
Surface Hubが企業の遠隔コミュニケーションを活性化する
Surface Hubが企業の遠隔コミュニケーションを活性化する
Skype for Businessを利用してWeb会議を実施しているユーザー企業は多い。しかし、Web会議を実施するにあたってはアプリケーションだけでなく周辺機器のセッティングなどが必要であり、それらが活発な利用の妨げとなっている例も少なくない。そうしたWeb会議の課題を解消するのが「Microsoft Surface Hub」(以下、Surface Hub)だ。今回は7月5日に内田洋行にて開催された「『Skype for Business』利用率UPセミナー!」で紹介されたSurface Hubと、その利用効果についてレポートする。
生産性の高いWeb会議を実現するオールインワンコラボレーションデバイスが登場
ワークスタイル変革の推進により、Web会議を自社で実施している企業も増加傾向にある。場所や時間にとらわれずに会議を実施できるため、交通費や時間のコストが削減可能で、費用対効果の高いツールといえる。
しかし一方、せっかくWeb会議の実施を試みても、積極的な活用に結びついていないケースも少なくない。なぜなら従来のWeb会議システムは複数の製品を組み合わせて利用する必要があったため、準備に時間がかかったり、情報システム部門のサポートが必要になったりして手軽に使えるシステムではなかったからだ。
日本マイクロソフトが提供するSurface Hubは、前述したようなWeb会議の課題を解決し、より生産性の高い会議やプレゼンテーションを実現するコラボレーションデバイスだ。8月22日から国内展開がスタートする本製品について、内田洋行 営業本部 営業統括グループ ネットワークビジネス推進部 NET1課 矢吹友希氏は「Surface Hubを活用すると、Skype for Businessを利用したWeb会議がさらに簡単に行えるようになる」とその魅力を語った。
タッチするだけでSkype for Businessによる会議がスタート
Surface Hubは、84インチ(4K)モデルと55インチ(フルHD)モデルをラインアップするオールインワンモニターだ。OSにWindows 10 teamと呼ばれるWindows 10 Enterpriseをベースに開発されたOSを採用しており、大画面および会議室での使用向けに新たに設計されたUIを実装している。
例えば、会議が始まる前の待機画面(ようこそ画面)では、デバイスアカウントのカレンダーでスケジュール設定済みの会議や、Skype for Business、ホワイトボード、接続などの簡易的なメニューが表示される。内田洋行の矢吹友希氏は「Surface Hubを活用すると、Skype for Businessで予約した会議が待機画面に表示されるため、タッチするだけで簡単にSkype for Businessを活用したWeb会議がスタートできる。また、本体の側面には専用のSurface Hubペンが取り付けられているが、このSurface Hubペンを取り外すと自動的にOneNoteホワイトボードが起動する。もちろん、二つのアプリケーションを同時に使うこともできるため、Webブラウザーで情報収集しながら情報を手書きでまとめていくような作業も行いやすい」と語る。
議事録作成の手間を省き情報共有の円滑化を実現できる
Surface Hubペンはホワイトボードアプリ以外でも使用できる。例えばPowerPointのデータ上に、修正指示や意見を直接手書きで書き込めるのだ。書き込んだメモはアプリケーション上のデータとして残せるため、議事録を作成する手間も削減できる。
「本製品は最大100ポイント同時タッチに対応しており、複数人での同時操作も可能だ。Surface Hubペンによる書き込みは3本同時に行えるため、アイデアがひらめいた瞬間に意見を記入できるなど、スピード感のあるWeb会議が実現できる」と矢吹氏。
Surface Hubのメリットはなんと言ってもOffice 365との相性がよい点だ。前述したPowerPointに加え、OneDriveでの資料共有も行いやすい。また基本的にSkype for BusinessによるWeb会議利用が前提となっているため、遠隔コミュニケーションの活性化につながる。
「Skype for BusinessによるWeb会議は、なかなか企業で普及しない傾向にある。しかし、Web会議専用のデバイスがあればWeb会議の利用率はぐんと向上する。そのため会議室にSurface Hubを1台設置することで、自然にSkype for BusinessによるWeb会議になじむことができ、PCでのWeb会議利用の活性化にもつながる」と矢吹氏。
Surface Hubは役員会議からチームミーティングなど、複数名で行う幅広い会議に活用できる。しかし一方で、導入の課題となるのがコストだ。「1台約200万円程度するため、少々高価に感じるユーザー企業も多いかも知れない。しかしSurface Hubはカメラやスピーカーなどが一体型になった、いわばWeb会議専用のアプライアンス製品。複数の製品を導入することを考えると、合計金額に大きな差はないのではないか」と矢吹氏はコストメリットを語った。
(レビューマガジン社 松尾 澪)
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