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第3のプラットフォーム向けITサービスが大幅成長

第3のプラットフォーム向けITサービスが大幅成長

2017年09月26日更新

デジタルトランスフォーメーション(DX)を支える
第3のプラットフォーム向けITサービスが大幅成長

2021年まで平均28.3%で成長が続く

デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが拡大する中で、その基盤となる「第3のプラットフォーム」を構成するITの需要も拡大している。IT専門調査会社のIDC Japanが2017年7月13日に発表した国内第3のプラットフォーム向けITサービス市場予測によると、重複を含む4分野における単純積み上げ総額で同市場は2016年に9,403億円に達したという。

同社では第3のプラットフォームを構成するクラウド向け、ビッグデータを含むビジネスアナリティクス(BA)向け、エンタープライズモビリティ向け、ソーシャルビジネス向けの4分野向けのITサービス市場について調査・分析している。

同社の発表によると同市場は単純積み上げ総額で2016年~2021年のCAGR(年間平均成長率)は28.3%で、2021年には3兆2,679億円に達すると予測している。ただしこれらの4分野には、例えばクラウドを利用してアナリティクス基盤を構築する場合など相互に重複する領域があるため、単純積み上げ額が支出総額にはならない点を考慮する必要がある。

クラウド向けITサービス市場が大幅成長

4分野のうち特に大幅な成長が見込まれるのがクラウド向けITサービス市場だ。基幹系システムやERP等の既存業務システムからの移行型プライベートクラウド案件の増加、グローバル大手のパブリッククラウドサービスの再販と合わせて、導入支援やマネージドサービスを提供する事業者の増加などから2016年の支出額は前年比47.3%増の3,549億円となった。

2016年~2021年のCAGRは41.1%と非常に高い水準を維持し、2021年には1兆9,826億円に達すると予測しています。

BA向けITサービス市場の同期間のCAGRが14.2%で拡大。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)における新たな価値創出の中核となるのがアナリティクスであり、DXに関わるBA向けITサービス需要の拡大が牽引し、同期間の後半にかけて成長率が上昇していくという。

同期間のエンタープライズモビリティ向けITサービス市場のCAGRは22.9%で、「働き方改革」に関わる需要やDXに向けビジネスと密接に結び付くアプリケーション領域のサービスの拡大が牽引する。

ソーシャルビジネス向けITサービス市場も規模は小さいものの、デジタルマーケティングや顧客エンゲージメントの強化に向けた投資が進むことから、同期間のCAGRは30.9%と高い水準で成長するという。

イノベーションアクセラレーターの組み合わせ

国内第3のプラットフォーム向けITサービス市場はクラウド向けを軸に、4分野全てが高い成長を継続するという。予測期間の後半にかけてDX実現のために第3のプラットフォームやこれを活用したIoTやコグニティブ、AIといったイノベーションアクセラレーターを組み合わせて導入・運用される案件が増加するとIDC Japanは予測している。

IDC JapanでITサービス シニアマーケットアナリストを務める植村卓弥氏は「ITサービスベンダーは第3のプラットフォームやイノベーションアクセラレーターを個別に展開する従来の体制から、各技術要素を組み合わせて顧客のDXを支援する体制を整備しつつあるが、第2のプラットフォームに最適化された現状からの変革は容易ではない。しかし評価制度や人材育成を含めたこうした仕組みづくりはDX支援サービスとしての第3のプラットフォーム向けITサービス市場において成長を遂げるために重要な第一歩となる」と指摘している。(レビューマガジン社 下地孝雄)

■国内第3のプラットフォーム向けITサービス市場 主要技術分野別 支出額予測(2016年~2021年)

出所:IDC Japan

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