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業務で使えるセルフ型BIツールの導入が拡大 非構造化データの活用に向けてHadoopも活況

業務で使えるセルフ型BIツールの導入が拡大 非構造化データの活用に向けてHadoopも活況

2017年09月14日更新

業務で使えるセルフ型BIツールの導入が拡大
非構造化データの活用に向けてHadoopも活況

IDC Japan株式会社 ソフトウェア&セキュリティ マーケットアナリスト 草地慎太郎氏

ビジネスプロセスの自動化が目的

IT専門調査会社のIDC Japanは国内BDAテクノロジー/サービス市場の調査結果を2017年8月30日に発表した。同社ではBDAテクノロジー/ソフトウェア市場をインフラストラクチャー、ソフトウェア、サービスの三つの市場に分類している。

発表によると2016年の国内ビッグデータテクノロジー/サービス市場は前年比8.0%増の高い成長率を記録し、市場規模は8,860億6,100万円となった。

BDAテクノロジーの活用は従来からあるBI(Business Intelligence)やBA(Business Analytics)を通じたデータを活用した人に対するインサイトの提示という役割から、データ駆動型のアプリケーション基盤によるビジネスプロセスの自動化へと役割を広げている。

そしてIoTやコグニティブ/AIシステムへの取り組みの広がりによって、この傾向はさらに拡大すると同社は予測している。その結果、BDAテクノロジー/サービス市場は2016年から2021年までCAGR(年間平均成長率)10.8%となり、2021年には1兆4,818億8,400万円になると予測している。

BDAサービス市場が成長をけん引

BDAテクノロジー/サービス市場で最も成長が大きいのがBDAサービス市場で、CAGRは14.0%を予測している。

IDC Japanでソフトウェア&セキュリティのマーケットアナリストを務める草地慎太郎氏は「BDAソフトウェア市場の2016年から2021年のCAGRは8.4%を予測しており、期待できる市場だ。一方でBDAインフラストラクチャー市場、すなわちハードウェアは市場の拡大に伴って成長は期待できるが、ハードウェアの密度が向上するなどの要因から大きくは延びないと見ている」と分析する。

セルフサービス型BIツールの需要が拡大

BDA市場のテクノロジートレンドについて草地氏はセルフサービス型のBIツールの普及とクラウドデータサービスの急成長、非構造化データ活用への注目を挙げた。

セルフサービス型BIツールの活用は企業規模に関わらず進んでおり、調査対象企業の3分の2がすでに利用していると回答したという。

導入されているBIツールとしてはIBMのCognosをはじめSAPのBusinessObjects、さらにTableau(タブロー)やQlik(クリック)なども勢力を伸ばしているという。

セルフ型BIツールの導入が拡大する一方で、データアナリティクスの基盤としてパブリッククラウドのIaaSやPaaSの利用も拡大しており「パブリッククラウドは原則として利用しない」と回答した企業は全体で16.5%、規模別でも20%未満だった。

画像などの非構造化データも活用

さらに着目したいのがHadoopの活用だ。調査結果ではHadoopを導入済みの企業が全体で約10%、2017年あるいは2018年以降に導入が決まっているという回答を加えると、2018年以降には調査対象企業の半数以上がHadoopを導入すると見られる。

草地氏は「これまでBDAがもたらす価値は経営部門での活用にとどまっていたが、セルフ型BIツールの導入拡大によって今後は幅広い業務でBDAの価値を利用できるようになる」と分析する。

さらに「数値だけではなく画像やテキストなどの非構造化データの活用が注目されており、Hadoopソリューションの需要が拡大するだろう」とコメントしている。(レビューマガジン社 下地孝雄)

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