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ウェアラブルデバイスは世界・国内ともに腕時計タイプが安定的に成長する

ウェアラブルデバイスは世界・国内ともに腕時計タイプが安定的に成長する

2017年07月26日更新

2021年の世界ウェアラブルデバイス出荷台数は2017年の2倍
世界・国内ともに腕時計タイプが安定的に成長する

好調なペースで市場が拡大を続ける

IT専門調査会社のIDC Japanはウェアラブルデバイスの2021年までの世界および国内での出荷台数の予測を2017年7月3日に発表した。これはIDCが発行する「Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker」の予測に基づくもので、2017年には1億2,550万台と予測されるウェアラブルデバイスの出荷台数は、2021年には2億4,010万台に成長すると見込まれ、好調なペースでの市場拡大が期待されている。

米国IDCでウェアラブルデバイスチーム リサーチマネージャーを務めるレイモン・リャマス氏は「ウェアラブル市場は新しい段階に入りつつある」と指摘する。そして「市場が立ち上がって以来、求められていたのは認知と関心を呼び起こすために製品を投入することであったが、今やユーザーエクスペリエンスを正しく理解することが重要となっている。ハードウェアのルックアンドフィールから洞察力のあるデータをいかにして収集、分析、そしてユーザーに提示するかが問われている。これがユーザーに意味するのは今後数年間で今日世に出ているデバイスが陳腐なものに見えてしまうような第二、第三世代のデバイスが身近なものになるということである。デジタルアシスタント、携帯電話接続、大規模システムへの接続は、自宅でも職場でも可能になると期待される。同時に市場に投入されるデバイスの多様性の拡大と価格の下落により、これらのデバイスはより多くの人に提供されるようになると期待される」とコメントしている。

■世界ウェアラブルデバイス出荷台数・2017年および2021年の予測(タイプ別、単位: 百万台)

出所:IDC Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2017Q1, 7/2017 / IDC Japan

米国IDCでMobile Device Tracker シニアリサーチアナリストを務めるジテシュ・ウブラニ氏は「この恩恵を受けるのはエンドユーザーだけではない。ソフトウェアデベロッパーやチャネルパートナーはアプリ、サービス、およびデータの分類を提供し、それらは多くのウェアラブルデバイスの成長をサポートすることになるだろう。デバイスの展開という観点から見るとウェアラブルデバイスは生産性を高め、コストを削減し、長期的にはROIを向上させるという恩恵をビジネス分野に与えることになる」とコメントしている。

国内では腕時計型が市場の約半数

IDCが発行する「Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker」のデータでは、日本国内のウェアラブルデバイスの出荷予測も提供している。同Trackerでは国内市場の2021年の年間出荷台数は135万台と予測している。タイプ別で見ると腕時計型が市場の約半数を占め、堅調な成長が予測されます。

■国内ウェアラブルデバイス出荷台数・2017年および2021年の予測(タイプ別、単位: 百万台)

出所:IDC Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2017Q1, 7/2017 / IDC Japan

IDC JapanでPC、携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストを務める菅原 啓氏は「国内市場は機能面で優れ、「ウェアラブルデバイスと言えば腕時計型」との認知もある腕時計型が市場をリードする趨勢が今後も続くと見ている」と分析している。

そして「だが世界市場の規模と比べて国内市場の規模は圧倒的に小さい状況が続くことが懸念される。今後のさらなる市場の拡大にはユーザーに対してベネフィットを明確に提示し得る商品とソリューションを提供することが肝要になる」とコメントしている。

製品タイプ別の動向

【腕時計型】ベーシックタイプの市場規模が年々拡大

今後5年間はウェアラブルデバイスの市場において腕時計型が多数派になると考えられる。しかしながら腕時計型のマーケットを仔細に見てみるとベーシック型(サードパーティー製のアプリを実行できないもの。例: ハイブリッドウォッチ、フィットネス/GPS時計および子供向け時計)はスマートウォッチ(Apple WatchやSamsung Gear、Android Wear上でサードパーティー製のアプリを実行可能なもの)市場を上回るものと見られる。

伝統的な時計メーカーはリソースをハイブリッドウォッチに振り向けてきており、そのおかげでベーシックタイプの市場規模は年々拡大を続けている。しかしながらスマートウォッチは携帯電話との接続機能がより一般的なものになるため、2019年以降は市場拡大が加速するものと考えられます。

【リストバンド型】腕時計型へのシフトが加速する

かつてはウェアラブル市場のリーダーであったリストバンド型は、今後数年間の成長は鈍化すると見られる。リストバンド型デバイスはマスマーケット向けには十分な機能を備えた低コストの商品により、市場の形成を続けていくだろう。ユーザーは追加機能とさらなる多用途性を求めて、リストバンドの次に腕時計型へとシフトしていくと考えられる。

【耳掛け型】リアルタイムでの翻訳機能が実現される!?

Bluetoothにより音声通話機能を追加で提供するだけのヘッドセットはスマートフォンへデータをフィードバックする追加機能を今後搭載すると考えられる。その先行事例はBragi社のDashとサムスンのGear Icon Xだ。これらの追加機能はユーザーのフィットネスデータを収集することに焦点を当てると同時に、リアルタイムでの音声フィルタリングあるいは翻訳機能も目指している。

【靴・衣類型】スマート衣類市場は中国ベンダーによって進展

「スマート衣類」市場はシャツ、ベルト、靴、靴下、その他の衣服を提供する中国の多くのベンダーのおかげで、大きな前進を遂げた。プロのアスリートやチーム、組織はプレーヤーのパフォーマンスを向上させるために使い方を検討しているところだ。今後見込まれるグーグルとリーバイスのProject Jacquared対応のジャケットのリリースは、今年大きくマーケットを変えようとしている。

【その他】独創性とニッチで面白い製品が登場する!?

クリップオンデバイス、非AR/VRアイウェアなど、あまり知られていない製品もある。これらは大きな成長は見込まれていないが、多くのベンダーが独創的な新しいデバイスと用途でニッチなユーザーに対応していくだろう。

レポート:レビューマガジン社 下地孝雄

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