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トレンドマイクロが開発したIoT時代のスマート家電セキュリティ対策

トレンドマイクロが開発したIoT時代のスマート家電セキュリティ対策

2017年03月14日更新

IoT時代のネットワークを守る

ウイルスバスター for Home Network

スマートフォンやタブレットだけではなく、ゲーム機やスマートテレビ、ネットワークカメラ、さらには多機能プリンターや各種のホームセンサーが、ネットワークにつながる時代。それらの機器が悪意あるハッカーから攻撃される危険性が増している。そんなIoT時代のホームネットワークの安全に寄与する最新ガジェットが、トレンドマイクロが提供する「ウイルスバスター for Home Network」だ。

ホームデバイスの約3割はPCやスマホ以外

ウイルスバスター for Home Networkは、セキュリティソフトをインストールできないホームネットワークに接続する機器を乗っ取りや遠隔操作などから守ったり、有害なサイトへのアクセスを一括で防御する、といった用途に適した最新のセキュリティ対策ガジェットだ。


トレンドマイクロによれば「家庭のネットワークには、PCやスマートフォンだけでなく、ブルーレイレコーダー、テレビ、プリンター、ゲーム機などさまざまな機器が接続されています。当社の2016年9月の調査では、家庭内でインターネットに接続されているデバイスの約3割が、PCやスマートフォン以外の機器ということが明らかになっています」という。


確かに、IoTの世界は一般の家庭にも広がりつつある。ところが、そうした状況下で接続される機器には脆弱性もある。「脆弱性を悪用した攻撃などで、機器が乗っ取られてしまったり、不正なサイトにアクセスさせられてしまったり、不正プログラムをダウンロードさせられてしまうといった攻撃を受けるリスクが考えられます。しかしながら、これらの機器にウイルス対策ソフトをインストールするといった従来の対策を施すことが現時点ではできない」のだ。


そこでトレンドマイクロでは「ネットワーク上で保護するソリューションであれば、リスクを低減できるのではないか」と考えて、今回のウイルスバスター for Home Networkを開発した。

使い勝手の良さと保護状況の可視化が魅力

ルーターに接続するだけですぐに利用できる。

ウイルスバスター for Home Networkが、これまでのセキュリティ対策製品と比べて優れている点について、「何よりも使い勝手の良さと保護状況の可視化にこだわっています」とトレンドマイクロは話す。
実際の利用はとてもシンプルだ。使い始めるには、ルーターにLANケーブルでウイルスバスター for Home Networkを接続し、アプリをスマホにインストールするだけ。外出先からでも、アプリで保護状況の確認や対策が可能になる。「簡単に使えてこれがあれば安心、という使い勝手を目指して開発を進めて」きた結果だろう。


ウイルスバスター for Home Networkに備えられているセキュリティ対策は、ホームネットワーク内の通信監視をはじめとして、データ部まで深くチェックする侵入防御、接続するURLをリアルタイムに評価するWebレピュテーション、URLフィルタリング、デバイススキャンがある。そして、これらのセキュリティ対策の状況を利用者に的確に通知する管理用アプリで構成されている。


例えば、URLフィルタリングを活用すれば、インターネットに接続できるスマートテレビなどでも、子どもに見せたくないネットの閲覧などを保護できるようになる。またウイルスバスターのようなPC用のセキュリティ対策ソフトをインストールできないゲーム機や多機能プリンターなどに対しても、デバイススキャンによって、セキュリティ強度の弱さを利用者に通知できる。家庭内でさまざまなITガジェットを使うユーザーにとっては、新時代のセキュリティ対策となる。


さらに家族がいる人にとって便利な機能は、家族の誰かが特定のデバイスを利用したときに、その状況を管理者のアプリに通知する機器の監視。この機能を活用して、ゲーム機を利用したときに通知するように設定すれば、会社にいながら子どもの帰宅を確認できる。トレンドマイクロでは「お子さんを勉学に集中させたい、不正なサイトやアプリを利用させたくないといったケースにも利用していただけます」と提案する。

企業向けのビジネスチャンスもある

ネットワークに接続された機器の状況確認や設定などは専用アプリで行える。

ウイルスバスター for Home Networkは、ルーター配下が一つのネットワークセグメントであることを前提としているので、利用対象はホームネットワークになっている。管理アプリのUIなども家庭的な雰囲気だ。トレンドマイクロでは「個人の家庭向けの製品」として位置付けているが、これだけ多機能で使い勝手がいいのであれば、単一のネットワークセグメントで運用している小規模な事業所や個人起業家、地方の支店や出張所などでの利用も不可能ではない。


小規模な事業所であっても、最近では多機能な複合機やネットワークカメラなどを導入している例は多い。特にここ数年では、外部からの不正アクセスによって、ネットワークカメラなどが乗っ取られて、屋内の映像が流出してしまうといった被害も報告されている。こうした脅威に対しては、本来ならば企業向けの本格的なセキュリティ対策を導入するのが理想的な解決策となる。


だが、ITの専任者やセキュリティ対策に精通した人材がいない小規模な事業所では、「より簡単に、でも安全に」多様なデバイスを保護したいと考えている。そうしたニーズにとって、ウイルスバスター for Home Networkは有効な商材になるのかも知れない。あるいは、近い将来にトレンドマイクロがウイルスバスター for Home Networkのスモールオフィス版を製品化してくれる可能性もある。それまでは、ウイルスバスター for Home Networkに注目しておくべきだろう。

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