ホーム > PC-Webzineアーカイブ > 戸田覚が教えるデジタル手書きのメリット

戸田覚が教えるデジタル手書きのメリット

戸田覚が教えるデジタル手書きのメリット

2017年07月19日更新

PCの手書き機能を使いこなそう

テーマ:デジタル手書きで記録を効率化

今回はデジタルの手書きについて説明していく。Surfaceなどペンが使える2in1 PCがどんどん増えているし、Windowsも標準で手書き機能を拡充している。ところが、せっかくのペンなのに使いこなしている人はさほど多くない。今回は仕事の記録にデジタル手書きを使うメリットを紹介していこう。

手書きの自由さ+デジタルのメリット

デジタル手書きのメリットは、自由に書けるということに尽きる。いまだに、IT系の企業でさえ打ち合わせに紙とノートを利用している人を見かける。その理由は自由に書きたいから——という方が大多数だ。テキストの議事録では、ホワイトボードに書き込まれた図などは写せないからだ。また、手書きは速度が早く、丸で囲んで強調したり、×で情報を消すのも簡単だ。

デジタル手書きなら、そんな手書きの自由さが享受できる。さらに、デジタルゆえのメリットも見逃せない。OneNote 2016(以下、OneNote)やMetaMoJi Noteで記録した手書きのノートは、デバイスを問わずに利用できる。Surfaceで手書きしたノートをiPhoneで確認することも可能だ。手書きのノートだと会社に置き忘れたら、出先では見られない。もちろん、今どきノートが同期できるくらいは当たり前のことだと思うだろう。だが、紙と比較するとそのメリットはあまりにも大きく、バックアップを取れる点も見逃せない。紙のノートは失ったら二度と戻らないのだ。

デジタルの手書きは紙に迫る書きやすさに進化している。

実は、筆記の自由度もデジタルの方が優れている。自由に色を使えるうえに、間違ったらきれいに消せる。紙のノートでカラーを使って筆記し、きれいに消せる筆記具はほとんど見当たらない。消せるボールペンなどを使っても、紙へのダメージは少なくない。何度も消して書いてを繰り返すのは無理だ。

ところが、デジタルの手書きならデータの消去なので簡単・完璧に消せる。間違えたら消しゴムを使うか、元に戻す機能で消せば良い。しかも、複数のペンを持ち歩かなくても自由に色やペンの太さが変えられるのだ。

その気になれば写真を貼り付けることも簡単で、これを紙でやろうとすると大変な手間がかかる。よく、スマートフォンでメモのために写真を取っている方を見かけるが、あとで探すのに大変な思いをしているだろう。メモと写真が一致しないからだ。OneNoteなどでノートと写真を一体化させておけば、とても簡単に見つけられるはずだ。

クラウドにファイルを保存するのが当たり前になっており、デバイスを問わずにノートを共有できる。

写真をメモとして貼り付けるのも朝飯前だ。

検索はあまりあてにならない

手書きでノートを記録する際には、検索性に注意して欲しい。EvernoteやOneNoteは手書き文字の検索にも対応しているのだが、残念ながらあまりあてにはならない。

そこで、検索キーワードになる重要な文字列はデジタルに変換しておくとよいだろう。OneNoteなら手書きで書いた文字を選択して右クリックすると、テキストに変換できる。こちらはかなりの精度なので、ていねいに書いた文字なら問題なくテキスト化できるはずだし、必要に応じて修正すれば良い。こうしておけば、キーワードがテキストになるので、100%検索でヒットする。MetaMoJi Noteでも同様に手書きの文字の一部をデジタル化しておけばよい。少々手間がかかるのだが、打ち合わせなどが終了した際に、1〜2分作業すればいいのだ。

検索を考えると、キーワードになる文字列はデータ化しておきたい。

また、ページ数はなるべく増やさない方が便利だ。我々が手書きをする際には、どうにも紙とペンの作法が抜けない。だから、画面に表示されたそのままの状態で書き始めてしまう。だが、デジタルの手書きは、用紙という感覚がまず希薄なのだ。

だから、ボリュームが多くなりそうなら、まず画面を拡大してしまい、広いエリアに書いていけばいい。全体が広いので、たくさんの情報が1枚に収まる。あとでチェックするときに一覧性が高く読みやすいはずだ。

もし、予想よりもメモの量が多くなったら、すでに書いた文字や図をまとめて選択し、縮小すればいい。すると、ページにはまたスペースが生まれるので、そこに書いていけばよいというわけだ。

録音と併用すればさらに便利

僕の手元には、すでに数千ページのノートが溜まっている。クラウドに保存しているので、おそらく半永久的に失われることはないだろう。今後もどんどん増えていくからこそ、探しやすさや一覧性には留意したいものだ。ただし、紙のノートと違って日付は自動で設定されるので書く必要はないだろう。

最後におすすめしたいのが、録音との併用だ。OneNote、MetaMoJi Noteともに、録音が簡単にできる。打ち合わせの間中録音しておけば、手書きのノートと録音した音声データが一体化してあとで簡単に再利用できるようになる。

少々わかりにくいのだが、録音を貼り付けている。

ICレコーダーやスマートフォンで会議を録音している様子をよく見かけるが、あとで再生しながら聴くのは結構面倒。PCのほうが楽だろう。しかも、ファイル管理の手間を考えなくてよいのは大きなメリットだ。すでに、音声データをテキスト化するアプリが登場している。アプリの機能が進化すれば、ノートに貼り付けた音声データも自動でテキスト化できる日が来るだろう。

マイクロソフト、アップルともに、デジタルの手書きには力を入れている。今後はさらに使い勝手が向上し、近い将来、紙のノートを超えるだろう。アプリもどんどん登場してくると予想している。

キーワードから記事を探す