
マネージドプリントサービスは成長が期待できる市場
国内マネージドプリントサービス市場が成長
デジタルトランスフォーメーション支援で差別化
国内マネージドプリントサービスが約10%成長
オフィスにおけるプリンター出力の実情を分析し、最適な出力環境を構築して継続的に維持、運用していくアウトソーシングサービス、マネージドプリントサービス(MPS)は出力環境に関するTCOの把握と削減、出力管理業務プロセスの効率化、環境負荷軽減といった効果が期待できる。
MPSは欧米諸国を中心に市場が拡大しており、国内でも全社レベルでプリント環境のコスト削減や業務効率化、環境負荷低減に取り組む企業を中心に導入が進んでいるという。
そのMPSの市場動向についてIT専門調査会社のIDC Japanが2017年7月18日に調査結果を発表した。同社の発表によると2016年の国内MPS市場の売上額は前年比9.9%増加して604億4,000万円だった。
2016年の国内MPS市場のベンダー別売上額シェアは富士ゼロックス53.8%、リコー23.2%、キヤノン12.9%、日本HP(HP Inc.)3.1%、その他のベンダー7.0%だった。
多様なソリューションを付加価値提供
キヤノンや東芝テックはMPSに加えて幅広い業務ソリューションを提供し始めており、こうした活動によってシェアを拡大したようだ。このようにMPSで培った顧客との強固な関係をベースに、自社の持つ多様なソリューションを提供する動きが見られた。
グローバルレベルでMPS導入後の付加価値提供に苦しむベンダーが多い中で、MPSの普及が遅れていると言われていた国内市場において、新たな動きが出てきたことは注目に値するとIDC Japanはコメントしている。
デジタルトランスフォーメーションの支援につなげる
IDC Japanでは今後MPSベンダーにはMPSで構築した強固な顧客関係の下でデジタルトランスフォーメーション(DX)関連ソリューションを積極的に提供し、顧客のDX対応のスピードアップを支援することが期待されると分析する。
IDC Japanでイメージング、プリンティング&ドキュメントソリューション グループマネージャーを務める石田英次氏は「MPSに加えて高度なソリューションを提供するベンダーが出始めたことは大きな変化であり、今後の市場シェアに影響を与える可能性がある」とコメントしている。(レビューマガジン社 下地孝雄)
■国内MPS市場 ベンダー別 売上額実績/シェア(2016年)
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