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サイバー攻撃対策と個人情報保護対策への需要が拡大/ランサムウェアの増加でITリソース全体の対策も必要

サイバー攻撃対策と個人情報保護対策への需要が拡大/ランサムウェアの増加でITリソース全体の対策も必要

2017年03月22日更新

SaaS型セキュリティソフトは前年比20.2%増

国内情報セキュリティ製品市場・製品別売上額予測(2013年~2020年)
出所:IDC Japan

IT専門調査会社のIDC Japanは2017年1月5日、2016年上半期までの実績に基づいたソフトウェアとアプライアンス製品を含めた国内情報セキュリティ製品市場の2016年~2020年の予測を発表した。
同社の発表によると2016年の国内情報セキュリティ製品市場規模は前年比4.0%増の2,807億円になると推定している。セキュリティソフトウェアの市場規模は前年比4.2%増の2,339億円、そのうちSaaS型セキュリティソフトウェアの市場規模は前年比20.2%増の173億円と推定している。またセキュリティアプライアンス製品の市場規模は前年比3.2%増の468億円と推定している。

重要インフラ、マイナンバー、個人情報保護で需要拡大

2016年の国内セキュリティソフトウェア市場はクラウドやモビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術を活用した第3のプラットフォームへの移行と標的型サイバー攻撃の対策需要によって、アイデンティティ/アクセス管理市場と企業向けエンドポイントセキュリティ市場、Webセキュリティ市場、ネットワークセキュリティ、そしてセキュリティ/脆弱性管理でニーズが高まったという。
2017年以降は2019年に開催されるラグビーワールドカップや2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックでの重要な社会インフラへのサイバー攻撃の対策需要と、マイナンバー法や改正個人情報保護法の法規制による個人情報への保護対策強化によって、同市場への需要が拡大すると見られる。
国内セキュリティソフトウェア市場の2015年~2020年におけるCAGR(年間平均成長率)は4.4%で、市場規模は2015年の2,246億円から2020年には2,792億円に拡大すると予測している。

クラウドベース、SaaS型の需要も拡大

SaaS型セキュリティソフトウェア市場はクラウド/モバイルの進展によって情報資産の活用範囲が拡大し、エンドポイントセキュリティ市場やアイデンティティ/アクセス管理市場を中心に需要が高まっていると分析する。
2017年以降は第3のプラットフォームテクノロジーによって実現されるデジタルトランスフォーメーションによって社内/社外にかかわらずさまざまなエンドポイントデバイスから情報資産を活用する機会が多くなり、クラウド型のセキュリティゲートウェイよるセキュリティ対策への需要が高まると見られる。
またマイクロソフトのOffice 365やAzure Active Directoryとのクラウドベースでの連携ソリューションのニーズも高まっており、SaaS型ソリューションに対する需要が拡大すると考えられる。
国内SaaS型セキュリティソフトウェア市場の2015年~2020年のCAGRは15.8%で、2015年の144億円から2020年には299億円に拡大すると予測している。

多層防御を備えたUTM製品が伸びている

2016年の国内セキュリティアプライアンス市場は標的型サイバー攻撃対策需要によって多層防御を備えたUTM市場が拡大している。そのためファイアウォールやVPNはUTMへの移行が進み軟調だったと指摘する。
2017年以降はセキュリティソフトウェア市場と同様、重要社会インフラへのサイバー攻撃の対策需要と、マイナンバー法や改正個人情報保護法の法規制による個人情報への保護対策強化によって、同市場に対する需要が拡大すると見られる。
市場全体の2015年~2020年のCAGRは4.6%で、市場規模は2015年の454億円から2020年には567億円に拡大すると予測している。(レビューマガジン社 下地孝雄)

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