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国内モバイルデバイス市場は引き続き盛況、2020年以降への備えも必要

国内モバイルデバイス市場は引き続き盛況、2020年以降への備えも必要

2017年07月07日更新

国内モバイルデバイス市場は引き続き盛況
2020年以降に向けて今から備えも必要

前年同期比17.3%増の1,410万台

デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に欠かせないクラウドとモバイルの活用。そうした世界的な潮流を受けてか、国内のモバイルデバイスの市場も盛況のようだ。

国内モバイルデバイス市場(スマートフォン市場、タブレット市場、PC市場、データ通信カードなどのData Communicationを含む)における2017年第1四半期(1~3月)の出荷台数の実績および2017年~2021年の予測をIT専門調査会社のIDC Japanが2017年6月19日に発表した。
発表によると2017年第1四半期の国内モバイルデバイス出荷台数は、前年同期比17.3%増の1,410万台だった。これは家庭市場の中心であるスマートフォンやビジネス市場の中心であるPCがプラス成長になったのに加えて、タブレットも家庭市場でプラス成長になったことが要因となった。

Androidデバイスが大幅なプラス成長

スマートフォン市場は新製品のAndroid搭載携帯電話や、Android端末の通信事業者向けの出荷が好調に推移したことによって、前年同期比30.1%の大幅なプラス成長となり、iPhoneも同6.3%のプラスで安定的な成長を維持した。

PC市場も全体として6.3%のプラス成長となった。PCは中堅中小企業を中心とした買い替えサイクルの回復により、ビジネス市場では前年同期比6.3%増と出荷を伸ばした。また家庭市場向けPCも量販店での在庫調整が一段落したため、前年同期比6.4%増の出荷となった。

タブレットは家庭市場では通信事業者向けモデルが好調だったことから前年同期比9.7%のプラス成長となったが、ビジネス市場では依然として厳しい状況が続いたことから前年同期比15.2のマイナス成長となり、全体では3.0%のプラス成長でした。

スマホとPCは好調、タブレットは厳しい

2017年通年の国内モバイルデバイス市場は、前年比10.5%増の5,367万台と予測している。IDC Japanでは家庭市場向け出荷は前年比10.8%増の4,231万台、ビジネス市場向け出荷は9.7%増の1,136万台を見込んでいる。

スマートフォン市場はビジネス市場向けおよび家庭市場向けともに従来型携帯電話からAndroid搭載携帯電話への切替えが進むことや、iPhoneが幅広いラインアップで堅調な成長を維持すると見られるためプラス成長が予測されるという。

PC市場は買い替えサイクルの回復などにより3.7%の微増が見込まれ、家庭市場およびビジネス市場ともに回復が期待できるという。またタブレット市場は家庭市場でのキラーアプリケーション不在の解消による実需回復への方策、およびビジネス市場でのPCとの差別化の困難さという課題への処方箋が見出せない状況が続くため、出荷が進まないと予測している。

今から2020年以降への備えが必要

IDC JapanでPC、携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストを務める菅原 啓氏は「モバイルデバイス市場全体の2016年~2021年のCAGR(年間平均成長率)は1.1%と予測している。ビジネス市場の中心であるPCは買い替えサイクル等の観点から市場環境が好転しつつあると見込まれる。ただし家庭市場では大きな市場の変化は期待できないだろう。スマートフォンは家庭市場で従来型携帯電話からAndroidベースの携帯電話への切替えが進むことや、ラインアップの拡大により従来型携帯電話からiPhoneに切り替える層が存在すると見られることから、市場自体は2019年頃までは活性化すると予測している。全体としては2017年の国内モバイルデバイス市場は前年比プラス成長が期待されるが、2020年以降の市場の停滞に備えて各プレーヤーは新たなイノベーションの種をまいておく必要があるだろう」と提言する。(レビューマガジン社 下地孝雄)

■国内モバイルデバイス市場 出荷台数予測(2016年~2021年)

※Data Communicationは3G/4Gパーソナルルーター、通信データカードが対象。
※数値は2016年までは実績、2017年以降は予測。
出所:IDC Japan

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