ホーム > PC-Webzineアーカイブ > CADデータを現場で確認・編集できる「AutoCAD モバイル アプリ」

CADデータを現場で確認・編集できる「AutoCAD モバイル アプリ」

CADデータを現場で確認・編集できる「AutoCAD モバイル アプリ」

2017年06月19日更新

CADデータを現場で閲覧・編集

AutoCAD モバイル アプリは、AutoCAD / AutoCAD LTのサブスクリプションメンバーであれば追加費用なしでフル機能が利用可能だ。

タブレットやスマートフォンなどのスマートデバイスの現場活用が広がっているのが建設業界だ。建設業界では図面などを現場で確認しながら作業を行うケースも多いが、かさばる紙の図面を電子化することで、タブレットやスマートフォンで確認・編集できる環境を構築する企業が増えているのだ。電子化することで図面データの共有なども手軽に行える。図面データとスマートデバイスの活用は、現場だけに限らず、外出先や移動中、自宅など、いつでもどこでもデータを扱えるようになるため、業務の仕方、働き方を変えられるようになる。


こうした中、2D、3D図面を作成できる「AutoCAD」シリーズを提供しているオートデスクは、Windows 10 Mobileにも対応したモバイルアプリケーション「AutoCAD モバイル アプリ」をリリースしている。従来まで「AutoCAD 360」「AutoCAD WS」という名称で提供されていたアプリケーションだ。AutoCAD モバイル アプリでは、2Dの図面の確認と簡単な修正、3Dの図面の確認がスマートフォンなどで行える。


「AutoCAD モバイル アプリを利用すれば、いつでも現場で最新の図面にアクセスして、気になるところに朱入れをしたり、簡単な修正を行うことが可能になります。モバイルデバイスによる電子化した図面の閲覧は他のアプリケーションの利用で実現しているケースもありますが、その際はAutoCADで利用されるDWGファイルをPDFファイルに変換して見なければならないといった手間がかかる場合も少なくありません。しかし、DWGファイルをそのまま扱えるAutoCAD モバイル アプリならば、そうした手間はなくせます」


AutoCAD モバイル アプリで扱うデータはクラウドストレージにアップロードされるため、関係者の間で共有できる。オフラインでの作業にも対応していて、オフライン時に行われた修正などは、オンラインになった時点でクラウドストレージ上のデータに反映される。また、現場のラフな環境でも正確な円や直線が描ける「スマートペンツール」も利用可能だ。

普段の業務の在り方を変える

AutoCAD モバイル アプリはContinuum でも利用できる

Windows 10 Mobileに対応したAutoCAD モバイル アプリのワークフローとしてオートデスクでは、「現場や外出先でスマートフォンなどを利用してAutoCAD モバイル アプリで図面を開く」→「現場や外出先で図面編集、マークアップ、計測」→「更新された図面を同僚や顧客と共有」→「会社に戻って更新された図面をAutoCADで開く」といった例を提示している。


AutoCAD モバイル アプリはContinuumにも対応しているため、画面を投映できるモニターやPCがある場所であれば、キーボードやマウスを使った編集作業が可能になる。「こんな便利な機能があるのかという驚きの声を販売パートナーさまからもいただいています」(大浦氏)
AutoCAD モバイル アプリの活用で業務の在り方が変わる例は以下の通りだ。


■設計者
・紙の図面の持ち歩きが不要に
・現場でモバイルデバイスを使ってDWGファイルにアクセス可能
・現場で図面に変更を加えたり、新しい図面を作成できる
・作業した内容を同期して、AutoCAD/AutoCAD LTからアクセス


■土木エンジニア
・土地や構造物を測量
・計測結果を図面に直接記録
・ファイルを同期して、オィスのチームと共有


■施工業者
・現場で最新の図面にアクセス
・見積、設置、法令準拠のために正確なデータや寸法を確認
・図面のマークアップと修正
・設計者や土木エンジニアと変更内容を共有

図面を3Dで表示して形状を確認できる。
2D図面を作成。
中心を自動的にナビゲートする機能で、穴の複写作成を支援。

既存顧客にアピール

AutoCAD モバイル アプリは、AutoCAD/AutoCAD LTのサブスクリプションメンバーであれば、Premiumプランが追加費用なしで利用できる。図面の閲覧や編集、新規作成、計測ツールの利用などのフル機能が利用でき、25GBのストレージと最大ファイルサイズ30MBに対応する。上位プランにはUltimateが存在し、こちらは別途費用がかかるが、ストレージ容量が100GB、最大ファイルサイズは40MBまで対応する。AutoCAD モバイル アプリはサブスクリプションメンバー以外でも無料で使えるが、こちらはストレージ容量が5GB、最大ファイルサイズは10MBに対応し、利用できる機能は図面の閲覧や計測ツールに限られ、編集や新規の作成などはできない。


「まずはAutoCAD/AutoCAD LTを利用されているお客さまに対して、AutoCAD モバイル アプリとWindows 10 Mobile搭載スマートフォンの提案が有効でしょう」と大浦氏は話す。現場でDWGファイルへのアクセスを必要とするユーザーや、外出先で作業を行う機会が多いユーザーに対して、AutoCAD モバイル アプリとWindows 10 Mobile搭載スマートフォンの訴求力は高いというのだ。自宅のPCなどを使ってWindows 10 Mobile搭載スマートフォンのContinuum経由でAutoCAD モバイル アプリを活用する利点などもアピールできれば、働き方の改革という視点で導入を促せるだろう。

「まずは既存顧客に対して、AutoCAD モバイル アプリとWindows 10 Mobile搭載スマホの提案が有効です」

オートデスク 技術営業本部
建設ソリューション クラウドスペシャリスト
大浦 誠 氏

キーワードから記事を探す