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VR時代のPCの申し子。MSIのバックパック型PC「VR One」が激アツ!

VR時代のPCの申し子。MSIのバックパック型PC「VR One」が激アツ!

2017年02月16日更新

cross VR×PC

新世代HMD対応のバックパック型PC

VR One

HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着して仮想空間を体験するVRが、娯楽産業だけではなくビジネス市場でも新たな注目を集めている。そのカギを握るのが、HTCの「Vive」に代表される新世代HMDだ。想像を超えたVRを提供すると謳うVive。そして、そのViveの可能性を広げる最新ガジェットが、MSIのバックパック型PC「VR One」だ。

新たなハイパフォーマンスPCの市場を切り開く

背負って使うバックパック型PCという新たなジャンルを切り開くVR Oneについて解説する前に、少しだけ予備知識を紹介しておこう。そもそも、VR OneはVRに最適化されたバックパック型PCで、特にHTCのVive向けにカスタマイズされている。このViveはVR業界では多くの注目を集めた。なぜなら、これまでのVR用HMDとは比較にならない高精細な解像度とベースステーションという位置検出装置による高精度な位置計測により、仮想体験の次元を新たなステージに引き上げたからだ。


加えて、その開発においてはコンピューターゲームを手がけるValveとのパートナーシップが結ばれていて、ハードウェアとソフトウェアという両面から、VRに特化した開発を推進してきた。ちなみに、このValveはSteamというゲーム配信サービスを運営している。PCゲーマーにとっては有名なサイトで、Windows、Mac、Linuxに対応したゲームを配信し、最近ではVR系のゲームやコンテンツも増えている。


前置きが長くなってしまったが、最先端のVRコンテンツを高精細かつ高精度に楽しめる新世代HMD Viveを200%生かすバックパック型PCが、今回のVR Oneというわけだ。

5mのケーブルを不要にするバックパック型PCの魅力

背負えるVR Oneは、動けるVRを実現するViveなどに最適なPCだ。バッテリーもホットスワップで交換可能。

Viveに限ったことではないが、VR用HMDを使うためには、PCとHMDをケーブルでつなぐ必要がある。スマートフォンを取り付けるだけの簡易なVRゴーグルもあるが、そうした「なんちゃってVR」の場合は、スマートフォンの画面を二分割して、安価なレンズでステレオ画像を見るため、雰囲気は味わえるもののVRと呼べるほどの「仮想現実感」には至らない。そうした「なんちゃってVR」が手軽に普及してしまったことで「VRへの誤解」が生まれている。


一方、Viveには1,200×1,080ピクセルの2枚の有機ELパネルが実装されている。この高精細なパネルを高性能な接眼レンズで見るため、「圧倒的な没入感」があるのだ。すべての面で最高のスペックを搭載したViveだけに、その性能を100%発揮させるためには、高性能なPCと連動するケーブルが必須だ。ちなみに、Viveを楽しむための推奨PCの仕様は、プロセッサーがインテル Core i5以上で、グラフィクスはNVIDIA GeForce GTX1060、AMD Radeon RX 480相当に、4GB以上のRAMがベースの条件となる。プロセッサーに関しては、実際にはCore i7が望ましいとも言われている。


Viveでは専用に開発された位置測定システムにより、対角上に最大5mの範囲で移動しても正確な位置情報に基づく仮想空間が再現される。そのため、ViveにはPC接続するための5mのケーブルが付属してくる。この5mの専用ケーブルは、実は一本ではなくてHDMIとUSBと電源という3種類がまとめられた3in1のケーブルとなる。そのため、VR体験中は誰かにケーブルのサポートを頼まないと移動中に足に引っ掛けてしまう心配があるかも知れない。その心配を払拭し、さらなる軽快なVR体験を可能にする存在がVR Oneなのだ。


VR OneはViveの推奨スペックをはるかに超える高性能なプロセッサーとグラフィクスが搭載されている。ゲーミングPCとしても憧れるスペックだ。さらに、バッテリーを2個搭載していて、最大で1.5時間の駆動を実現し、1個ずつのホットスワップが可能になっている。つまり、VRを体験している最中に、バッテリーが消耗してきたら、電源を切ることなく交換してプレイを継続できるのだ。
本体重量は3.6kgで、実際に背負ってみると背中にフィットする形状になっているので、「軽い」と感じる。また90cmの3in1ケーブルが用意されているので、配線されていることを感じないほど軽快に動き回れる。360度以上に回転しても、ケーブルに絡まる心配がまったくないのだ。まさにViveにとって最適なPCといえるだろう。

アミューズメントから生産開発の現場まで導入が加速

国内でもすでに、ViveとVR Oneを活用したアトラクションがVR PARK TOKYOというアミューズメント施設に用意されている。また、あるメーカーでは3D CADとVive+VR Oneを連携させた仮想現実により、プロトタイプの段階で手に取るように立体データを確認できる仕組みを構築している。これまで、モックアップやミニチュアで確認していたプロトタイプが、Vive+VR Oneによって仮想空間内で実際に動きながら表や裏などを確かめられるようになり、開発のコスト削減やスピード向上を実現させている。またデータをクラウドなどで共有すれば、離れた場所にいるスタッフが、同じ3D VRを確認できるので、グローバルでの活用も進む。


Viveに代表される次世代VR用HMDは、今年もさらに進化を遂げていく。先に書いていたように「なんちゃってVR」でガッカリしていると時代に取り残されてしまうかも知れない。そうならないためには、まずは最先端のVRを経験する方がいい。最新のVRを体験すると、ViveとVR Oneによる新しいビジネスの可能性を実感できるはずだ。

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