデスクトップPCでは不可能だったペンの活用が可能になる。それに加えて、Surface Dialを組み合わせると、先に触れたように右手にペンを、左手にDialを、というスタイルで作業に集中できる。また、Dialをスクリーンに置くと、カラーピッカーやルーラーが自動的に表示されるなど、アプリによって使い勝手を高める工夫も施されている。

そして、WordやExcel、PowerPointなどのOffice系アプリも、スクロールやズームなどの操作をDialで実行できる。ペンによる作業を行うときに、Dialは便利なアクセサリーだ。ちなみに、Dialは回すだけではなく押す操作も用意されていて、押すことでDialの機能を切り替えられる。慣れてくると、とてもスムーズに切り替えてマウスよりも便利なサポートデバイスになる。

ダイヤル型の操作デバイス「Surface Dial」。

Windowsがリーチできなかった分野に

Surface Studioの商材としての魅力についてマイクロソフトは、「Surface Studioは、これまでまったくなかったカテゴリーの製品であり、Windowsがリーチできなかった分野の新しいお客さまと初めて接するきっかけになり得ます。Surface Studioをきっかけに、新たなお客さまとのビジネス機会や関係構築を開始できるでしょう。これまでのノウハウや経験ももちろん生かしながら、まったく新しいアプローチやアイデアで臨んでいくことが、より大きなビジネス機会につながるものと考えています」と話す。

デスクトップPCを再定義するSurface Studioは、クリエイティブな仕事をしている多くの法人や部署などで活用されている。ビジネスの端末というよりも、創造的な仕事に従事するクリエイターや、ハイエンドなデスクトップPCを求めるエグゼクティブなどに高く支持されている。そのコンセプトを訴求できれば、新たな市場の可能性が広がる。

マイクロソフトは、「PC単体でのビジョンは持っていません」と話す。その理由について「モバイルファースト、クラウドファーストの世界が拡大する中で、インテリジェントなクラウド(インテリジェント クラウド)とつながるさまざまなデバイス(Surface Hubのような大画面製品から、PC、2in1、タブレット、Xbox One、カーナビ、家電IoTなど)の総称『インテリジェント エッジ』という大きな枠組でビジョンや戦略を考えています」と説明する。

エッジと呼ぶデバイス側では「他社のOSも含めたPCやスマートフォン、組込機器などを、ユーザーが意識することなく、そのときに一番便利なデバイスをシームレスに使えたり、インテリジェント クラウドのAIをエッジ側でも活用してより高度なことを実現したり、インテリジェント クラウド、インテリジェント エッジの双方をそれぞれ進化させ、さらに密に連携させることで、ユーザーの働き方やライフスタイルをもっと便利・快適・楽しいものにという考え方です。当社の法人事業における一番のゴールは、それらの推進によって、お客さまのデジタルトランスフォーメーションに貢献することです」と話す。

シンプルで欲張りなスーパーハイエンドPC

Surface Studioは、一体型デスクトップPCの進化系でありシンプルなスタイルを実現している。その上で、スタジオモードになるモニターやハイエンドなCPU、4.5Kなど、欲張りなスーパーハイエンドPCとなっている。そしてペンやDialを組み合わせることで、これまでのキーボード&マウスとは違う操作性や使い勝手を実現する。Windows 10のデスクトップPCとしては、現時点で最上級のモデルといえる。これ以上を求めるのであれば、8Kモニターを高性能なグラフィクスカードにつなぐしかないだろう。

まさにシンプルで欲張りな高級品だ。そのため、ある程度は使う人を選ぶことになる。商材として提案する上でも、「クリエイティブ」というキーワードが重要だ。メールやWebサイトを見るだけではなく、自らが情報の発信者として創造的なスタイルで働いている人にとって、最良の道具となるPCなのだ。

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