
マイクロソフト、Windows 10 Sなど教育機関向け製品を発表
教育市場戦略
Windows 10 Sを含む教育機関向け新製品をMSが発表
マイクロソフトは5月2日、教育機関向けの「Windows 10 S」の提供を発表した。Windows 10 Sは、セキュリティとパフォーマンスに特化して合理化された、Windows 10 Proの特別な構成となる。Windowsストアのアプリケーションだけを使用することができ、Microsoft EdgeでWeb閲覧の安全性を確保することで、高速かつ安全なPC利用を実現する。Windows 10 SとWindows 10 Proの機能比較は下部の表の通り。大きな違いは、「Windows ストア以外のアプリケーション」の利用と、「オンプレミスのドメイン参加」の可否になる。
Windows 10 Sで実行できるのはWindowsストア経由でダウンロードできるアプリケーションに限定されるため、他の場所からアプリケーションをダウンロードする場合のリスクを排除して安全性を重視したいというユーザーに最適だという。ダウンロードされたアプリケーションは安全な「コンテナ」内でローカル実行される。Windowsストアから購入したアプリケーションは、Microsoftアカウントにリンクされるため、Windowsストアから別のWindows 10 PCにインストールしたアプリケーションは、同じMicrosoftアカウントでログインすればWindows 10 S構成のPCにもインストール可能だ。
13・5インチノートPCも発売
マイクロソフトの発表では、今後数カ月の間に各デバイスパートナーから、Windows 10 Sを搭載した教育機関向けPCが提供される予定だというが、同社ではそれに先駆けてWindows 10 Sを搭載する13・5インチノートPC「Surface Laptop」を6月15日に米国などで発売する(日本での発売は未定)。第7世代 インテル Coreプロセッサーを搭載し、最大14・5時間のバッテリー駆動時間。Windows 10 Sの性能、使いやすさ、セキュリティを大学生に提供するためだとしている。
また、マイクロソフトはWindows 10 SやSurface Laptopと同時に、教室向けMicrosoft Teamsの提供も発表した。Microsoft TeamsはチャットベースのWebワークスペース。Microsoft Teamsの教室向けバージョンは、教員と児童・生徒・学生が共に学べる教室向けデジタルハブとなり、コラボレーションを加速させるツールとなる。
マイクロソフトでは、教育機関向けのサービスや製品として次のようなラインアップを提供していく予定だ。
・教育機関向けWindows 10 PCの新モデル(189ドル?)
・学校内の既存Windows Pro PCに向けた無料のWindows 10 S
・無料のMicrosoft Office 365 for Education with Microsoft Teams
・Microsoft Intune for Educationの無料試用版
など
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