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コンバージド3.0の世界へようこそ 機器を1/10にTOCを約7割削減できるハイパ-コンバージドインフラ「HPE SimpliVity 380

コンバージド3.0の世界へようこそ 機器を1/10にTOCを約7割削減できるハイパ-コンバージドインフラ「HPE SimpliVity 380

2017年09月03日更新

機器を1/10にTCOを約7割削減できるハイパーコンバージドインフラ

「HPE SimpliVity 380」

コンバージド 3.0の世界へようこそ

IDC Japanは、国内コンバージドシステム市場について、2020年までの年間平均成長率を13.8%と見込んでいる。その中でも、ITインフラの進化においてハイパーコンバージドインフラがオンプレミスの核となる役割を果たす。そう考える日本ヒューレット・パッカードは、“コンバージド3.0 世代”と位置づけるハイパーコンバージドインフラ製品を市場に投入した。それが「HPE SimpliVity 380」だ。専用のハードウェアアクセラレーターを搭載し、データの高速処理や圧縮・重複排除に極めて高い性能を発揮するHPE SimpliVity 380 は、これからのハイパーコンバージドインフラ市場を牽引する存在となりそうだ。

日本ヒューレット・パッカード データセンター・ハイブリッドクラウド事業統括 DCHC製品統括本部 エバンジェリスト 山中伸吾 氏

ハイパーコンバージドはアーリーマジョリティへ拡大

「ハイパーコンバージドインフラは、アーリーアダプターに一気に普及し、現在はアーリーマジョリティへの拡大にステージが移行しています」

日本ヒューレット・パッカード(HPE) データセンター・ハイブリッドクラウド事業統括 DCHC 製品統括本部の山中伸吾氏がこう語るように、ハイパーコンバージドインフラは現在、驚くほどの勢いで市場に浸透している。その背景にあるのは、多くの顧客が抱えているシステム管理の悩みだ。現在はさまざまな業務でITが利用されるようになっており、大企業のみならず、比較的規模の小さい企業においても、いくつものシステムを所有している。そして、それらのシステムの管理コストをどのように減らせばよいか頭を悩ませている。特に情報システム部に潤沢な人的リソースの余裕がない場合、システム管理は大きな課題となる。その一つの解決策として、システムの全管理を外部に委託するパブリッククラウドの活用がある。

「パブリッククラウドの登場により、『これで管理工数を大幅に削減できる』と感じられているユーザーは多いと思います。この流れに乗り、多くのお客さまがシステムをパブリッククラウドに移行しました。しかし、ふたを開けてみると、実はそんなにコスト削減ができなかった、という声が多く聞こえるようになりました。クラウド的なアプリケーションで、利用率が変動し、柔軟性が求められるアプリケーションを稼動させるにはパブリッククラウドは最適ではありますが、以前から稼動しており、利用率の変動もそこまで大きくないようなアプリケーションの場合は、パブリッククラウドを利用するとかえってコストが高くなってしまうことが認識されはじめたのです。そのため、アプリケーションによって、パブリッククラウドと自社内システムを使い分けて利用するハイブリッドITの考え方が重要視されつつあります」(山中氏)

ハイパーコンバージドインフラを利用すれば、自社内システムでありながら、最大の課題であった管理コストを大幅に削減することが可能だ。まさに、多くの顧客の悩みを解決するソリューションであるため、市場への浸透が急速に進んでいる。

機器の台数を大幅に削減できる新製品

仮想化システムを効率的に統合する役割を担っているハイパーコンバージドインフラは、サーバーとストレージが統合されているために管理する機器の台数を減らすことができ、ライフサイクル管理の一元化も可能だ。「システムの更新作業をまとめられるといった利点もあります」(山中氏)

こうした利点も持つハイパーコンバージドインフラの位置づけについてHPEでは、サーバーとストレージが事前セットアップされた状態で提供されるコンバージドインフラを“コンバージド1.0”、サーバーとストレージを統合した一般的なハイパーコンバージドインフラを“コンバージド2.0”としているが、さらにハイパーコンバージドインフラ市場で他社製品との差をつけるために“コンバージド3.0”と呼ぶべき新たなハイパーコンバージドインフラ製品の提供を開始した。それが「HPE SimpliVity 380」である。

「サーバーとストレージの統合に加えて、ストレージの高速化やバックアップ装置など、必要となる機器をまとめて搭載したのがHPE SimpliVity 380です。機器の台数を大幅に削減可能で、扱うデータ容量も圧倒的に小さくできるため、TCOの抑制に加えて、柔軟なバックアップ体制の構築や災害対策の実施も実現します」(山中氏)

HPE SimpliVity 380は、サーバーやSANストレージ、SANスイッチ、バックアップ装置などを組み合わせた従来型のITシステムと比較して、使用する機器を1/10に、TCOを73%も削減できるという調査結果もある(出所:Forrester Consulting)。

取り扱うデータを高速に圧縮

HPE SimpliVity 380が他のハイパーコンバージドインフラ製品と決定的に異なるのは、データを処理するための専用のハードウェアアクセラレーターを搭載している点にある。アプリケーションからディスクに書き込むデータはすべてこのハードウェアアクセラレーターに送られる。そして、アプリケーションから送られたデータをリアルタイムで圧縮・重複排除を行い、データサイズを極限まで小さくしてディスクに書き込む。これらの作業はメインCPUをほとんど利用せず、アクセラレーターカード自身が行うため、アプリケーションの稼動に影響をまったく与えず、高速なデータの圧縮・重複排除を実現している。これにより、平均で60〜70%のデータ圧縮を可能としている。

一般的なハイパーコンバージドインフラの圧縮・重複排除機能は、データを一度そのままディスクに書き込み、そこからメインCPUを使って圧縮・重複排除を実施する。圧縮率を上げるとメインのCPUを多く利用してしまい、他のアプリケーションに影響が出てしまうため、圧縮率は最大で30%程度だ。そのため、多くのハイパーコンバージドインフラでは、データ圧縮・重複排除機能は実装されていても利用されないことが多い。

データマネジメントに絶大な効果

「なぜ、ここまでデータの圧縮・重複排除にこだわるか、というと、単にディスク容量を節約しよう、という目的だけではありません。システムが取り扱うデータを小さくできるということは、データを扱うさまざまな局面において多くのメリットが得られます。システムにおいて、扱うデータが小さいことは『正義』と言えます。例えば、データを小さくできれば書き込みや読み込みの時間を短縮でき、パフォーマンスを向上させられます。バックアップの時間も大幅に縮められ、高頻度のバックアップが可能になるでしょう。データ容量の縮小は、災害対策サイトの低コスト化やデータ復旧時間の短縮にもつなげられます。扱うデータが小さければ、データのマネジメント全般で大きな効果が出るのです」(山中氏)

結果的にHPE SimpliVity 380を導入すると次のような効果が得られる。1TBの仮想マシンを平均60秒でリカバリー可能なので、多くのチャレンジと失敗を繰り返せる環境を提供できたり、頻度の高いバックアップによってトラブルが発生した際にも直近のシステムに復旧できる。しかも、データ容量が小さいため、復旧時間自体の最小化も可能だ。そのため、災害対策サイトの構築においても、従来と比較してかなり低コストで実現する。

「HPE SimpliVity 380によって災害対策コストは最大で70%削減できる試算もあります。コストの問題で諦めざるを得なかった対策を実現するのがHPE SimpliVity 380であり、経営的な側面でも大きな価値を生み出します」(山中氏)

ストレージの急速な肥大化を解決

実際、ストレージの肥大化は多くの企業にとって課題だ。社内ユーザーからは容量拡張のリクエストが絶えないが、それに応えていくと同時にコストも高まっていく。これは従来のシステムではなかなか避けられない状況でもある。そこでHPE SimpliVity 380を導入するとどうなるか。データの高効率の圧縮・重複排除機能によって常に扱うデータを自動で縮小できるため、容量拡張のリクエストに応えつつ、コスト低減も実現する。「データ容量の増加に伴うコスト負担は避けられませんが、コストの上がり方をなだらかにできるのがHPE SimpliVity 380です」(山中氏)

また、データのサイズが大きすぎてバックアップを頻繁に行えなくて困っている企業も少なくないだろう。データ容量が大きければそれだけバックアップに時間がかかる。バックアップの回数が少なければ、万一の事態でデータを復旧させようとした場合、かなり古いバックアップデータから復旧させなければならなくなってしまう可能性も高い。HPE SimpliVity 380を利用していれば、やはり、高効率の圧縮・重複排除機能によってバックアップデータを最小化できるため、バックアップの頻度を数十分レベルに設定することも可能になる。これであれば、いつでも数十分前のデータを復旧できるようになるため、万一の事態が発生しても安心だ。

「バックアップ作業は通常、業務に支障が出ないように夜間に実施されるケースが多いですが、HPE SimpliVity 380ならばバックアップデータを小さくできるため、昼間にバックアップを行っても業務に支障が出ません。昼間に作業が行えるため、何かトラブルが発生したとしても即時に対応可能なのです」(山中氏)

2ノードから利用できスモールスタートが可能

HPE SimpliVity 380は、災害対策サイトの構築においても、その威力を発揮する。企業内にはさまざまなシステムが存在し、それらの使用頻度の多寡に関わらず災害対策サイトにはすべてのシステムがリモートバックアップされているケースは少なくない。その場合、もちろんデータ容量が増えすぎて、ネットワーク回線に大きな負荷をかけてしまう。

データを高効率で圧縮・重複排除できるHPE SimpliVity 380ならば、本番サイトとリモートサイト間で重複データを排除し、差分のみの小さなデータを転送できるようになる。ネットワーク回線に負荷がかからないため、帯域の小さいネットワーク回線でも高頻度のバックアップが可能になるのだ。

また、災害対策サイトを構築する場合、災害対策サイトへのデータのバックアップと、バックアップしたデータからさらにシステムを立ち上げるという2アクションを行う必要がある。災害対策サイトへのデータバックアップは実施しているものの、バックアップしたデータを元にシステムを立ち上げるというプロセスは非常に煩雑な作業になるため、災害対策サイトと名乗っていても、データバックアップまでしか実装していないユーザーが多く存在する。HPE SimpliVity 380は、VMware vCenterに統合された管理画面から、この2アクション、データのバックアップ、バックアップデータからのシステムのリカバリーをそれぞれワンクリックで行える。こうしたHPE SimpliVity 380の利点から、山中氏は次のようなターゲットユーザーを想定している。

「情報システム部門の人員が少なく、システムの運用管理に十分に手が回っていないユーザーや、バックアップなどのデータマネジメントに取り組めていないユーザー、もしくはこれから真剣に取り組もうと考えているユーザーに対して、HPE SimpliVity 380は、非常に訴求力が高いですね。しかもHPE SimpliVity 380は2ノードから利用できるため、スモールスタートが可能です。2ノードの場合、相互を直結できるので、10Gbスイッチを必要としない構成も実現します」

今年の6月の発表以降、大きな反響とともにすでに多くの問い合わせを受けているHPE SimpliVity 380は、これからのハイパーコンバージドインフラ市場のさらなる成長や企業システムの革新的な進化に不可欠な存在となるだろう。

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