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管理負担を大幅に軽減するDell EMCハイパーコンバージドインフラ製品

管理負担を大幅に軽減するDell EMCハイパーコンバージドインフラ製品

2017年09月11日更新

運用管理負担を減らす仮想化基盤

ハイパーコンバージドインフラ

運用管理をシンプルにする

仮想化はITシステムを構成する上で欠かせない要素となっているが、従来型の仮想化システムはサーバー、ストレージ、ネットワークなどがばらばらに存在し、リソースがサイロ化してしまっていた。それぞれに管理ツールやコンソールが必要となり、運用管理の手間がかかるため、システムの管理に十分な人員を割くことが難しい企業においては負担となっている。このような中で登場したのがハイパーコンバージドインフラだ。

ハイパーコンバージドインフラは、サーバー内蔵のストレージをSDS(Software Defined Storage)によって統合することで運用管理の負担減と拡張性を併せ持つ仮想化基盤となる。ハイパーコンバージドインフラ製品を提供してきたEMCジャパン コンバージドプラットフォーム&ソリューション事業本部 vArchitect シニアマネージャー 三邉祥一氏は次のように説明する。「当社では、SDSを実装しアプライアンスとして設計・製造された製品をハイパーコンバージドインフラとみなしています。兼任の管理者などの場合、サーバーやストレージ、ネットワークをすべて専門的にカバーするのは至難の業です。しかし、ハイパーコンバージドインフラにすれば、学ぶべきことが少なくすみます。アプライアンスであれば完成された状態で導入できるので、多くの工数の削減が可能です」

従来型のシステムでは手軽にスケールアウトができないため、ある程度の使用リソースを見越した上でシステムを構築しなければならなかった。それによって、初期費用がかかってしまっていた。しかし、ノードの追加で段階的な拡張が容易なスケールアウト性能を持つハイパーコンバージドインフラは、必要最小限のシステム構成で始められるため、初期費用を抑えられるのが特長だ。

「従来型のシステムでVDIを検討したけれど、費用面で断念したというユーザーなどに対しては、ハイパーコンバージドインフラによる再提案が可能でしょう」(三邉氏)

EMCジャパン コンバージドプラットフォーム& ソリューション事業本部 vArchitect シニアマネージャー 三邉祥一 氏

サポートも一元化

例えば、Dell EMCでは「VxRailアプライアンス」というハイパーコンバージド製品を提供している。VMwareと独占的なパートナー関係によって設計・構築されたアプライアンスで、vSphereハイパーバイザーとVMware vSANを利用するハイパーコンバージドインフラとなる。VxRailアプライアンスはVMware vCenter Serverから管理できるため、VMwareを利用しているユーザーは新たに操作などを覚える必要がなく、VxRailアプライアンスを既存のITインフラに統合できる。また、レプリケーションやバックアップ、クラウド階層化といったサービスを追加費用なしで利用できる点も魅力だ。

「セットアップが迅速に行えるので、導入時間が非常に短い点も特長です。基本的にセットアップは自動化されているので、ラッキングやケーブリング後に電源を入れて、早ければ30分程度で完了します。午前から作業すれば午後には仮想サーバーをデプロイできる状態になるのです。余裕をみても1日半あれば十分です」(三邉氏)

ハイパーコンバージドのアプライアンス製品であるVxRailアプライアンスは、サポートも一元化されているので、管理者は多くの手間を省ける。ハードウェアやソフトウェアを別々に購入してセットアップする場合は、障害が発生した際にそれぞれのベンダーに連絡しなければならないが、ハードウェアとソフトウェアが一体となったアプライアンス製品であるVxRailアプライアンスでは、Dell EMCが一元的にサポートしてくれるのだ。「サポートはハイパーバイザーのレベルまで対応します。導入後も安心して運用していただけます」(三邉氏)

なお、Dell EMCでは「XCシリーズ」というマルチハイパーバイザー対応のハイパーコンバージドアプライアンスも提供している。

デジタルトランスフォーメーションの一歩

働き方改革やインターネット分離需要によってVDIの導入が進んでいるが、そのVDIの基盤としてハイパーコンバージドインフラの採用が増えている。VDIを利用すれば、いつでもどこでもデスクトップ環境にアクセスできるため、働く場所や時間の制約を取り払える。「スマートフォンやタブレットからでも接続できるようになるので、マルチデバイス環境の提案も可能です。提案できる製品が増えるのです」と三邉氏は解説する。

また、デスクトップを仮想環境上で稼働させるため、インターネット接続セグメントと社内システムセグメントに分離し、VDIを構築するサーバーをインターネット接続セグメントに設置して、その画面だけを社内システムセグメントのクライアント端末に転送することで、ネットワークの分離が実現する。VDIでは仮想マシン単位でのセキュリティの確保なども可能になる。

手軽に導入でき、運用管理負担も少なく、サポートも一元化できるハイパーコンバージドインフラは、このようなVDIの基盤として採用されるケースが少なくない。

ただし、ハイパーコンバージドインフラはVDI専用というわけではない。従来の業務アプリケーションやテスト・開発の基盤としてなど、幅広く活用できる。「ハイパーコンバージドインフラはスケールアウト性能による増設需要の高さもポイントです。VxRailアプライアンスは昨年の春に発売を開始し、すでに増設されたユーザーが存在します。XCシリーズは発売から3年以上が経過していますが、1年半ほどで7割程度のユーザーが増設されています」(三邉氏)

ITの運用をシンプルにし、ビジネスの俊敏性を向上させるハイパーコンバージドインフラは、単なる仮想化基盤ではなく、その先にあるデジタルトランスフォーメーションやITモダナイゼーションのためのインフラとも言えるだろう。

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