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ビジネス課題の全領域にデジタルトランスフォーメーションが関連

ビジネス課題の全領域にデジタルトランスフォーメーションが関連

2017年05月30日更新

「デジタル関連」コンサル市場は前年比40.3%増の1,200億円に拡大

デジタルトランスフォーメーションが合言葉

企業が直面する課題の全領域にデジタルトランスフォーメーション(DX)が関連しており、DXの実現に向けた取り組みが進展しているようだ。IT専門調査会社のIDC Japanが2017年5月22日に発表したビジネスおよびITコンサルティングで構成される「国内コンサルティングサービス市場」の調査結果によると、デジタル関連コンサルティング市場の支出額は2016年に前年比40.3%増と非常に高い成長率で拡大し、約1,200億円になったという。
同社ではコンサルティングサービス市場の中でクラウド、ビッグデータ/アナリティクス、モビリティ、ソーシャル技術といった第3のプラットフォームの導入/活用に関わるコンサルティング案件をデジタル関連コンサルティングと定義している。
同調査の結果では2016年の国内コンサルティングサービス市場は前年比4.8%増の6,792億円で、コンサルティングサービス市場に含まれるビジネスコンサルティング市場の2016年の支出額は、前年比7.0%増の3,625億円と特に高い成長を記録したという。

経営層と業務部門の両方で問題意識が広がる

2016年のコンサルティングサービス市場のサービスセグメント別では戦略、財務/経理、業務改善、組織/変革、GRC(ガバナンス、リスク、コンプライアンス)その他の5セグメントの全領域で前年比6%を超える成長を記録している。
産業分野を問わず経営層におけるDXの重要性の認識が広がったことに加えて、現場に近い業務部門などにおいても新たな事業モデルや生産性向上のためにデジタル技術の活用を進めることが不可欠となっており、全てのビジネス領域でDX支援コンサルティングの需要が高まっている。
主要ファームはDX支援に向けた人材強化に引き続き積極的で、サービス提供側の対応力も徐々に拡大している。これらのことから2017年以降もデジタル関連コンサルティング市場は高成長を継続し、2016年~2021年のCAGR(年間平均成長率)は23.8%で拡大し、2021年の支出額は3,484億円に達すると同社は予測している。

コンサル事業者にもDXの実現が求められる

国内コンサルティングサービス市場 支出額予測(2016年~2021年)
※数値は2016年は実績、2017年~2021年は予測。
※コンサルティングサービス市場はビジネスコンサルティング市場とITコンサルティング市場の合算。
※ITコンサルティングでは第3のプラットフォームの導入/運用を「主要な目的」とする案件をデジタル関連コンサルティングの対象とした。
出所:IDC Japan

国内コンサルティングサービス市場は上記を背景として2016年~2021年のCAGRは3.9%で成長し、2021年には8,238億円に達すると予測している。IDC JapanでITサービス シニアマーケットアナリストを務める植村卓弥氏は次のように提言している。
「国内企業のDXに対する取り組みがこれまでの先進的顧客層からより主流層の(一般的な)顧客へと拡大する中で、コンサルティング事業者は最適なデリバリー体制を構築することが求められる。特に採用と育成を戦略的に進めることや、中長期的には従来型案件に従事してきた産業別/業務別コンサルタントにおけるデジタル関連案件への対応力を強化することがより重要になる」(植村氏)
デジタル関連コンサルティングサービスへの需要拡大に伴い、コンサルティング事業者側にもデジタルトランスフォーメーションの実現が求められているということだ。
(レビューマガジン社 下地孝雄)

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