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標的型攻撃の増加で多層防御に対応する製品の需要が高まる

標的型攻撃の増加で多層防御に対応する製品の需要が高まる

2017年04月10日更新

Information Security

標的型攻撃対策需要でUTM市場が伸張

IDC Japanは、「国内情報セキュリティ製品市場予測」を発表した。本調査によると、2016年の国内情報セキュリティ製品市場規模は、前年比4.0%増の2,807億円と予測している。セキュリティソフトウェアは市場規模が前年比4.2%増の2,339億円、その内SaaS型セキュリティソフトウェアの市場規模は前年比20.2%増の173億円と推定している。またセキュリティアプライアンス製品の市場規模は前年比3.2%増の468億円と予測した。


2016年のSaaS型セキュリティソフトウェア市場はクラウド/モバイルの進展によって情報資産の活用範囲が拡大し、エンドポイントセキュリティ市場やアイデンティティ/アクセス管理市場を中心に需要が高まっている。国内セキュリティアプライアンス市場は、標的型攻撃対策需要によって多層防御を備えたUTM市場が拡大しているが、ファイアウォール/VPNはUTMへの移行が進み下降基調となった。


これらの背景から2016年の国内セキュリティソフトウェア市場は、クラウドやモビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術を活用した第3のプラットフォームへの移行と標的型サイバー攻撃の対策需要によって、アイデンティティ/アクセス管理市場と企業向けエンドポイントセキュリティ市場、Webセキュリティ市場、ネットワークセキュリティ、そしてセキュリティ/脆弱性管理でニーズが高まったと同社は指摘している。

Network Security

SaaSセキュリティの年平均成長率は15.8%

富士キメラ総研は、ネットワークセキュリティビジネス市場についての調査を実施し、その結果を「2016 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧 上巻・下巻」に取りまとめた。それによると、セキュリティサービス市場は、主にマネージドセキュリティサービスが市場の拡大を牽引しているという。セキュリティ脅威が高度化、複雑化、グローバル化している中で、ユーザー企業自身がセキュリティ製品を導入し、運用することは困難になってきている。そのため高度なノウハウや最新知識を保有するセキュリティベンダーへ運用や監視をアウトソーシングする動きが強まっており、それらの背景がマネージドセキュリティサービスの伸長につながっているという。


国内ネットワークセキュリティビジネス市場を見ると、2015年度はセキュリティ対策製品として早くから導入されてきたファイアウォール/VPN/UTM関連製品を含むゲートウェイセキュリティが市場の47.3%を占めている。成長率が高いのがWebセキュリティで、Webアプリケーション脆弱性検査サービスやWebアプリケーションファイアウォール、WAF運用管理サービスなどが伸張している。


セキュリティ製品市場を見ると、2015年度はソフトウェアが1,104億円、SaaSが151億円、アプライアンスが1,196億円となった。2020年度までの年平均成長率はSaaSが15.8%であるのに対し、ソフトウェアは3.9%、アプライアンスは2.3%と緩やかな成長が予想されている。

Security Solution

個人情報漏洩で特権ID管理パッケージに注目集まる

ミック経済研究所は、「個人認証・アクセス管理型セキュリティソリューション市場の現状と将来展望2016 年度版」を発刊した。本調査の対象となっているのは、WebシングルサインオンパッケージやSSLサーバー証明書サービス、特権ID管理パッケージ、ワンタイムパスワードなどソフトウェアやアプライアンス(ハードトークン)、サービスを活用して本人の認証を行うソリューション及びネットワークアクセスの際の管理ソリューションだ。


個人認証・アクセス管理型セキュリティソリューション市場は、2014年度が512億円強、2015年度が前年対比110.5%の565億円強、2016年度が前年対比107.5%の607億円強になると見込まれている。


最も売上規模が大きいのがWebシングルサインオンパッケージで、近年では業務システムのWeb化、企業間連携、大学間連携などから業種や企業規模を問わず導入ユーザーの裾野が広がり、市場が拡大している。


伸び率が最も高いのが特権ID管理パッケージ。通信教育大手企業の特権ユーザーによる個人情報漏洩事件以降注目が集まっており、2015年度20.7%増、2016年11.4%増と高い伸びを示している。現在では内部不正だけなく、標的型攻撃による情報漏洩対策として有効なソリューションであるとして、高成長が続いていると同社は指摘した。

Security

バイオメトリクス市場は1年で2倍の市場規模に

富士経済は、セキュリティ関連の主要な機器・システム/サービスの市場について調査し、その結果を「2016 セキュリティ関連市場の将来展望」に取りまとめた。本報告書によると、2016年のセキュリティ関連機器・システム/サービス市場は前年比4.4%増の4,704億円が見込まれている。機器・システム市場はリプレース需要が堅調である中、首都圏を中心とした再開発向けの需要は作業員不足などによる工事遅延により伸び悩んでいる。2017年以降は機器・システム市場に加え、多発する国際的なテロ事件や凶悪事件、大規模災害に対する安全・安心ニーズを背景にサービス市場の伸長が期待されている。


注目市場として挙げられたのは監視カメラ市場とバイオメトリクス(顔認証)市場、警備用ロボット/ドローン関連サービス市場だ。特にバイオメトリクス市場は2016年市場規模が8億円と2015年と比較して2倍となる見込みだ。2019年は17億円と2015年と比較して4.3倍の市場となると予測している。2015年から2016年にかけてはマイナンバー制度の開始に伴う情報セキュリティ強化のため、PCアクセス管理用途での導入が増加した。今後は東京オリンピックの開催に伴い、空港やホテル、商業施設などの入退室管理を目的に、顔認証とその他の認証方式の併用が進むとみられている。

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