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マネージドプリントサービスは今後が期待できる成長市場だ!

マネージドプリントサービスは今後が期待できる成長市場だ!

2017年07月01日更新

マネージドプリントサービスは成長市場
高度なソリューションの付加が課題

年間平均成長率11.3%で市場が拡大

企業のオフィス出力環境の現状を分析した上で最適な出力環境を構築し、その環境を継続的に維持/運用していくアウトソーシングサービス、マネージドプリントサービス(MPS:Managed Print Services)の需要が高まっているようだ。

MPSの導入によって出力環境に関するTCOが把握・削減でき、出力管理業務プロセスの効率化、環境負荷軽減といった効果が期待できるからだ。

IT専門調査会社のIDC Japanが2017年6月12日に発表した国内MPS市場の調査結果によると、2016年の売上額は前年比9.9%増の604億4,000万円だった。また同市場の2016年~2021年におけるCAGR(年間平均成長率)を11.3%と分析しており、2021年の市場規模は1,033億円になると予測している。

2016年も高成長ながら予測を下回った

IDC Japanが調査を開始した2009年以来、国内MPS市場は常に前年比成長率15%前後のペースで成長を続けてきた。しかしながら2016年の実績は昨年の同社の予測17.1%を大きく下回る9.9%の成長に留まった。

その要因について同社は近年のMPSのコモディティ化に伴ってプリント環境改善ニーズの高いユーザー企業への販売が一巡したこと、当初期待されていたMPSをベースとした高度なソリューション提供が進んでおらず、ユーザー企業の高い期待に応えられなかったことなどが成長鈍化の原因であると分析している。

デジタルトランスフォーメーションに伴う変化を注視

国内IT市場においてはモバイル、クラウド、IoT、AI/認知システムといった新技術を前提としたビジネスモデルの変革があらゆる産業分野で起きようとしている。

いわゆるデジタルトランスフォーメーション(DX)と呼ばれるこうした動きはプリント環境にも大きな影響を与える可能性がある。こうした中でMPSによって得られた顧客との強固な関係を使って、DXを前提とした高い付加価値を持つソリューションの展開を始めたベンダーが出始めているとIDC Japanは指摘する。

IDC Japanでイメージング、プリンティング&ドキュメントソリューション グループマネージャーを務める石田英次氏は「2016年、国内MPS市場は成長が鈍化、市場自体が大きな転換点を迎えている。MPSで確立することができる強固な顧客関係を活用し、DXを前提とした高度なソリューション展開が再成長のカギとなる」と分析している。

まだMPS市場の売上全体に占める割合は小さいものの、こうした動きが今後、国内MPS市場を再び高い成長に導くことができるのか注目する必要があるだろう。(レビューマガジン社 下地孝雄)

■国内MPS市場 売上額予測(2012年~2021年)

※数値は2016年までは実績、2017年以降は予測。 出所:IDC Japan

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