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セキュリティ [ Security ] つながる世界のセキュリティ ~Digital Transformation時代に向け~

セキュリティ [ Security ] つながる世界のセキュリティ ~Digital Transformation時代に向け~

2017年07月31日更新

つながる世界のセキュリティ
~Digital Transformation時代に向け~

IT Japan 2017レポート

日経BP社は「デジタルイノベーションで創る競争戦略」をテーマに2017年7月5日~6日の三日間、都内のホテルにおいて「IT Japan 2017」を開催した。講演には経営トップや有識者、著名人を招き、IoTやAIなどの最新テクノロジーを活用して「何をするのか」についてさまざまな知見が紹介された。ここではトレンドマイクロ株式会社 取締役副社長 大三川彰彦氏がこれからの日本に必要なサイバーセキュリティについて説明する。

トレンドマイクロ株式会社 取締役副社長 大三川彰彦氏

「DXディスラプション」に注意せよ

登壇したトレンドマイクロ株式会社 取締役副社長 大三川彰彦氏はデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展について「変化に乗り遅れると破壊が生じる。例えば自動運転が普及して事故が無くなると保険のビジネスはどうなるのか。移動がスムーズになって渋滞がなくなると、不動産の価値が変化するのではないか。車内空間が快適になり音楽や映画、VRが高品質で楽しめるようになると映画館やコンサートホールの経営はどうなるのか。DXは必須だが一方でDXディスラプションが起こる」と意見を述べた。

現在、ITをはじめとするさまざまなインフラが新たなインフラに移行している。そしてユーザーの行動が変化している。このようにテクノロジーの進化に伴ってヒトの行動が変化すると新たな利益が生じる一方で、新たな問題も生じる。それが昨今のサイバー空間における深刻な脅威だ。

4社に1社はすでに侵入されている!?

記憶に新しいのが今年(2017年)5月に世界中で猛威を振るったランサムウェア「WannaCry」だろう。そのほかにもさらに大きな脅威が次々と発生している。

日本における脅威の被害状況について57.2%の企業や組織がインシデントを経験しており、事故が発生した際の被害額は平均2億円以上に上る。また25.3%が年間被害額が1億円を超えると回答しており、脅威の深刻化と対策の強化が迫られていることがわかる。

さらに恐ろしいのはサイバー攻撃を受けてもすぐには気が付かないことだ。攻撃の手法が巧妙化しており利用されるテクノロジーも進化しているため、企業内および組織内に不正に侵入されても気付くのは平均約5カ月も経ってからだという。そして今でも4社に1社はすでに侵入されているという。

従来と最新の融合で防御を強化

このように巧妙化を続け増大する脅威と変化し続けるIT環境において、脅威に対して迅速に対応することは極めて困難だ。こうした企業や組織の課題を解決するためにトレンドマイクロでは「XGen」(クロスジェン)というアプローチを提唱している。

XGenはAIによる機械学習と従来から提供しているセキュリティ対策技術を組み合わせ、各技術の強みを活かしながら弱みは相互に補完し合うアプローチだ。

XGenの必要性について大三川氏は「従来のセキュリティ製品は既知の脅威に強い。最新のセキュリティ製品は未知の脅威や亜種に効果的だ。ただし誤検出も多い。XGenでは従来のソリューションと最新のソリューションが一体化して防御する仕組み。異なるベンダーのさまざまnソリューションを個別に運用するのは現実的ではない。XGenで一体化するべきだ」と意見を述べた。

なおトレンドマイクロでは「ウイルスバスター コーポレートエディション XG」などの製品がXGenに対応している。さらに複数の製品を連携させる「Connected Threat Defense」を活用することで、より高度な標的型攻撃対策が実現できるという。(レビューマガジン社 下地孝雄)

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