ホーム > PC-Webzineアーカイブ > 国内サーバー市場は台数が増加して金額は減少

国内サーバー市場は台数が増加して金額は減少

国内サーバー市場は台数が増加して金額は減少

2017年07月18日更新

国内サーバー市場は台数が増加して金額は減少
総合的なベネフィットをアピールして商機を獲得

金額は減少だが台数は増加

2017年第1四半期(1月~3月)の国内サーバー市場は出荷額がマイナス成長だった。メインフレームおよびその他のサーバーの出荷額が前年同期比で二桁のマイナス成長となったことが要因のようだ。一方で出荷台数は前年同期比でプラス成長だった。

IT専門調査会社のIDC Japanが2017年6月30日に発表した国内サーバー市場の調査結果によると、2017年第1四半期の国内サーバー市場規模は1,265億円で、前年同期から5.7%減少した。ただし出荷台数は13万9,500台で、前年同期から1.3%増加した。

x86サーバーの出荷額は前年同期から微減となり、全サーバー出荷額のプラス成長要因にはならなかった。また全サーバー出荷台数の99%を占めるx86サーバーの出荷台数が前年同期比でプラス成長であったことが、全サーバーの出荷台数の増加につながった。

x86サーバーの出荷が市場を支える

x86サーバーの出荷額は前年同期比1.0%減で939億円だった。出荷台数は同1.3%増で13万8,000台だった。クラウドサービスベンダーに加えて金融、製造、通信といった大企業向けの需要が堅調であったことが成長を支えたもようだ。

メインフレームの出荷額は前年同期比11.7%減で234億円、その他のサーバーの出荷額は同27.9%減で93億円だった。メインフレームとその他のサーバーの出荷額が二桁のマイナス成長になったのは、前年同期にあった官公庁、金融、製造向けの大型案件を補うほどの出荷がなかったことや、その他のサーバーにおける低単価の中小型サーバー出荷比率が増加したことが要因と見られる。その他のサーバーの出荷台数は前年同期比4.9%増の1,326台だった。

出荷額では富士通とNECがトップ2

ベンダー別の出荷額では富士通が首位を獲得しました。その他のサーバーは二桁のマイナス成長だったがx86サーバーは官公庁や大企業向けの出荷が貢献し、二桁のプラス成長だった。メインフレームも金融の大型案件が貢献し二桁のプラス成長だった。

2位はNECだった。前年同期の大型案件の反動でメインフレームでは二桁のマイナス成長だった。またx86サーバーもマイナス成長となった。

3位は日本ヒューレット・ パッカード(HPE)(※)となった。x86サーバーは二桁のマイナス成長だったが、その他のサーバーは通信の大型案件が貢献して二桁のプラス成長となった。

4位は日立製作所だった。前年同期の大型案件の反動でメインフレームとx86サーバーは二桁のマイナス成長となった。その他のサーバーもマイナス成長だった。5位はデルでx86サーバーは二桁のプラス成長だった。通信などへの大口案件が貢献したもようだ。

※データの出所であるIDCおよびIDC Japanではベンダーランキングを企業グループにて扱っている。2016年11月に米国Hewlett-Packard Enterpriseと米国SGIが合併したため、HPEの出荷実績には日本SGIの出荷実績を含んでいる。

総合的なベネフィットを顧客にアピールすべき

IDC Japanでエンタープライズインフラストラクチャ リサーチマネージャーを務める下河邊雅行氏は「x86サーバーはクラウドサービスベンターに加えて、大企業向けの出荷が堅調であった。メインフレームとその他のサーバーはミッションクリティカル業務用途としての需要が依然として底堅い。クラウドファーストという考え方が進んでいるが、大企業を中心にクラウドサービスかオンプレミスかといった二者択一の選択ではなく、組織全体を俯瞰して最適なコンピューティングリソースを選択するという考え方が定着しつつある。ITベンダーは製品のスペックやソリューションの優位性を訴求するだけではなく、顧客の経営に貢献するITインフラベンダーとして、顧客が得られる総合的なベネフィットを訴求してゆく必要がある」とコメントしている。(レビューマガジン社 下地孝雄)

■国内サーバー市場ベンダーシェア(出荷額・2017年第1四半期)

出所:IDC Japan

キーワードから記事を探す